2014年3月29日土曜日

虫六子の遠い春と「星野源 完全復活アアアアア!」仙台公演

いろいろありましたが、虫六子の健闘空しく受験の神様は1年くらい苦労せいというお答えを出されまして、虫六家「子育て1年延長」となりました。お守りやら激励をくださった皆さま、そんなわけで今年も暖かくお見守りいただければと…。

そんな新しい年度がはじまる直前のある日。
結果はどうでも受験モードで1年間を過ごした虫六子の卒業祝いに、先頃、完全復活した星野源の仙台公演をおごってやるかと、去年の暮れあたりからチケ取り参戦したのですが、これも玉砕されて、つくづく運がまわって来ないなーと思っていましたら、某SNSサイトに「チケット譲ります」が出まして、ダメ元でエントリしたら売ってもらえて(Aさんお世話になりました!)、晴れて、行ってきました星野源生ライブ!


「星野源 完全復活アアアアア!」
(音的には、さいごのとこツアァーーーーって感じらしいです。)

なんと!前から3列目の真ん中ブロックという、まさかの良席で、「最後に超ラッキーが舞い込んだね」といったら、「最後じゃないから、最初だから!」と訂正されました。

源ちゃんも最初は堅かったみたいでしたが、だんだん暖まってきて、最後は伊藤大地(Dr)くんの挑発にのってノリノリの「君は薔薇より美しい」。お客さんの「おかえり」コール!なんつか、あったかい質の良い雰囲気でいいライブでした。

順不同で上演曲を拾ってみると、(不完全で済みません)
「化物」にはじまり、「ギャグ」「湯気」「レコードノイズ」「ワークソング」「くせのうた」「生まれ変わり」
第2部は弾き語りで、「透明少女」「スカート」「ばらばら」「電波塔」…
第3部は「フィルム」「知らない」「夢の外へ」「ある車掌」
アンコール「君は薔薇より美しい」(ニセ明)、「地獄でなぜ悪い」
歌いまくりの20数曲。歌唱力あるわー、源ちゃん。

幕間には、「ビフォア・アフター」素材選びの匠・伊賀航編(前後編)
……犬小屋…いま、思い出しても腹の皮がよじれます。ベーシストにして2級建築士・伊賀さん大ブレイク。いえ、ベースもカッコ良かったです。この日から、浮雲さんこと東京事変の長岡亮介さんも参戦。虫六子大喜び。

感激で中毒おこしそうになっている虫六子を尻目に、弾き語りの「ばらばら」に星野君稀代の詩人だなーと脱帽しました。CDで聞くのとはまた違って、言葉が胸にずんと入ってくるね。


販売時間の1時間も前からあたりをうろつき、大奮発でツアーグッズを買い込んできた虫六子。虫六子にかこつけて、20歳ほど若返った気分で存分に楽しんだ虫六。明日からがんばろーなー、俺たち。

とか言ってたら、今年も帰省ができなくなると、家人Tは虫六子を連れて急遽1年半ぶりに函館に旅立って行きました。過酷労働月間に入ってしまった虫六だけ一人留守番です。
あの娘、きっちりシフトチェンジして帰って来るんだろうか。…残業して夜11時にひとり飯しながらつぶやいてしまいました。


2014年3月21日金曜日

市川海老蔵 古典への誘い

かねてよりガスパママさんと「行くべし!」ってことで楽しみにしていた「市川海老蔵 古典への誘い」のS市公演に、仕事帰りに行って参りました。

場内撮影禁止で、入り口でカメラ持ってないか?ってチェックされる厳重さで、(お客さんのスマホ・携帯取り上げるのかよ?)と思わんでもなかったけど、出せば叱られそうな気配なので、ホールの外で証拠撮影。

○市川海老蔵 古典への誘い
 1.オープニングトーク
 2.半能「石橋」
 3.舞踊「連獅子」

オープニングトークの前に、池坊次期家元・池坊由紀さんによる東日本大震災への鎮魂と復興を願っての献華(けんげ)がありました。シーンと静まる会場で、花が生けられていくのを鑑賞しました。
幕が降りるとスーツ姿の海老蔵丈が客席前方に登場して、池坊由紀さんに日本の芸能と生け花の関係などいろいろ質問していました。池坊は日本でもっとも歴史のある華道家元で、創始は遣隋使の小野妹子!(飛鳥時代ですぞ)と伝えられており、由紀さんで46代目だそうです。天皇並みですな。本日の献華も池坊の室町時代の花伝書に伝わる型の立華であるとか。

いきなり生け花など登場して面食らいましたが、「日本の古典」というテーマに対する海老蔵丈のこだわりがビンビン伝わってきました。

ひきつづき、「連獅子」の仔獅子役の市川福太郎君(成田屋さんの部屋子さんらしいです)を登場させて、さらにやりとり。本当は今日小学校の卒業式だったという福太郎君。海老蔵丈にいじられながら、「獅子は千尋の谷に我が仔を突き落として這い上がってきた子どもだけを育てると言われていて、落とされてから一生懸命登ろうとする姿を見て欲しい」、「毛振りが難しいけど一生懸命やります」との素直で謙虚な受け答えに場内の好感度アップ。化粧(かお)を作るのに時間が掛かるからと、楽屋に帰っていきました。みんなやさしい気持ちになって、後半の踊りを見る準備オッケーです。

お次は能楽の梅若紀彰さんが登場して、能の「石橋」の解説。天竺の清涼山に文殊菩薩が住むと言われていて、その霊地に至る途中に幅の狭い苔むした石橋が掛かっていて、そこを渡ろうとすると眷属の霊獣獅子が現れるというストーリーや、能のこの演題がのちの歌舞伎舞踊「連獅子」に繋がること、能や狂言の演目が歌舞伎に改訂されて上演される例は多く、能の舞台背景も踏襲するので総称して「松羽目もの」と呼ばれています…なんて話だったかな。ただ歌舞伎の「連獅子」の成立は意外に新しく、幕末の河竹黙阿弥の作詞により初演だったそうです。

そして、まずは能の「石橋」。
さきほど松羽目ものについての説明を繰り返していたのだから、舞台装置も松羽目にしたら?と思いましたが、どういう意図があったか判明できませんでしたが、背景は竹(道具)と半月(投影)でした。ちょっと幻想的な雰囲気での半能(後ジテのみ)の演舞で、なによりカッコ良かったのはお囃子でした。亀井忠雄さんの大鼓と掛け声が聴けただけで来た甲斐があったと思いました。

舞踊の「連獅子」は、
 狂言師右近 のちに親獅子の精  市川海老蔵
 狂言師左近 のちに仔獅子の精  市川福太郎
の出演で、こちらはたっぷり。
場内の九割方が女性、しかも、普段の歌舞伎公演に比べると年齢層もやや低め。会場の仙台サンプラザホールのキャパシティ(2054席)完売だそうですよ。
さすが、歌舞伎界きってのスター役者・海老様ですね。

舞台背景は先ほどまで投影されていたでっかい半月のリアルチックな映像が消えて、道具っぽい三日月が吊り下げられていました。
海老様の艶っぽい右近に、幼さを残した伸びやかな左近。なかなか魅力的な演目ですね。
2人が引っ込むと、遍念(右之助)・蓮念(市蔵)の滑稽場面、地方の聞かせどころを聞いて、いよいよ後ジテ。先ほど解説された親仔の毛振り、舞台がなにげに狭いので、橋がかりを花道代わりに使っていましたが、後ろ向きにスタスタ戻るところや、ぶんぶん振り回しながら移動したりする動きの見せ場が十分に演出できず、勿体ないと感じるところもありましたが、海老蔵のにらみなど顔の表情はよく分かって面白くもありました。また、福太郎君も頑張って好演しておりました。あと10年もしないうちに、勧玄くんを相手に「連獅子」を踊る日もやってくるでしょう。

この日の地方さんは、お三味線が勝松・勝正雄・勝十郎・勝国悠、唄が杵屋正一郎・日吉小八郎・住吉小碌・芳村翔太郎、囃子方が田中傳次郎ほか。勝十郎さん、歌舞伎座にいないと思ったらこのツアーに参加していたんですかー。でも、あの日は勝松さんは出ていらっしゃったので、今日はどなたが??などといろいろ思いを巡らしつつ…。

それにしても、おおかた面白い公演だったのですが、会場の音響はいただけませんでした。お三味線の音がべこべこと残響しているし、こもった感じで澄んだお三味線の音が聞き取りにくく、せっかく大曲「連獅子」を聴ける貴重な機会だったのになんだか残念でした。


2014年3月16日日曜日

幕見ふたたび_歌舞伎座鳳凰祭の『二人藤娘』

またも虫六子を戦場に送り出し、暇を持てあましてしまった虫六…。

すいません。
また並んでしまいました。
餌をもらうことを覚えてしまった鯉か猿のように、条件反射ですね。これは…。
並んでいたら、お友だちのFさん(市会議員とかしている元映画関係の女性です!)に偶然会いまして、私の方が先に並んでいたので何げに席をキープしつつ(←本当はダメです)、ご一緒させていただきました。芝居は道連れ、世は情け。

今回は行き当たりばったりというよりも、今月はお目当ての演目がありました。
ずばり!玉様&セブンの『二人藤娘』です。へへへ。お正月の大阪公演で好評だったので、機会があったら見たいナーと思っていたら、早くも鳳凰祭りに掛かり、うんにゃ〜と諦めていたのでしたが、…まぁ幸か不幸か拝見することができました(ちょっと複雑)

歌舞伎座新開場柿葺落
○鳳凰祭(ほうおうさい)三月大歌舞伎
 歌舞伎座松竹経営百年先人の碑建立一年

平成26年3月2日(日)~26日(水)

【昼の部】
一、壽曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
   
 工藤祐経   梅 玉
 曽我五郎   橋之助
 曽我十郎   孝太郎
 近江小藤太  松 江
 八幡三郎   歌 昇
 化粧坂少将  児太郎
 喜瀬川亀鶴  梅 丸
 梶原平次景高 桂 三
 梶原平三景時 由次郎
 大磯の虎   芝 雀
 鬼王新左衛門 歌 六
 小林妹舞鶴  魁 春

二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)
   
 山蔭右京   菊五郎
 太郎冠者   又五郎
 侍女千枝   壱太郎
 同 小枝   尾上右近
 奥方玉の井  吉右衛門

三、恋飛脚大和往来 玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり)

 亀屋忠兵衛   藤十郎
 傾城梅川    扇 雀
 丹波屋八右衛門 翫 雀
 井筒屋おえん  秀太郎
 槌屋治右衛門  我 當

四、二人藤娘(ににんふじむすめ)
   
 藤の精   玉三郎
 藤の精   七之助

今月の昼の部は面白い演目揃いで見応えありました。
「壽曽我対面」は、工藤祐経は誰かと思えば梅玉丈で珍しいものを見た感じ。懐の深いエリート官僚が大人な決着をつけてやったって感じでしたね。魁春丈の妹舞鶴はちょっと妖怪感があって迫力ありました。6代目成駒屋さんに似てきたということなのでしょうか??直接拝見したことはありませんが…。

「身替座禅」は玉の井が吉右衛門。出て来ただけで、会場どよめき…。下ろした髷の体躯の角度がなんとも怖い。化粧っ気をあえて控えた化粧も恐かわいい。
急に菊五郎右京が小さくなるのが可笑しい。でも、菊五郎丈は素でいけてる感じがするところが凄い。
又五郎さんがこのお役はとてもはまっていらっしゃって、好演なさっておりました。
浄瑠璃は、常磐津兼太夫&文字兵衛で、和英太夫さんもいらっしゃいました!
長唄は、勝四郎&浄貢だもんね。うれし。

「封印切」は藤十郎丈の忠兵衛。秀太郎さんのおえんが良かったです。

そして、「二人藤娘」です。
(ネタばれなのでご注意)
はじめはそこそこ入っているって感じの幕見席でしたが、「二人藤娘」の時はお席はもちろんいっぱいでその後ろにずらーっと立ち見!人気のほどがうかがえました。これだけ満場だと役者もやりがいでるでしょうね。
全くの暗転から舞台がはじまり、ぱっと灯りがつくと、舞台いっぱいに花房をさげた藤の大樹と、なんとも美しい藤の精二人。場内、ため息…。
花道に黒地の衣装の玉様、舞台中央に白地の衣装の七之助…。3階の上からだと、一瞬どっちがどっちか分からないくらい、尋常じゃない優美さなのです!このお二人とも!
七之助の舞台オーラが玉三郎に負けてないのですよ。
ここまで成長しましたか!と、涙がでそうになりました。
会場の反応もそうとう良い感じで、大向こうさんも「大和屋〜!」「中村屋〜!」と雨あられでした。3階だけからじゃなく、あちこちから掛かっていました。

親子ほど年の違いがあるんだろうけれど、全然その差を感じさせない若やいだ雰囲気を醸し出せる玉三郎もスゲーの一言。ほんとうに小さな藤の妖精が絡んでいるようでかわゆかった。式神のような、コロボックルのような…。

後半の「空も霞て夕照りに…」は、玉様は引っ込んで七之助1人に踊らせていました。
きびきび踊るところなので、七之助の身体がきくところが堪能できて嬉しい構成。

地方さんもいいところを揃えてました。杵勝会の実力どころがずらり。
お三味線は、勝国さんが立てで、勝七郎、勝正雄、勝松…と揃ってました。噂では、勝十郎さんや松永の直矢さんも出ていると聞いていたので期待していたのですが、この日は出演してなかったみたい。でも、満足のメンバーでしたです。勝国さんのチンチリレンも聴けて、嬉しさ倍増。唄の方は、日吉小間蔵さんが立て、利光さんもいらっしゃいました。
やはり、玉三郎丈は地方にも揃えてきますねー。

贅沢言えば、1階の前の方でもう1回みたいところですが、そんなこと言ったらバチが当たりますかね。苦笑。

Fさんと感激を共有するのもそこそこに、急いで虫六子が待つ合戦場方向に帰りました。

2014年3月15日土曜日

秋葉原のガード下展開2題_2k540 AKI-OKA ARTISAN とmAAch

無事にスーツケースを取り戻して、心臓バクバクで向かったのは、JR東日本都市開発ホームが秋葉原のガード下に展開しております「2k540 AKI-OKA ARTISAN」なるスペースです。
「ものづくり」をテーマとした施設で、工房とショップがひとつになったスタイル、ここでしか買えない商品、ものづくりの体験が出来るワークショップなど、さまざまな個性あふれるお店が集まっているそうです。

 秋葉原から御徒町の方に線路沿いに歩いて行くと、お、見えて来た。


 おしゃれっぽいロゴだね。「2K540(ニーケーゴーヨンマル)」って東京駅の0キロポストを起点に2キロ540メートル地点って意味だって。なんのことはない鉄道標識でっか。

ガード下なんですが、中に入ってみるとオシャレなアート系の臭い濃厚な空間となっております。

 入ってすぐのところにあるショップ。
「日本百貨店」…、虫六好みのグッズ満載で、ここですでにサイフの紐が緩みました。 
多少ブレーキをかけて、もうちょっと奥の方にすすみましょう。

虫六子の心を捉えたのは、このスニーカーショップ。「Spingle MOVE」
確かに個性的なフォルムで魅力的でしたが、いまここで虫六子に靴を買ってやる義理はありません(苦笑)

こちらは、オリジナルの傘が作れるお店「Tokyo noble」
77色の生地から組み合わせ自由だそうで、骨と骨の間の生地をぜーんぶ違う色で組み合わせてカスタマイズすることもでき、なんだか楽しそうでした。

中でカメラのシャッターを切る勇気がなく、店舗の入り口ばかりで申しわけないですが、他にもいろいろ魅力的なお店があり、相当はまりそうになったのですが、寄り道のつもりがミイラ取りになってはまずいので、また来る機会がありますよーに!と願掛けて、スペースを後にしました。

道すがら、「南相馬頑張れ!!」の軽トラ発見。
そうなのだ、今日は3月11日なのです。3年前の今頃も私と虫六子は二人きりで、あの事態に戦いていたのでした。東京滞在中に何も無いといいがなぁー。

さて、秋葉原界隈にはもう一つ気になる駅ナカ(ガード下?)施設があります。
「mAAch」こと、「マーチエキュート神田万世橋」です。

旧万世橋駅の赤レンガ高架橋の遺構を生かし、2階部分を鉄道遺産の展示室兼展望室、1階部分を商業施設としたスペースです。雰囲気あるナー万世橋。

店舗の方では、コミュニケーションロボット「OriHime」コーナーがあったり、よさげなカフェや雑貨店いろいろあり、iPadなどに事前に無料のAR(拡張現実感)アプリをインストールしておけば「万世橋・交通博物館 思い出のぞき窓」なんていう過去の風景を追体験することも出来たらしいのですが、今回はじっくり楽しく過ごす時間も精神的余裕も、…なかったな。

かつての万世橋駅のプラットホームにつくられたカフェもあり、ガラス張りの空間で、お茶しながら両脇を走る電車を眺めることなども出来るのですが、お店に入らなくても展望室でベンチでぼんやり電車をみることも出来ます。
 駅のホームみたいなのにガラスの中で電車は止まらないという、金魚鉢の中にいるような不思議な空間でした。

ただいま東北芸術工科大学に修復依頼中の万世橋の遺構置き場。
そういえば、下のショップでも山形芸工大のアンテナショップみたいのがあったぞ。

裸感のある通路。この感じ、東京駅のステーションギャラリーにもありました。

これは、レアな昔の写真閲覧モニター。明治時代からあるぞな。
ゆっくり見たいけど、今日は余裕が無いので時間がなくて諦めました。またこなければ…。

それにしても、JR東さんエキナカ展開に気合いが入ってますねー。
ガード下っていうイメージを払拭するオシャレなゾーンになってます。
(ところで、線路の下って不動産的にどうなんですか?固定資産税とか土地評価とか…?なんだか気になってしまったぞ。わからん。だれか教えてくださいまし。
それにしても、このような余力と潤いをもっと気仙沼線の再生とかに向けてくだされば、被災地の復興にも物理的にも経済的にも精神的にも滑車が掛かるだろうになーと、この超大企業に社会貢献を期待してしまうのは間違ってますかね…。)

さてさて、なんだかんだ言って、やっぱりお買い物してしまったユルユル親子。
例の「日本百貨店」で買ってしまったよ。虫六子の靴下2枚と猫が挨拶してくれるパラパラブックス、自分用には「い草BOOKカバー」。

虫六子がはまったパラパラブックス「猫のあいさつ」。浅生ハルミン作、1000円です。
パラパラめくると座布団の上に寝ていた黒猫がこちらにやってきて…

 ぺろり。とご挨拶。

この満足げな 表情がなんともいえません。

そして、しっぽをあげてお尻の穴をみせながら、もとの座布団まで戻っていくのです。

強烈な癒し効果…。100冊買ってみんなにお配りしたい!(←やんないけど)
虫六子に買ってやったら、お守り代わりに戦場に持って行きました。
(試験前にパラパラやったのかー?)

2014年3月14日金曜日

アキバで真昼の全力疾走

虫六子のお受験上京も3回目。過度な緊張を伴っていた前回・前々回に比べますと、なんだか開き直りちうか、リラックスモードの我ら。
今回は、東京駅から秋葉原経由での移動ってことで、気になっていた秋葉原のガード下に出来たクリエーターたちの工房&ショップ街をみてから行こうということになり、秋葉原駅に降り立ちました。

しかし、「秋葉原のガード下に出来たクリエーターたちの工房&ショップ街」という情報以外なにもなかったので、とりあえずiPadを開いて、検索しつつ地図を見ながら歩き始めました…。500メートルも歩いたところでしょうか?

虫六「あれ、さっきまで引っ張っていたスーツケースがないぞ?虫六子、おまいも手ぶらか…!!あれどうした?」
虫六子「ええぇ〜、知らないよ!!!!」

ぎょえ〜、さっきiPadを取り出したところに置いてきた!!!!!((゜Д゜Uu))━━!!!!!!


…………………(ノ;´Д`)ノ…………………………
   ……………………………………(ノ;´Д`)ノ………
     ……………………………………………………………ヾ(*゚A`)ノ

…走りました。真昼の秋葉原で…。途中で虫六子に抜かされたけど…。心臓壊れるかと思いました。
しかし、気づくのが早かったのが良かったか、日本の治安が良かったのか、なんとか荷物を元の場所に見つけ出し、死ぬほど安堵した親子。
うひ〜、良かった〜。(´Д`;≡;´Д`)

受験前日に旅先で荷物無くしたなんて、間抜けすぎて、笑うに笑えません。とほほ。


そんなわけで、まだ心臓バクバク状態で、町歩きしながら撮った1枚。
段ボールやさん、この先にお目立てのスポット見つけました。レポートはあした。

2014年3月11日火曜日

確定申告1時間待ち

善良なる日本国民のみなさん、確定申告の季節ですね。


数年前までは虫六も青色申告にキーキー言っていたのですが、薄給サラリーマンになってしまった昨今は副収入も別に無いので確定申告いらずでありました。
しかし去年は医療費がかさみまして控除してもらおうと申告してきたのでした。

本当は、e-Taxで送信ポン!のつもりだったのに、我が家のパソコンのOSが新しくて、しかもMacなもんで、国税局のe-Taxの動作環境にあってなく入力できないことが判明して、急遽、S北税務署に行ってきました!(今日を逃すと休みの日がないので!)
(……国税庁さんよ、Mac-OS上がってますから、Safari以外のユーザーも多いですから、お願いしますよ。)

ところが朝9時半過ぎに到着した時点で、車はずら〜っと渋滞の列…。私は自転車で行ったので駐輪場に入れてすぐに建物に入りましたが、すでに作成部屋に入るために「ただいまの待ち時間は1時間」と表示があり、並んで予約券をもらったら227番でした。

初動をもっと早くすべきだったか…。

月曜日は特に混むんだ、と、後ろのおじいちゃんが噂噺をしていました。
こりゃなかなか呼ばれないなーと開き直って文庫本読みながら順番を待つこと結局1時間。待合場所も2段階に呼ばれるという徹底した管理ぶり。やっと順番が回ってきて、パソコン慣れた人はこちらというコーナーに案内してもらい、アルバイトの女性に教わりながら入力作業をしたら、15分くらいですみました。そのまま控えのプリントもらって、はいお終い。ラク!

動作エラーに戦きながら半日もかかって自宅で入力するより、下書類だけ整えて(医療費は計算書を作っていきました)、ここ・ここと間違いないように教えてもらって15分で済んだ方がストレスないなー。来年もこれだなー。

2014年3月4日火曜日

Backjoyを使い始めてみました

昨日、某Fデパートの東急ハンズにいったら、Backjoyの販売コーナーが出来ていまして、つい勢いで買ってしまいました。


このちょっとお固め座布団が、骨盤を最も負担のかからないポジションでサポートしてくれ、また、どんなイスにも対応できるように開発されているらしい。で、背骨はよりナチュラルで自然なS字曲線になり、腹筋と背筋のバランスを整え正しい姿勢を保ってくれるそうな。
日頃のパソコン労務で、視力は衰え、姿勢(猫背)が悪化する一方の虫六にとっては、興味を持たずにいられぬアイテム…。
つい1コ買っちまいました。

軽くて持ち歩きも楽なので、新幹線や飛行機の長旅や、映画館や演劇鑑賞の時に利用するのもお勧めだそうです。なんとー。

さっそく職場で使い始めてみましたが、腰のホールド感がちょっと気持ち良いです。おいらの猫背治るかナー。

2014年3月3日月曜日

2月に読んだ本

2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:892ページ
ナイス数:17ナイス

不忠臣蔵 新潮CD不忠臣蔵 新潮CD感想
原作を読んでいると、これは落語か朗読劇か…という台本のような軽快な文体なのですが、「イヌの仇討ち」と違ってこちらは芝居にはなってないそう。そして読んでる最中に頭中でイメージが被っていた朗読者は小沢昭一さんでありまして、なんと!ご本人のCDが出ていて涙がでた。贅沢をいえば「酒寄作右衛門」と「岡田利右衛門」の2篇のみというところですが、でもそれぞれ40分余りの聞き応えある内容です。「不忠臣蔵」は亡き18代目中村勘三郎も常々芝居にしたいと希望していたそうで、返す返すも残念至極!実現したら面白かったろうなー。
読了日:2月26日 著者:井上ひさし

不忠臣蔵 (集英社文庫)不忠臣蔵 (集英社文庫)感想
いやはやこの作品をこれまで知らなかった自分の寡聞さを反省。「死は軽くして易し。生は重くして難し。」と近松は書いたそうですが、名誉の討ち入りを果たした義士の外側に、さまざまな理由でそれに参加せずに不名誉なまま生き延びたり、非業の死を遂げたりした藩士の姿があり、それに正統忠臣蔵以上のドラマをみる作家の感性は、2sd竹田出雲・三好・並木合作の「仮名手本」もそうでしたが、外伝や忠臣蔵モノを発展させてきた日本の戯作者の系譜を正しく井上ひさしが引き継いでいると思いました。1篇1篇がまるで落語のように惹きつけます。
読了日:2月25日 著者:井上ひさし

さよならまたこんど (フィールコミックス) (Feelコミックス)さよならまたこんど (フィールコミックス) (Feelコミックス)感想
いいとこ突いてきますね。たしかに、中坊や高校生のときに人気のあったヤツが世の中に出たとたんにつまんなくなるというパターンってあって、かつ、そういうの若い時はわからないのですね。自分も不安定だし、だから幼い初恋なのでしょうね。そういうことが過去のことになって、人を見るってことができるのかなー。いまだによく分からないってこともあるんですが。友達に義理立てして去っていく竹富はやっぱり良い奴だったね。でも、それも含めて過去のことになるんだな。
読了日:2月16日 著者:いがわうみこ

花に染む 4 (クイーンズコミックス)花に染む 4 (クイーンズコミックス)感想
なんとなくもう第2部は無いものと思っていたのが、突然(雑誌読んでいればそうでないのかもしれませんが)の続巻なので、ちょっと嬉しい。あーこんな話だったと思い出しながら読みました。陽大が屈折していくまえの、伸びやかな少年の頃をよくよく知っている花乃の存在は大きいなぁ。少女漫画の王道ですね。この先の陽大と花乃と雛の関係をどう描いていくのか、とりあえず続きが気になりますね。
読了日:2月16日 著者:くらもちふさこ


景観写真論ノート: 宮本常一のアルバムから (単行本)景観写真論ノート: 宮本常一のアルバムから (単行本)感想
「宮本常一と出会って人生を棒に振った人は何人もいる」という話を半ば嬉しそうに宮本の思い出ばなしと一緒に話されるのを聞いたことがある。宮本が残した写真を当時書き込んだコメントと、彼の旅に同行した記憶も動員して、師が見えていた、そして伝えようとしていた感性を自分の中に問い正していく、著者にとっての脳内フィールドワークみたいな作業だと思いながら拝読。それにしても宮本常一という民俗学者の大きさはどこまでも掴みきれない。「白砂青松」概念については目から鱗、「祭りを支えるもの」についても今の問題としてもっと知りたい。
読了日:2月5日 著者:香月洋一郎

読書メーター

2014年3月2日日曜日

虫六子の卒業式

朝、4時起き。


昨日3月1日は虫六子の高校の卒業式でありました。昨日のうちに美容室に連れて行かされ、髪型には保守的な彼女がバッサリとベリーショートにして、今日は朝早よから着付けと記念写真撮影であります。6時05分の予約時間を厳守せねばなりませんので、5時半には家を出発であります。おらおらー、寝ぼけてる暇はないぞー、行くぞ−。

予約のお客さん(親子連れ)がごった返すなか、超プロい仕事でかっちり着付けてもらって(着付け部屋は親は入れなかったの、残念!)、今度は写真撮影です。傍らで覗かせていただいたのですが、スタジオカメラマンのこの段取りのよさ!!!袖の形を整える秘技、自然な表情を引き出す話術、そして手早い…。完璧なオペレーティング。量を片づけなければならない忙しいこういう日だからこそ、プロの技が光りますのだー。なにしろ記念写真だから失敗できないもんね。
朝からいいお仕事見せていただきました。早起きは三文の得だね。

先に虫六子を送っていって一旦帰宅、親はあとから歩いて行きましたら、気合いの入った親御さんたちで前の方の席は埋まっていて、空いている席に座ったら…遠くて全然みえません。

 一通りセレモニーが終わったら、第二部があって、余興大会でした。
もう、推薦などで進学を決めた三年生が作ったとおぼしき思い出を綴ったビデオが上映されて、先生方がサービス精神を発揮して生徒に言われるがままポーズを取ったり踊ったりしてくださっていて、有り難いことでした。
某アニメ番組とかCMとかをパクって面白おかしく編集していまして、高校生も大したもんです。

虫六子の高校は、伝統的に卒業式が派手!で有名で、今年も、ここは結婚式場か?コミケ会場か?という様相でしたが、詳しくご紹介できず残念であります。

入場退場の列を眺めると、女子の5割ドレス(結婚式のお色直しで着るようなやつ)、3割着物袴(振袖も含む)、1割5分コスプレ系ドレス、5分スーツその他…って感じでしょうか。
ロリータあり、舞妓あり、チマチョゴリあり、テンガロンハットあり、ビジュアルロック系あり…。仮装行列みたいでした。

心に残ったのは、担任のT先生のアカペラで歌ってくれた送別の「思い出がいっぱい」(BY H2O)。(←同年代でしょうか?)
うまいわ〜!っていうか、有り難いのう。良い先生に担任してもらって良かったね、おまいら。

思い出すのは3年前の虫六子の入学式。
2011年3月11日の大地震の影響で、高校の合格発表も入学式も2週間以上遅れて始まった高校生活でした。
あのころ、震災の恐怖から抜け出せずに私にぴったりくっついて暮らしていた虫六子だったけれど、やっと高校生活が始まってみるみる元気になり、友達もできて、本来の明るい彼女を取り戻して行きました。
この年代の子供たちはみんな同じ経験をしたと思います。
冬季オリンピックで活躍した羽生結弦君も、震災の時は将来のことが考えられなかったと言っていたけれど、自分の夢に向かうのが後ろめたいような感触や、この先どういう未来があるのか見えない感触が、中学生や高校生にもリアルにあったんだなーと、改めて思うのです。ましてこの子たちは、高校受験の結果待ちという人生のポイントでのあの震災だったから、高校生活の開始はさぞや嬉しかっただろうと、当時のことをあれこれ思い出してしまいました。
きっと、ここにいる親御さんや先生たちも同じだと思います。
それぞれの震災があのときあったように、それぞれの3年間がありましたね。

そんなわけで、この脳天気なコスプレ卒業式を晴れ晴れと行っている高校のお終いの日がなんだか愛おしいなーと感じずにはおれないのでした。

なにはともあれ、高校卒業おめでとう。