2010年11月28日日曜日

南座で玉孝コンビ復活と…

世を騒がせている成駒屋御曹司のけんかトラブル事件で、南座の休演がきまり、代役が発表されたもようですね。

『阿国歌舞伎夢華』では、名古屋山三役を仁左衛門丈が代役を務めることになり、玉三郎丈との共演だそうです。なんですと〜!!そんなことなら、京都に行くんだった(…なんてね。思ったところでいけるわけ無いんですけどね。)
『外郎売』の曽我五郎は愛之助丈。いいですね〜。

役者の破天荒は今に始まったことではないのでしょうが…、休演となれば後始末は大変なんだろうな。
御曹司がルックスも含め無事に復活できるのかどうかも気になりますが、また困難を抱えてしまって團十郎さんの体調が心配です。


…さ、仕事に行くとするか…。(今週も休日出勤だよ…うぅ、お芝居見に行きたいよぉ〜)


2010年11月25日木曜日

女流義太夫・人間国宝・竹本駒之助

DVDをもう一本紹介。
これは今年の初め頃に出たものですが、紹介し損ねて、あ〜ぁもう年末になろうとしています。我ながら、とほほ。

とはいえ、駒之助大夫の語り、うわぁ、かっこいい。ちょっと放心ですね。
『女流』という芸人さんの高度で確かな芸に、なんだか惹かれる今日この頃です。杵屋勝幸恵師匠しかり!沢村豊子師匠しかり!
本番の前に、橋本治氏の蘊蓄があるんですが、これが「どーでもいい話なんだけど」と野暮を照れながら話出すと止まらない…という風情がなんだか微笑ましかったです。この公演自体が「橋本治と共に女流義太夫を楽しむ会」を収録したものだそうです。


○女流義太夫 人間国宝 竹本駒之助 
  〜ひらかな盛衰記より 神崎揚屋の段

【出演】
浄瑠璃 竹本駒之助
三味線 鶴澤寛也
ツレ  鶴澤津賀寿

第1部・お話
ナビゲーター 橋本治

制作 (株)JDC


2010年11月24日水曜日

岩手の秘謡「御祝」

遠野地区に伝承される「御祝」という秘謡のDVDが出ていたので、ポチってみました。


2006年発売なので、ニュースってわけでもないですが…。
でも、この芸能は目から鱗というか、衝撃でした。
右に男性がずらっと並び「謡」をうたいはじめると、左にずらっと並んだ女性が歌詞も旋律も違う「民謡」を唄い重ねて、何とも言えないハーモニーを奏でるのです。かっこいいぞ。生のを聞きたいぞ!


○「岩手の秘謡 『御祝(ごいわい)』」

遠野市氷口御祝保存会(とおのしすがぐち・ごいわいほぞんかい)

「第21回<東京の夏>音楽祭2005」のライブ収録DVD。男性が謡を、女性が民謡を同時に歌うという大変珍しい芸能。岩手県指定無形民俗文化財の「御祝(ごいわい)」の紀尾井ホール公演を収録。

監修・解説:徳丸吉彦(音楽学・放送大学教授)

1 遠野市氷口の伝統と四季のくらし
(スライド写真撮影:浦田穂一)

2 御祝の解説と合わせ方

3 氷口御祝「高砂」

4 氷口御祝「四海波」

5 氷口御祝「春榮」

6 日本音楽における打合わせ 地歌「すり鉢」「れん木」「せっかい」
 三弦:藤井昭子、塚本徳、渡辺明子

7 氷口御祝「松竹」

8 氷口御祝「桑の弓」

9 みやこ節

販売元: ビクターエンタテインメント
発売日: 2006/09/21
時間: 60 分
定価:4200円



2010年11月23日火曜日

お三味線長袋完成!

この週末、虫六は3連休の予定だったので、随分前から棚上げになっていたミッションを達成しようと目論んでおりました。

しかし、日曜日もバタバタと過ぎ、月曜日はまさかの休日出勤で、計画倒れになりそうだったのですが、本日奮起してミッションに着手したのでした(大げさ…(;´▽`A``)

ミッションとは「お三味線の長袋を新しく自作する」ということ。

2年ほど前に着付けを個人的に教えて貰ったときに、着付けの先生に手持ちの着物を見ていただいたのですが、その時に、二十歳頃に母が作ってくれた染め付けの若めの着物で、友達の結婚式に1回か2回着たかなぁ〜ってやつが、すでにどおよ?な感じで、「これはカラオケ大会用かな?」とバッサリ ( ̄◆ ̄;)やられてしまいまして…、。でも、母がなけなしの臍繰りで作ってくれたのも知らないわけでないので、なんとか供養どころをと思って、「お三味線のカバー袋にしたら…」と思っていたのでした。着付けの先生はさすがに、「ええぇ〜! (lll゚Д゚)」と勿体ながってましたが、カラオケ大会に出る予定はないので、とっととリメイクしようと思っていながら、はや2年。
(すでに、木綿製ではありますが自作の梅花柄の袋を使用していたので、緊急性が無かったということでもありますが…)

…しかし、そのまま忘れずに、時間がかかってもやってしまうのが、我ながらしつこいのよ。

で、昼間は、裁縫をするスペースを部屋の中に確保する作業(つまり、部屋の片付け)に時間を費やしつつ、夕方から着手して、一気に完成しました。
シルクすよ。つるつる〜。
やったね!
つか、半日でできるなら、とっととやんなさいよ!であります。

我がお三味線を入れてみました。
あら〜、お召かししたみたいじゃないですか?

やっぱり、裁縫は楽しいなぁ。ストレス解消になりました。

2010年11月21日日曜日

なっとらんぜよ、TKネットワーク定例会

今日は、TKネットワークの2ヶ月に1度の定例会でしたが、行ってみたら、出席者はYさんとふたりきりでした。

なんだろねー。
体調不良の連絡を入れた人、2人。
その他のメンバーの事情はよく分かりませんでしたが、結局なにも決められず、ふたりで四方山話をして帰ってきました。
使用時間ぎりぎりまで粘ったけど、誰もこんかったなー。

ま、普段は忙しくてなかなか捕まえられないYさんとゆっくり話ができたので、虫六はラッキーでしたけどね。
…ということにしておこう。

ブロカント・ギャラリー

お蕎麦を食べた後、パルコSで、市内9店舗の古本屋や骨董雑貨店などが参加する「ブロカントギャラリー」に出かけてみた。今年の3月頃にもやっていたけど、好評だったので第2弾だったらしい。
「火星の庭」の看板娘Mちゃん(6才?)が、自然な風景と化して絵本を読んでいた。「古本やの少女」として育つんだね、あの娘は…。ふふふ。

今日の戦利品は、この2冊。
・「別冊・婦人画報 玉三郎」(1977年11月)。←(玉丈、若っ!!!!ちょっとユーズド感ありましたが、33年も前の本だし、750円だったので良しとしましょう。)
・「活辯時代」(御薗京平・岩波書店・1990年)←(活弁時代の映画ポスターがカラーで満載)



招月でお蕎麦

虫六子が塾に出かけてしまったので、お昼は家人Tと錦町の「招月」でお蕎麦を食べました。

初めていったので、ちょっと道を間違えました。

家人Tは、「鳥天蕎麦」を大盛りで。(945+210円)
「久しぶりで、美味い蕎麦食ったなぁ」とご満悦。

虫六は、「豚とろり蕎麦」。(1050円)
こちらは、しっかり味のついたとろとろ衣を被った豚肉と大根おろしに梅肉がのった暖かいお蕎麦。食べたことのない新感覚のお蕎麦で、これまた美味かったです。

店内は、意外にアットホームな感じでした。

2010年11月18日木曜日

S市に能楽堂が出来るらしい

昨日の河北新報に寄ると、どうやら10-BOXの近くに能楽堂が作られるらしい。

S市、卸町に能舞台施設 新たな文化の創造期待
  

期待もするけど、ちょっと小さめのもののようなので、どんな内容のものがかけられるかが気になるところ。市民の文化活動発表の場とか、ワークショップとか、そういうのかなぁ。

人口の割に小さいステージばかりがあちこちにあるS市。でも、音響などもよくて観客数も確保出来る会場が少ないので、面白い公演は頭越しなんですよねー。地元の文化人(表現者)を育てることも大事と思いますが、玄人も喜んでやってくる、そういう文化的地盤を育てる動きを作って欲しいですね、S市の文化担当者には。

ところで、あの神楽舞台はどうするのかな?出し物、被ったりしないのかな?





2010年11月17日水曜日

陽司師匠、iPadで「はやぶさ」を語る

「はやぶさ」のミッションが遂げられたとの朗報が流れた本日、
神田陽司師匠から、新作講談をネット公開しましたという
お知らせがとどきました。

「はやぶさ」が少年忍者だったら…という副題つき、
例の最後の写真も出てくる、感動巨編です(´;ω;`)ウウ・・・
ご覧あれ!
____________________________


ごぶさたしております。講談師の神田陽司です。

「はやぶさの最期」という新作講談をネット公開してもらいました
(いま流行りのYou Tubeも使って!)。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm12769006
(画像が悪い場合は↓を)
http://www.youtube.com/watch?v=QtdumIePzzo

講釈師のメシのタネの高座動画を公開するのは
1.「はやぶさ」のミッション完遂記念
2.龍馬ブームに乗り切れなかった次への模索
です。

この「はやぶさの最期」は、秋葉原の歩行者天国が再開され
たら辻講釈にしようと思い作ったネタですが、このように
「たとえ話」でさまざまな技術・商品・概念などのプロモーション
をするのは陽司講談の特徴のひとつです。いろいろ応用が
できますので、お役に立てることがございましたらお声を
おかけください。

どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。

神田陽司 拝



2010年11月14日日曜日

忠美恵会の芋煮会

今日は、一門の「芋煮会」の日で朝から先生のお宅に集合です。

忠美恵会の芋煮会は、山形出身のGさんが作る本格山形風芋煮を食べるのが決まり。これが、牛肉に里芋、コンニャク、ねぎ、ゴボウ、マイタケの激旨芋汁で、「毎年これを食べないと〜」とみんなの(特に先生)篤い思いで恒例行事になっております。
Gさんは、この日のために、良質な材料をわざわざ取り寄せたりしているらしいです。
お肉は上物牛の切り落とし(バラでいいそうです)、ネギも白くて太くて柔らか、そして里芋もふんわり大きめで全然ゴリゴリしない美味しいものでした。これを、醤油仕立てでちょっと甘めに味付けします。

そして、今日は先生のお嬢さんのMちゃんが、他にもいろいろとお料理の腕をふるってくれました。

で、お手伝いしていたら、唐突にスパークリングワイン登場。
(実は夕べ「お酒を出すからバスで来るように」とのお達しがあったのでした)
Mちゃんお勧めのフランコリ・ブリュット・レゼルバ。
あ、やばい飲み口だ。アルコールが入っているのを忘れていけてしまうパターンっす。しかも食べる前なのに…(のんきや酒場の翌日がフラッシュバック…イテテ)

キッチンドランカーになる前に、お三味線のお稽古モードにチェンジです。

食事の前に、春に国立でやった「春興」のお浚い。

虫六は、先日皮が破けて先生の練習用の三味線を借りていたのですが、張り替えが出来てきたというので、夕べ取りに伺って、その後自宅で練習してなんとか記憶を取り戻したりして…。
…今日のお浚いはなんとかクリアしました。
あの特訓の後なので、みんな技術的には出来ているし、プレッシャーはないしで、良い感じの合奏でした。「春興」は弾いていて気持ちいいです。

そのあと、姉弟子の方々が練習中の「太鼓の曲」を拝聴。
これも器楽曲なのですが、「春興」とは違って超絶の早弾き… ( ̄◆ ̄;)
(すげえや、みなさん…)と感服していると、「今度はこれ合奏できるようにするから」としゃらっと言い放つ先生。
(やらせますか〜、それを。そこまでハードル上げますか… (||li`ω゚∞) )


なにはともあれ、お腹もすいたので、食事会突入!
芋煮汁のほか、Mちゃんお手製の鳥の唐揚げ、ポテトサラダ、マカロニサラダ、おにぎりなどなど。しあわせじゃ〜 ( ̄▽ ̄)
やっぱり芋煮は山形風だね!おかわりしちゃいました。
今日、参加出来なかった姉弟子、兄弟子のみなさん、済みません!皆さんの分までいただいてます。

とかやっていたら、スパークリングワイン、今度は赤が登場。
これもMちゃんお気に入りのガヴィオリ。
発砲が優しくて、飲んだことのない繊細なスパークリングワインでした。
ちょっと甘めで、お酒がだめな先生もこれは飲めるそうです。
そういえば、もうすぐクリスマスの季節だなぁ…。

食事が落ち着いたら、姉弟子Cさんお手製の「アップルクランブル」登場。
これがあったかいリンゴとクラムに冷たいアイスクリームが絶妙な味わいのデザートで、去年もCさんが作ってくれました。リンゴは紅玉が美味しいのだけど、紅玉が出回る時期は短いので、超季節限定デザートだそうです。毎年食べれる虫六は幸せ者です!
シナモンが末梢神経を活性化して毛細血管を健康にするという番組が放映されたとかでシナモンが売り切れていて焦ったという話をしていました。…シナモン、品薄なのか〜。
そういえば、バナナはスーパーに余り気味な感じも。

このあと、なぜかMちゃんに呼ばれて参入した虫六子も加わって、今年の芋煮会も楽しく過ごしたのでした。つか、腹一杯。


ところで、今日最大の過失を犯してしまった虫六。
出がけに、近くのケーキ屋でお土産のカヌレを買ったのに、バス停に置き忘れて乗車してしまったのです。(いえ、なにしろ皮を張り替えたばかりのお三味線を運ぶのことが心配だったので…)で、バスに運ばれ||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||先生のお宅についてから、先生の車でバス停まで戻り、すったもんだの末、無事に菓子折を救出したのでした〜。
あ〜あ、やってしまいましたよ…。

無事に救出されたカヌレの菓子折。


【今日思い出せなかったもの】
バス停にちょっと置いといたカヌレ。

2010年11月12日金曜日

トゥインゴ君166,876円にて帰還…軽傷と見るべきか

車検に出ていた愛車トゥインゴ君が帰って来ました。
事前の見積もりは12万ほどだったのですが、いろいろ見ていただきましたら、やっぱりそれなりにいろいろ出てきまして…

仕上がり166,876円。
見積もり+アルファは…
なに?「ファン・エアコンベルト劣化」
なに?「フロント左右ブレーキホース劣化」
なに?「ワイパーレフィル劣化」

う〜む、車両の古さを考えれば、消耗部品を消耗したということか…。
車詳しくないので、よく分かりませんが、大きな部品交換がなかっただけでも、軽傷で済んだということでしょうか?

まずは、調子よくなって帰ってきて良かったです。
これから、10分エンジンかけてもフロントガラスの凍結が溶けない「恐怖の冬」がやってきます。
トゥインゴ君…夏は快適なのにな、窓を開ければ…。

2010年11月9日火曜日

お三味線の次はGパンかい(@Д@;

昨日は、どうも味噌のつく1日でした。
朝一で2週前の精密検査の結果を聞きに行くと、微妙に甲状腺系疾患の予備軍であることを宣告され、3ヶ月ごとの経過観察ということになり、
その後のお稽古では、日曜日に破けた皮を張り替えに出したら、表皮は裏の1.5倍ほどの値が張ることが知れ…(がちょーん!)
午後からは、愛車トィンゴ君を車検に…。これはまだ結果待ちですが、どきどき。
っていうか、代車のN産車が運転しにくくて、ストレス。車庫に押し込んで、自分の車が戻ってくるまで、自転車通勤を心に誓うのでした。
で、極めつけは、夕方の虫六子の中学の二者面談(;´Д`A ```
渋いなぁ〜、世の中…。

と、どうも自分のまわりの運気が低調だなぁと感じつつ、今日は仕事に行ったのですが…。
なんと、出勤中に履いていたデニムパンツが「ブリッ」と破けてしまいました。

信じられん。
こんなの高校生の時以来だし。
どんなみすぼらしい服を着ていたのか、我〜。
といっても、3年くらいだと思うんですが…
やっぱ量販アウトドアメーカーのGパンなど、持たないんですね。

しかし、この緊急事態をなんとかせねば、…着替えとかないし。
ってんで、閉めていた腰エプロンをお尻を隠すように締め直して急場を誤魔化した虫六です。(←ええ、不自然ですとも!)
なんとも… ( ̄◆ ̄;)
これで、ツキの悪さを全部落として欲しいものです。


2010年11月7日日曜日

「弘月の会」その壱

長唄の兄弟子、Kさんのプライベートコンサートがありまして、行ってきました!

「弘月の会」 その壱 anniversaryアニバーサリー

2010年11月7日(日)7:00pm
S市戦災復興記念館

プログラム

【三味線独奏】
  津軽三味線・近藤義彦
・津軽三味線「六段」
・津軽あいや節〜おけさ
・十三の砂山〜おしまこ
・ワイハ節〜弥三郎節

【スペシャルゲスト】
  バイオリン演奏・佐藤英里
・浜辺の歌
・ジュピター
・魔法にかけられて
・花のワルツ

【民謡】
  唄・佐藤正義
  太鼓・菊池和左鶴
  三味線・近藤義彦
・南部じょんがら節
・南部追分
・とらじょ様
・江差馬子唄
・津軽じょんがら
・津軽あいや節

【アンコール】
・北海○○節(←すみません、曲名失念。楽しい曲でした)
・黒石よされ節

なんでアニバーサリーかというと、初代高橋竹山の生誕100年と、後藤桃水の生誕130年と、マッチこと近藤真彦のデビュー30年(←これは、K先輩とよく似た名前でよく混同されるからということで…)を記念して、ということらしいです。
今度、師匠にお名前(弘月)をいただくことになって、このような会を開くことを思いついたそうです。

兄弟子Kさんは、長唄の三味線も良くしますが、ホームグラウンドは太棹の津軽三味線で、しかも本業は弦楽器職人でいらっしゃいます。

いつものお稽古で、お上手なのはよくよ〜く知ってましたが、やっぱすげ〜。
曲弾きも、唄づけも、MCも巧い。つか、唄づけ出来るっていうのは、かなりですよ、かなり!!
あまり気合い入れずにリラックスしたコンサートでしたが、こういうの返って難しいですよね。音楽は、こんな風に小さなコンサートができていいですね。とはいえ、人は100人くらい入っていました。
(講演会なんかで人を集めようと思うと大変なんですけど…、これもKさんの人望か。)

それにしても、久しぶりで民謡などたっぷり聞きましたが、民謡、面白いなぁ。
佐藤正義師匠は、盲目の歌手で、痩身でいらっしゃいましたが、ものすごい声量でビックリでした。2曲もアンコールに応じてくれました。もっと聞いてみたかったなぁ。






うっ!よつが破けました

今日は午前中お稽古だったのですが…

そのお稽古中に、な、なんと表の皮が破けてしまいました。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。 
練習前に、三の糸巻きが外れていて、どうも3の糸が決まらず調子が狂うなぁと思いながら練習していたら、「ぶちっ!」という破裂音がしたので、糸が切れたか??と思ったら、皮が破けた音でした。…どへ〜 (lll゚Д゚) 

それにしても、豪快な裂けっぷり…。

明日、お三味線やさんに修理に出すことになったのですが、この年末間近な時期に予定外の出費は痛いッス (;´Д`A ``` 

来週の日曜日は「芋煮会」という名のお浚い会があるので、それまでに直していただかなくてはなりませんが、練習どうするよ??


2010年11月3日水曜日

10月に読んだ本

10月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1836ページ

阪急電車 (幻冬舎文庫)阪急電車 (幻冬舎文庫)
ひと駅毎に登場人物が入れ替わるオムニバス形式の群像劇みたいで、そのまま映画になりそうだと思ったら、やっぱり映画化でしたか。偶然乗り合わせた電車で人のやりとりを目の端にとらえたり、聞き入っちゃったりすることってよくありますね。で、いろいろと想像を膨らませたり。アトランダムに人生が交差する不思議な箱なんだな電車って。それにしても、鉄ヲタの男性作家なのだと思って読み始め、この繊細な心理描写に「よくぞ〜」と感嘆しておりましたら、読後、実は恋愛小説の筋では有名な女性作家だと分かって、大納得(自爆)。不勉強を反省。
読了日:10月31日 著者:有川 浩

きのう何食べた?(4) (モーニングKC)きのう何食べた?(4) (モーニングKC)
ケンジの手際の悪さと献立の不器用さが自分に被って胸がシクシクしました(爆)。シロさん熱に浮かされながら「ああ…、ケンジ水 水だしすぎ…」と突っ込むところ、イテテ〜。でも、卵焼きでほっこり気持ちも伝わって良かったね。より波風のないドラマ展開になっていますね。
読了日:10月27日 著者:よしなが ふみ

双調平家物語9 - 平治の巻I(承前) (中公文庫)双調平家物語9 - 平治の巻I(承前) (中公文庫)
巻頭の系図のところには栞をしたまま読んでいますが、系図って立体的に見るものなんですね。系図小説ですね、ある意味。それから、この物語が中国の古史から始まった訳にやっと合点がいきました。インテリで成り上がりの信西の極刑政治で、むごい最後を遂げる為義の一族、憐れ。落とし穴に落ちるように力を致命的にそぎ取られる摂関家。でも、そのすき間に増長するのは男寵の信頼。それにしても親兄弟皆殺しにされて平気な義朝どおよ??平安から中世へ人々の感性も変化しているのでしょうか。どちらも分からないところはあるんですが…。
読了日:10月26日 著者:橋本 治

結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日
キャリア・バリバリってわけじゃなく、気がつけば婚期が過ぎていたなぁという感じはよくありますよね。漠然と横たわる、この先自分はどう生きていくのかなぁ?的不安や、花の20代.30代をどう過ごしてしまったんだっけという喪失感。自分はたまたま結婚と出産・育児と宙ぶらりんな仕事で30代があっという間だったので「ゆるやかな自由」はなかったわけですが。シングル人生もありだったと思ってます。独身でがんばっている友達にお勧めしたい気もするけど、微妙に痛すぎるかな?既婚者に勧められるのは嫌なものかな?読んで見る?
読了日:10月16日 著者:益田 ミリ

つらつらわらじ(1) (モーニングKC)つらつらわらじ(1) (モーニングKC)
参勤交代ものってあんまり聞いたことないですが、確かに面白い筋書が期待できます。オノ先生のデフォルメ系作品はこれまではあまりピンと来ていませんでしたが、この作品はいい感じ。キャラひとりひとりに魅力を感じますし、描き分けが絶妙。目が凄い!御武家同士の駆け引きもいろいろありそうだし、ナンといっても大阪商人の鵬池の旦那がステキ!五葉が終わって楽しみが無くなったけど、これは待ち遠しい連載になりそう。
読了日:10月14日 著者:オノ・ナツメ

物語とはなにか―鶴屋南北と藤沢周平の主題によるカプリッチオ物語とはなにか―鶴屋南北と藤沢周平の主題によるカプリッチオ
鶴屋南北のお芝居も藤沢周平作品も日頃から関心を寄せている分野なので思わずポチリ(自爆)。第一部の南北の「盟三五大切」についての論は、フランス哲学特有の迂遠な論法と自分の読解力のつたなさを棚に上げてもあまり成功しているようには感じませんでした。歌舞伎独自の世界観や約束事を一般化するための断り書きが問題の本質をどんどん遠ざけているような…。僭越ながら苦戦の程が偲ばれました。比べると第2部の「蝉しぐれ」の方は分かりやすくて共感もでき、再読したくなりました。蛇足_2作品に共通の人物は最近では市川染五郎丈ですね。笑
読了日:10月11日 著者:淺沼 圭司

さらい屋五葉 8 (IKKI COMIX)さらい屋五葉 8 (IKKI COMIX)
仲間を守りたい気持ちもナミナミあって、信じて欲しいのに真に心を開いてもらえないもどかしさ、心から信じてやれない不甲斐なさ。心情だけではいかんともし難いのが世の中だろうけれど、ガラスのような弥一の、帰る場所(家族)と成りきれた政の計り知れない懐の深さよ。そして五葉の仲間も…。粋ですねぇ。しかし、この巻、いちばん心が震えたのは弟・文之助の信頼を失う原因となった幼い日の出来事に触れて「あの時私は不機嫌だったのだ」と自分の未熟さを詫びる下りです。こういう柔らかなところが政の魅力ですね。
読了日:10月06日 著者:オノ・ナツメ

近代歌謡の軌跡 (日本史リブレット)近代歌謡の軌跡 (日本史リブレット)
「歌えない日本人」が三味線の歌舞音曲を放棄して、五線譜音楽を近代国家の政策として移植し、時に軍歌として、時に大正モダニズムの流行として、また録音技術の輸入で放送や映画として浸透したりという近代歌謡の通史をわかりやすく紹介してました。文明開花のまっただ中のご時世にスカラ座で活躍したソプラノ歌手がやってきて迎賓館のような会館で政府高官に歌を聞かせたのに、居眠りして興味を示さなかったというエピソードは、世界の音楽を無条件に受け入れ楽しんでいる現代の日本の状況からすると新鮮ですらありますね。
読了日:10月05日 著者:倉田 喜弘

2010年11月2日火曜日

ちょっとお宝拝見

T森中学校の紙芝居公演のあと、仕事がらみでお借りするモノがあって、古紙蒐集家のNさんのお宅に行きました。そこで、いろいろと珍しいコレクションを拝見していたら、こんな麗しい資料を発見!

きっと六代目の歌舞伎公演の宣伝だと思うんですが、切符の裏に印刷してあったんですよ。
面白いですね。


中学校で街頭紙芝居公演

今日は、S市内のT森中学校の開校20周年記念イベントで紙芝居をやってくれと頼まれて、ネットワークのメンバーに出演をお願いしてやってきました。

前半は、お馴染みチボリ兄弟舎。
「はなくそハナちゃん」と「雛人間」の、無敵のプログラム。
虫六は秘かに横浜で披露した「ハナちゃん」の続編がでるかと期待したのですが、改訂を検討中ということで、今回の演目にはなりませんでした(残念!)
それにしても、全然不安なく見られるね、チボリは。凄い成長だなぁ。
40分間、中学生の興味も鷲づかみって感じでした。

後半は、のんきやあややちゃんのコーナー。
長時間座りっぱなしの生徒達のために、身体ほぐしのメニューをかねて、立ってクイズ。
分かったら、ジャンプしながら手を上げるのです。
これが、えらくヒートアップ!盛り上がる、盛り上がる。
美味い手考えましたな、あややちゃん。
正解の子には、校長先生プレゼンツのお楽しみ袋がもらえます。

締めは、M県図書館所蔵の街頭紙芝居「妖怪大名」(水木しげる作の銘があるけど、実は水木先生の作品ではない)を特別に貸し出していただき上演しました。
グロい内容でもありましたが、あややちゃんの小気味よい語り口調と紙芝居らしい絵柄で生徒達もだいぶ集中して聞いてくれました。

中学生も先生方も、公演前は「え、紙芝居…ふーん」という反応だったらしいのですが、いい意味で期待を裏切ることができたかな?

瀧原君、あややちゃんご苦労様でした。
今後ともよろしくお願いいたします。



2010年11月1日月曜日

松竹大歌舞伎秋季公演_板東三津五郎一座

今年は歌舞伎座が閉場のためか、いつもより松竹歌舞伎の地方公演が多いのでしょうか。今年2回目のS市公演がありました。


平成22年度 松竹大歌舞伎 秋季公演

一、浦島(うらしま)
     浦 島  坂東 巳之助


二、泥棒と若殿(どろぼうわかとの)
   松平 成信  坂東 三津五郎
   梶田重右衛門 坂東 秀 調
   鮫島 平馬  坂東 亀 寿
   宝久左衛門  坂東 亀三郎
   伝九郎    尾上 松 緑


三、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)
    山蔭右京  坂東 三津五郎
    太郎冠者  坂東 亀三郎
    侍女千枝  坂東 亀 寿
    侍女小枝  坂東 巳之助
    奥方玉の井 尾上 松 緑

でも、月曜日の夜の部開始が5時30分はきついです。
働いている人は来れない時間だし、来れる人は昼の部でいいのものね。
(虫六は月曜がちょうど休みでラッキーでしたが)
巡業スケジュールの都合もあるのでしょうが、観客が入らない時間設定はいかがなものか?と思います。私のまわりのお客さんもそんな話をしてましたし、遅れてきた人も少なからずいたようでした。

ま、それはそれとし。

S市の公演が初日でしたので、ちょっと危なげなところとかいろいろありましたが、最後の「身替座禅」ですべてさっ引きました。
なぜなら、長唄の立てが「杵屋東成(元・禄蔵)」さんだったからです。うれし〜。
いやいや艶度200%といいますか、この唄を聴きに来たと思えば再三がとれたというものでしょう。地方公演で聞けるとは思わなんだ。ちょっとテンションがあがりました。三味線の立ては杵屋巳吉さん。六枚六挺でした。
「身替座禅」は狂言から材をとった松葉目ものですが、前半の、山陰右京が恐妻の玉の井をうまく誤魔化して浮気相手(花子)の元に出かける段は常磐津の伴奏ですが、自分に変わって座禅をさせておいた太郎冠者が見つかって玉の井と入れ替わっているともしらず、気持ち良く酔っ払って帰って来る段は、松葉目の幕が上がって、長唄の楽隊がずらっと並んで出るところがしびれる格好良さ。そして、酔態の体で現れる右京にのせる長唄がまた色っぽいのです。
三津五郎丈はちょっと軽薄なプレイボーイという役はニンですね。ピッタリでした。松禄丈の玉の井は、怖いと言うより可愛いという感じ。醜女で妙なドスが利くというところの迫力はいまいちでしたが、自分の旦那様が大好きという一途さは伝わってきました。亀三郎丈の太郎冠者も良かったです。
「浦島」では、扇がつっかえたりしてハラハラした巳之助丈でしたが、「身替座禅」の小枝はとてもいい踊りでした。公演も終盤の方ではだいぶ成長するんでしょうね。

そんな役者さんの成長を見せていただくのも楽しみですので、また来て欲しいと思います。