2009年8月31日月曜日

薬指が動かないの…

本日お稽古日。
「チリチレチン」がどーも上手くできず、集中特訓。
家で練習してくるようにとのご指導を頂きました。どろろーん。

つまり、左手の薬指が思うように動かないのであります。

普段、左手の薬指など滅多に役に立てていないので、筋肉があまり無いんでしょうか。
曲げて押さえたりとか、そのままはじいたりとか、放して別の勘所を押さえたりとか言うことを、「間に合わせてやる」という事が思うようにいかないのでした。いやはや。

何でも、先生は若いときは薬指に筋肉をつけるために電車のつり革を薬指で持っていたとか…(ひょえぇ〜、アスリートみたいです)
誰か、電車のつり革を左手の薬指で支えている人を見つけたら、その人はきっと三味線弾きです。

というわけで、とりあえず自動車のハンドルで、薬指をカーラジオに併せて動かすというトレーニングをしながら帰ってきました。しかし、薬指に気が行ってしまい、運転の集中が途切れてちょっと怖いかも?なのでした。
う〜ん、他の方法を考えよう。

2009年8月30日日曜日

防災紙芝居「稲むらの火」

S市が主催する「防災・防火フェスティバル2009〜夏の消防ひろば〜」で、チボリ兄弟舎が防災紙芝居「稲むらの火」を上演することになっているので、顔を出してみました。

「稲むらの火」は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が原作の安政の南海大地震に材を取った物語で、戦前の教科書にも掲載されたものです。津波のシーンは明治の三陸地震を参考にしたとも言われています。
2005年に損保ジャパンから依頼を受けて、大衆紙芝居ネットワークでグループを作り制作したのでした。
年に数度ほど上演の機会を頂きながら、メンバーも修行させて頂いていたのですが、去年の「防災・防火フェスティバル」が夏の栗原地震の影響+洪水接近という悪条件で中止になってしまったので、久しぶりの上演となりました。

K公園のなかに、いろいろなテント等で構成したゾーンがあり、お隣の市民広場で24時間テレビをやっていたこともあり、だいぶ人も出ていました。

紙芝居が行われるのは「子供遊びのゾーン」というコーナー。
「こどもレスキュー体験」「大道芸」「マジック」「紙芝居」「むかし話」「腹話術」「水ヨーヨー」「綿菓子」「ヘリウム風船」「ペーパークラフト」など。

周りには、雀踊りのお囃子とかなんとか、かなりうるさかったのですが、子供たちのクイズへの情熱はそれ以上でした。
けっこう長い演目ですが、子供たちもあの環境のなかでよく集中してました。
瀧原君は普段、自作オリジナルしか演らないのですが、この作品は特別で、武者修行をしています。
津波のシーンで効果音が響かなかったのがツラかったけど、逆にそれもさほど気にせずに、子供たちの集中を途切れさせなかったのは、肩の力が抜けた芸になりつつあるのかなという気も。
損保Jさんも今回担当の方が変わってチョット心配だったようですが、うまくいって安心してました。

ノーム芳賀さんの大道芸。
「Z」という、折りたたみの絵を当てるクイズ。強引なノリがけっこう面白い。

テントの隣では、「こどもレスキュー体験」。
子供だったらやってみたかったかも。

オヤジバンドも楽しげに演奏してました。

20世紀少年最終章

本日(29日)公開の「20 世紀少年 最終章」をナイトシアターで見てきました。
夜中だというのに、満席!
テレビ局のタイアップで先週から「第一章」「第二章」と連続放映されている効果でしょうか、すごいなぁ。
オープニングのいちばんいいところで「日テレ」のマーク入るし、あざといなぁ。

で、肝心の映画の方ですが…、想像以上にいい出来でした。
「第一章」「第二章」は、原作漫画のイメージを壊さないように、かつ、エンタテイメントとしても面白くできているという意味で、及第点以上という感じだったけれど、「最終章」はまずその原作のプロットを外してくるのですよ。
で、こちらが「ん?違うんでない?そうだったっけ?」と、よどんでいるうちに、映画としてどんどんストーリーは展開してしまい、しかし紛れもなく「20世紀少年」で、ぐいぐい引き付けられて一気に最後まで見てしまいました。

名作の誉れ高い原作漫画ですが、映画もかなりな高レベルで向かい合ったという感じです。
映画でしか表現し得ない手法で原作を凌駕して、かつ、大人の作品になったと思いました。
浦沢直樹も天才ですが、堤幸彦も大した天才です。キャスティングもいいしね。


特に、エンドロールのあとにつづくプロットが秀逸で、原作では話が複雑になりすぎて、正直もたもたになって分かりにくいなぁと感じるところもあったストーリーの終盤が、すとんと胸におちて、あれは名シーンですね。
脚本も長崎&浦沢コンビなので、なにか反省材料があって、ああいう話になったのかなと思いますが、私は成功していると感じました。そぎ落としてもらって、云いたかったことが胸に届いたと言いますか…。
ボックスセット出たら買ってしまうかも?

なぜか、高橋ユキヒロが美味しい役どころで出ていて笑いました。いいんだ、これが!
洒落でいいからケンジ・春波夫・ビリーで「ミリオンダラーズ」を結成して欲しいものです。
レコード欲しくなっちゃうね。

それから、やっぱり神木隆之介君はスペシャルな存在感があるのだね、ネタばれが来るので、この話はこの辺で。

帰宅したら、12時近く…せっかく楽しみにしていたNHKハイビジョンシアターの「女殺油地獄」が、すでに半分終わっていました(号泣)。我が家の録画機器がご臨終なので、実家に頼んだ録画が無事に撮れているか心配で、なかなか寝付けないのでありました(爆)

2009年8月25日火曜日

日本禁歌集

浅草雑芸団の上島さんのブログで紹介されていた「日本禁歌集」というCDが面白そうだったので、ネットで注文していたのですが、ソッコーで届きました。

紙ジャケです。竹中英太郎(竹中労氏の父親)のイラストが妖艶…。

発売元は、メタカンパニーさんで通販だけの取り扱いだそうです。
広告によれば、
…1970年から71年にかけて、日本のインディーズの草分け的存在だったURCレコードから発売された『日本禁歌集』の復刻版。故・竹中労監修で会員限定で頒布された(三千枚)シリーズで、タイトルに相応しく遊郭や料亭でひそかに歌われていた春歌、座敷芸、艶笑小咄の類から社会や政治を風刺した抵抗歌に至るまで、巷間伝わる禁歌、民衆藝能を集成した画期的作品集だった。シリーズ途中でURCと竹中の間で対立が生じ、第4集で頓挫していたのを、未発表の音源を加えて、5巻セットとして再送となったCD…とのこと

構成は、
1)ぴん助風流江戸づくし
2)波まくら博多淡海
3)沖縄春歌集 海のチンボーラー
4)松鶴上方へそくずし
5)みちのくのざれ唄(未発表音源)


しかも!
CDを5枚セットで購入したら、『日本禁歌集』という書籍が特典でプレゼントされました。

それだけでなく、発行元の邑楽舎さんが発行している冊子「講座・オフノートVol.1 キオクの方法i_沖縄「島うた」の成立を中心に」(神谷一義・原田健一)と「off note monthly catalog magazine ウタウタ、フ vol.1」も同封されていました。
中川五郎さんや関島岳郎さん、上野茂都さんなど、我がミュージックライブラリでも再生回数の多い方々がエッセイを寄せていて、お得感10倍増し!

CDと書籍の方は、今度のお休みにゆっくりと楽しもっと。
(しかし、今週ははじまったばかり…か)

2009年8月24日月曜日

ケヤキ倒れる!

今日は9:30よりお稽古。
撥の使い方がなかなかきまらず、いろいろと宿題が…。
右手と左手、別々に操作できないんですよね。
やっと譜がどうにか(とはいえ、今日は怪しかったですが)頭に入ってきたので、左手の勘所はなんとか…と思っていったのですが、今度は撥づかい。
ハードルは次々上がっていきます(爆)

さて、今日はお休みだったので、午後から一つ用件を片付けて、午後4時頃に自転車でJ通りを横切ろうとすると、なにやら騒々しい雰囲気が…。

片側3車線の大きな道がクロスする交差点の真ん中に、消防自動車とかパトカーとかサイレンが付いたヤツがピロピロ光りながらいろいろ停まっていて、警察や消防の人やらマスコミの人やらやじうまやらでごった返していました。
この辺りは、その筋のオルタナティヴ系社会組織の方々がお住まいになっていて、以前も○砲事件があったとかなかったとかでケーサツさんが騒がしくなったこともあるので、ついに何か起きたのか!割腹自殺か、乱射事件か…と、やじうま根性丸出しで、黒山に近づいてみると、


レスキューの人たちが伐採した丸太をクレーンで持ち上げたりしてます。
もちろん通行止め。
トラックでもケヤキに突っ込んだのかな?でも、トラックらしいものはないな。
立ち止まる訳にもいかず横断歩道を渡りきってしまうと、角のガソリンスタンドの店員の方が、テレビのインタビューを受けていました。

結局真相は分からず、夕方、テレビをつけていたら先ほどの様子がニュースで流れました。
件のGSのお兄ちゃんもアップで登場。

http://www.kahoku.co.jp/news/2009/08/20090824t15029.htm


http://www.asahi.com/national/update/0824/TKY200908240303.html


どうやら、並木ノケヤキ1本、自分で倒れちゃったみたいです。
根腐れして中はスポンジ状態だったとか。
戦災で焼けた後の拡張道路に植えられたケヤキ、樹齢60余年くらいでしょうか。
けが人がなかったのが、不幸中の幸いでしたね。

でも、他のケヤキは大丈夫でしょうかね?

2009年8月23日日曜日

ハコダテ開港150年_函館レポート4

横浜も開港150年で賑わっているようですが、ここ函館も同じく150年です。

着いたその日は、ちょうど函館開港150周年の記念イベント「DREAMBOX150」の最終日でした。

http://www.hakodate150.com/dreambox/

会場の緑の島まで無料のシャトル船が出るというので行ってみました。
漁船のようです。函館だなぁ。

復元された北前船がお出迎え。なぜか東北電力の幟が立っていました。
でも、最終日で主なるイベントは終わっていて、なんとなく祭りの後を見ている感じ。
函館競馬場もテント1張り出店中。函館だなぁ。

北海道限定「リボンナポリン」

記念イベントはなんとなく見損ねた感がありましたが、滞在最終日(18日)に
「ハコビ」こと北海道立函館美術館で開催中の「箱館→函館ビジュアル時間旅行」を見にいきました。

http://www.dokyoi.pref.hokkaido.jp/hk-hakmu/visual%20time%20travel/newpage%20visual2.htm

ハコビ。五稜郭の隣にあります。

函館に所縁の作家による、描かれた函館・映された函館…というようなテーマでしたが、夥しい写真の数が、早くから港を開き国際貿易都市として発展した函館の個性を感じさせました。
昔撮られたはずの風景だけど、見覚えのある風景でもあり、「この路地の雰囲気はまだあるよね?」と。美術館を出て、そのままタイムスリップできそうなところが函館の魅力なんですね。
古い建造物もまた絵や版画やペーパークラフトのモチーフになっていたりして、作り手も面白いんだろうなぁ。
展覧会の締めは、明治期に遺愛女子高校の生徒をモデルに田本研造が撮った写真と、同じく遺愛女子高のOG・佑木瞬が在学中・写真部だったころに撮った《女子寮の中》。カメラの前で長時間露光のためにポーズを強制されたであろう女子高生の時代と、アイスクリームが溶けそうなほどの小刻みな瞬間をとらえた天真爛漫な写真の比較が興味深かったのでした。

2009年8月21日金曜日

久しぶりのお稽古

約二十日ぶりのお稽古。
今月はお盆が挟まれていたので、自習の日々のはずが、旅行つづきでなんとなく練習不足気味。
お浚い会もそう遠くないので、焦りもはいり…、とりあえず暗譜したつもりでお稽古に臨んだのでしたが、先生と合わせてみると、ぼろぼろ。うひゃ〜あ。
今日は、先生のお母様(なんと舞踏家・大野一雄氏の実妹御でございます!)が聞いてくださいました。

先生も函館出身なので、お土産話など少し。


ところで、
つねづね私を歌舞伎の道へとそそのかしているK氏より、8月納涼歌舞伎のお土産をいただきました(^ニ^)V

歌舞伎座のクリアファイルとハンカチ。
この建物も取り壊されるんだもんね。将来、貴重品になるでしょう。
しかも、K氏は今月の新橋演舞場でやっている「石川五右衛門」(あわあわ…)も見てきたらしい。
(海老七_エビシチってボルシチみたいだな_ご両人のブロマイド、どうもありがとうございました!!)
悔しさも羨ましさも沸騰寸前ですが、ぐっと我慢!
10月には上京の予定があるので、それまではお通夜のようにケの日々を過ごす覚悟の虫六です。

2009年8月20日木曜日

哀しみの、三味線滝_函館レポート3

函館の近くの鹿部町というところに、「三味線滝」という滝があるらしい。

<北海道庁ホームページより>
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/contents/marinehp/html/f1kensaku/dna_szn_028.htm

ほほう、これは行ってみなければなるまい…と、アクセスを調べてみると、大沼駅から函館本線長万部行きに乗れば、4つ目の駅のようです。
大沼駅は大沼公園駅から一つ引き返さなければならないのですが、歩いてもいける距離。
公園駅で聞いたら、15:10発で鹿部停車の電車があるというので、(事前に調べた時間と若干違っていて、ふと不安はよぎったのですが)それに乗って行ってみることにしました。

大沼公園の「沼の家」で買った団子をひろげながら、列車の旅を楽しんでいると
突如、200系が現れました。
さきほど、木陰に垣間見えた新幹線の正体のようです。
なぜか知らねど「流山温泉駅」に設置されたモニュメントでした。
それにしても、塗装がはげてボロボロ…、痛々しい。
なにしろ、4つめの駅ですから、新幹線に驚いているうちに「鹿部駅」に着いてしまいました。


駅に降りると、無人駅で…
路線バスが1台待っていました。
三味線滝までのアクセスは、
「JR鹿部駅からバスで16分。「鹿部営業所」からバスに乗車10分「大岩」で下車
」。
電車の本数がないので、駅でタクシーを拾い、滝を見てとんぼ返りする計画でした。

虫六「このバスは、大岩までいきますか?」
ドライバー「営業所までだよ。その先はないよ」
虫「じゃあ、タクシーは呼んだらきますか?」
ド「タクシーなんか来ないよ。ここはバス以外交通手段ないよ。」
虫「えっ…(しばし、白くなる)。
  あ、あの三味線滝に行きたいんですが、営業所から歩いていけますか?」
ド「そんな簡単にいけるところではないよ。バス、どうするの?乗らなくていいの?」
虫「このバスに乗って営業所まで行ったら、帰りは何時になりますか?」
ド「営業所発5時にじゅう…、電車あるかな?今晩は鹿部に泊まるの?」
虫「いえ、6時までに函館に帰りたいんですが…」
ド「それは間に合わないね…。ここはタクシーも来ないしね、何もないよ。
  それに、滝もいったところでさもないよ。感動するようなものでもないし。
  間欠泉の方がずっと見る価値あるよ」
虫(ぎょ〜、そんな身も蓋もないことを〜)
 「乗ると帰れなくなりそうなのでとりあえず乗らないことにしますから、出発してください」
ド「ほんとにいいの?」
 (実際のところ、運転手さんは意地悪で言っているんではないのです。とても親切に心配してくれ、わざわざバスをおりて、電車の時間を確かめてくれたりしたのです。でも、手段はないのでした。乗車中のお客さんも同情気味でこのやりとりを聞いています(爆))

というわけで、バスを見送ったものの…、駅は無人駅、駅前には看板が一つあるのみ。滝には行きようがないし、立つすべがありません。
しょうがないので帰りの電車がくるまで、1時間15分あまりここで待つことにしました。

「三味線滝」。一応、町の観光名所にはなっているようです。

鹿部町の観光キャラクター「カールス君」。軽石なのかな?

バスは基本1日3本のようです(爆)。

高倉健さんとか座っていそうな、駅の待合室。
虻の支配下にあります。

鹿部駅。

……。

駅周辺の探索が終わると、いよいよやることがなくなり、親子は「アヒルと鴨のコインロッカーごっこ」(フェンスの上にのせた石に別の石をぶつけて落として競う)に興じたり、JRさんには内緒ですが線路で記念写真をとったり、読書したり、だらだらと時間をつぶしました。

幻の「三味線滝」よ。
来年は車でリベンジかな(家族が許してくれればだけど)
 ↑
(まだ諦めてない)
 

2009年8月19日水曜日

大沼公園をサイクリング_函館レポート2

函館ですから、当然美味しいものとかあるわけですが、ここはグルメ情報は禁欲的に押さえて、16日に駅前「ひさご寿司」でお好み(!)で戸井の本マグロやぼたん海老や鮑などをごちそうになった話は割愛。なんちて。

帰省も回数を重ねていると、函館がいくら魅力的な観光地とはいえ、たいがいの名所には足を運んでおります。
虫六子が小さい頃は、函館公園の超レトロな遊園地(ここ、映画が撮りたくなりますよ)がお気に入りだったのですが、さすがにもう行きたいとは言わないので、滞在2日目(17日)は、せっかく「函館-大沼フリー切符」もあるし、大沼にでも行くかーと、電車で国定公園の大沼へ。
時間を調べると、あんまり電車の本数がないみたいなので、(とある計画もあり)ちょっと不安がよぎります。

11:37「大沼公園駅」に到着。さっそくレンタサイクルを借りて公園の外周をサイクリング。

暑くもなく寒くもなく、ちょうどいいサイクリング日和です。
大沼公園の周りは、アップダウンもそれほどきつくないので、子供と一緒でも気軽にサイクリングが楽しめます。

いい気分で走っていると、林の影になにやら「新幹線」の車両らしき影が!

明らかに東北新幹線の200系のようなんですが、なぜあそこに?
しかも北海道に新幹線???
謎に突き動かされて写真を撮ろうと試みましたが、手前の樹木の阻まれてどうも上手く撮れません(涙)

しつこくしていたら、家族の顰蹙をかいそうになったので、あきらめて再出発。

流山温泉は、彫刻家の流政之氏がコーディネイトした温泉施設。
流氏の野外彫刻公園が隣接していて面白いです。
(函館には駅にも流氏の彫刻が設置してあります。なにか所縁があるんでしょうか。)
以前に2回ほど訪ねてきましたが、今回は素通り。

眺めのいい場所を見つけて小休止。

本日はちょっとガスっているので、あまり駒ヶ岳が見えませんねぇ。

大沼国定公園は、北緯42度に位置しています。

写真ではうまく表現できませんが、自転車で走っていると、木々の間から湖面のキラキラした光がこぼれて見えて、
本当にきれいです。実に爽快!

沼を1周しておなかもすいたので、大沼ビールの「ブロイハウス」で昼食をとりました。

カールレイモンのソーセージ盛り合わせとチーズ。ビールは「アルト」。
すみません、おかずが来るまで待ちきれずにビールを飲んでしまいました。

2杯目は飲む前にパチリ。
白いのは「ケルシュ」、黒くてごついグラスのは「インディアペールエール」(アルコール度数8%)です。
個人的には、あまたある地ビールのなかで大沼ビールがいちばん美味しいと思っています。
昼からかなりいい気分になって、次なる目的地へ。(結局グルメブログっぽく終わってしまいました〜)

つづきは明日。

2009年8月18日火曜日

特急スーパー白鳥の最前車両で青函トンネルを通過する_函館レポート1

8月16日、帰省で函館に行きました。

仕事関係でお友だちになった鉄道に詳しい方に、「スーパー白鳥の最前車両は運転席が上にあるので、その下に立って窓から進行方向の景色がみることができる」ということを教わり、トンネルを抜ける頃に行ってみました。

途中グリーン車の広々した車両などを抜けて、いちばん先まで行ってみると、「青春18切符で旅行中」という少年たちが既に先客でいましたが、「見せてもらっていいですか_」と声をかけると、気持ちよく場所をあけてくれました。

トンネルを抜ける頃…、光が見えてきて、

開けた!とおもったら、そこはすでに北海道の線路です。
次の木古内駅で、少年たちは慌てて降りていきました。
なんでも青春18切符では函館までは行けないらしいです。

つづきは明日。

2009年8月15日土曜日

前衛のみやぎ

宮城県美術館で開催中の「前衛のみやぎ」展を見てきました。
「宮城の前衛」ではなく、「前衛のみやぎ」(!)です。


ロビーに入ると、ゼンエイな風情の方々(出品作家の○ダカンさんのようでした)が、ソファーで談笑している姿が目に飛び込んできて、久しぶりで美術館に来た〜!という感じになりました(苦笑)。

これまで県美術館のコレクション展などで個別に紹介されてきた作家も、「前衛」というくくりで紹介されると、それぞれの作家の格闘の姿がより鮮明に見えてきます。
前衛という言葉は本来は一般名詞ですけれども、最近のとんがった作家のことを前衛とは言わないような気がします。画壇の傍系と言われてきた「前衛美術」も時代を代表するジャンルとして再認識されて来たのでしょう。

特に、ハプニング系の作家の場合、記録した写真家の存在もおろそかにできないですね。升沢金平氏の写真では、回りを取り囲む人々が、全員(!)眉間にしわを寄せていて、まるで漫画のようでした。

本当は図録が欲しいところでしたが、予算削減の折、今回はなかったようで誠に残念でしたー。

図録がないので、代わりにポストカードを購入。
しかし、いったい誰に出せるのか?このカード。

展覧会のロゴデザインは、なんだか宮城輝夫チックです。

2009年8月13日木曜日

譜面おこし

今週はお盆で先生のお稽古もお休みです。
「自宅でしっかりお稽古してね」と言われているのですが、帰省が続いて私も留守がち。
寸暇を見つけてお稽古しました。圧倒的に練習量が足りてないので、本当は帰省先にお三味線を持ち込みたいところですが、暑いさなかに車に乗せて移動することが躊躇われ、置いていくことしました。

いま練習しているのは、「春興」という現代曲です。
お唄が入らない、三味線だけの曲で、杵屋正邦さんの作曲。
ちょっと箏曲のようなフレーズがあります。

私たちがいつも使っている文化譜の譜面がないということで、姉弟子のどなたかが随分前に譜におこし、そのあと練習した姉弟子の間で複写に複写を重ねた手書きの譜をいただいたのですが、さすがに鮮明度が怪しくなっていたので、きれいにおこし直すことにしました。
どうやらWIN系のアプリでは文化譜を起こせるアプリケーションがあるらしいのですが、私のマシンにはインストール出来ないので、使い慣れているイラストレーターでつくることにしました。
苦労の甲斐があって、なかなか見やすくなりました。

三味線は、「口伝(くでん)と記憶」を基本に伝承されてきたので、明治になるまで譜面というものがなかったそうです。ご高齢の先輩の話をきくと、とにかく先生の手元を見ながら覚えなければならないので、1曲覚えるのにとても時間がかかったのだそうです。そして、譜面が一般的になった今でも、先生にお稽古をつけていただく時には、先生の前に譜面をひろげたりするのは御法度なのだそうですが、うちの先生は現代的な教授法(?)なので、あまりうるさいことを言われないのをいいことに勘弁していただいてます。ありがたや〜。
でも、譜面で覚えたのは忘れるのも早いとか。体が覚えた曲はしばらく弾いていなくてもすぐに手が思い出すそうです。とにかく練習なんですよね。

ちなみに、文化譜は上から「3の糸」「2の糸」「1の糸」をあらわす3本の線の上に、勘所を数字で対応させて、その音程と長さを表記するつくりになっていて、初心者でもある程度は音を追うことができてわかりやすいです。
このほかにも研精会譜(数字譜)というタイプのものもあるみたいですが、私は使ったことがありません。
また、お唄の方々が使っている譜は、縦書きの歌詞の横に三味線の音程が補記されたかたちのようです。

2009年8月12日水曜日

じでんしゃ紙芝居

ちょっと日にちが前後してしまいますが、
仙台七夕最終日の8月8日に、仙台メディアテークで開催中の『青葉縁日』というイベントに、大衆紙芝居ネットワークの仲間の瀧原文法君が主催するちんどんユニット・チボリ兄弟舎がエントリーすることになり、応援に行ってきました。(といっても、ただ観てきただけですが…苦笑)

「青葉縁日」はお祭りの日の神社のように、アートの魔法でミュージアムの中に子供たちが胸ときめかせるような賑わいを作ろうという企画。今年のテーマは「あっぺとっぺ遊技場」です。
ぜひ、昭和な雰囲気を醸し出す紙芝居を!というオーダーに答えて、チボリ兄弟舎の登場となりました。

彼らは、紙芝居のほかに、お芝居やちんどんバンドもこなす才能豊かなアートユニット。
上演の前に、メディアテークの玄関前で演奏と呼び込み開始…。


道行く親子連れがついつい建物の中に引き込まれてきます。
まるでハメルーンの笛吹き状態。

会場は6階。すでに自転車がセッティングしてあります。
なにしろ「じでんしゃ紙芝居」ですから…。
今回の出し物は「はなくそハナちゃん」。
チボリの十八番になりつつある完成度の高い作品です。
今年のゴールデンウィークに上野の風俗資料館の紙芝居大会でも、この作品を観たのですが、そのときよりも瀧原君の演技力がすごく上手くなっていてびっくりしました。

ストーリーものの後は、「クイズ・鷹の爪」。
子供たちを探偵に見立てて、推理方式でクイズを出します。
これがなかなか難しい…、大人も首をひねってしまいます。
しかし、子供たちは盛り上がっています。しかも、当てるのも子供です。

この日の上演は2回で、夕方の回では「青ひげサーカス」という別の作品を上演したのですが、残念ながら私は仕事に戻らなければならず、後ろ髪を引かれながら帰って来たのでした。

チボリの次の新作に期待大です。

2009年8月11日火曜日

出羽の霊場

夏休みがとれたので、いつも連んでいるお友だちご夫妻と家族とで山形方面に遊びに行きました。
「犬もお泊まりOK」という東根の山小屋をホームベースにして、あちこち足をのばそう!という計画でしたが、前半は雨に祟られて、思うように動けず、なぜか「昔食べた上手かったもの」を訪ねるB級グルメ旅…という様相で、
1日目の昼食は寒河江駅の近く「吉亭」の冷やし鳥そば、
2日目は赤湯温泉「龍上海」の赤湯からみそラーメンを、
2001年のガイドブックを頼りに訪ね、いただきました。
記憶を裏切らない旨さでした。

3日目にようやく晴れたので、「湯殿山にでも行ってみるかー」と足を伸ばしました。

大きな鳥居が迫力のお出迎え。
今年は丑年で12年に1度の御利益のある年なのだそうで、なんだか来た甲斐があったなぁ。
御神体を拝もうと、あまり覚悟がないまま山登りをすることに。

送迎バスが往来するのを尻目に、てくてくと山登り。
ちょうどいい運動だと、自らをはげまし…。
気がつけば、先ほどくぐり抜けた朱い鳥居が森の向こうに小さく見えます。

この先は、本宮参道なので撮影禁止です。

ご本尊のお湯が湧き出ている大岩は、予備知識なく対面したこともあり、
ものすごい存在感で、圧倒されました。
今はすぐ近くまで車でやってこれるし、ありがたさも薄れているのかも知れないですが、それでも古来から修験僧が険しい山道を登ってきて、この岩を信仰して来たんだなと思うと、その霊験あらたかなオーラを感ぜずにはおられませんでした。

というわけで、写真の代わりに、
心のシャッターで切り取りました「なんちゃって俳句」を2句。

 赤岩の 沸き水熱し 夏の嶺

 修験路に 蒼き蛇体の 主迎え
 
 

2009年8月7日金曜日

お三味線、無事生還。


皮が破れて修理に出していた、私の三味線が戻ってきました。
先生に練習用の三味線をお返しして、自分のを引き取って帰宅。
中身を確認して、思わずすりすり…。

裏皮を張り替えていただきました。
ちょっと贅沢ですが、もともと猫の皮が張ってあったので、
今度も猫の皮にしていただきました。
猫の皮は乳のあとが4つあるので「ヨツ」と呼ばれているそうです。


私のお三味線は、遠縁のおばあちゃんが昔使っていたのを中古で
譲っていただいたものですが、初心者の私が持つには少々立派な
上等なもののようで、かつ、大事にされていたのでしょう状態も
かなり良かったので、とてもいい音がします。

はじめて私の手元に届いた時に、鳴らしてみたら、それまで
練習用のお三味線をお借りしてお稽古していたので、あまりに
音色が違ってドキドキしました。
繊細で艶のある響きだったのです。
このお三味線に岡惚れして、今日までお稽古も楽しく出来て
いるということが、とても大きいなぁと思っています。
(どんな楽器もそうなのかもしれませんが…)
本当に生き物を扱っているような、三味線って不思議な楽器です。