2012年9月30日日曜日

シネマ歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒」

シネマ歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」が9月29日から全国松竹系の映画館で公開になりました。


で、S市はMOVIX仙台で1週間(以後未定)ということだったので、(しかも12:10〜1回上映のみ)、今日しかない!と、見て来ました。

シネマ歌舞伎ってカメラ1台で撮っていると聞いていましたが、けっこうアングル変化していて、どうやって撮っているのか不思議でした。

それはそれとし、あーやっぱり「籠釣瓶〜」って名作。冒頭の花魁道中があっちからもこっちからも出てきて交差して、最後に玉三郎の八ッ橋が出てきて、うっすら笑って(←絶品です!)、佐野次郎左右衛門が魂抜かれる「見染め」の場面で、めくるめく舞台の華やかさが蘇り(この舞台見ていたので)、一気にどっとこの世界に連れて行かれました。

生舞台では分からない役者の微妙な表情もよく分かり、作品がまた違った印象を持って迫ります。勘三郎丈のリアルな演技が意外にちょっと過剰に感じ、逆に玉三郎丈の演技が上手い!かつ美しい!と思わせました。仁左衛門の情夫・栄之丞も彼以外に考えられないはまり役(欲目抜きですよ)。作品の完成度高いけれど、キャスティングも今世紀最高です。
舞台見た方も、もう一度あの感動を追体験しましょう。

しかし、ン10年後に残るのはこの映像の舞台なんだろうなー。

2012年9月28日金曜日

江戸の判じ絵展_たばこと塩の博物館

これ面白そうだな…

○「江戸の判じ絵 〜再び これを判じてごろうじろ〜


主 催 たばこと塩の博物館
会 場 たばこと塩の博物館 4階特別展示室
会 期  2012/9/15〜11/9
開館時間 午前10時〜午後6時
(入館締切は午後5時30分)
休館日 毎週月曜日(ただし、9/17、10/8は開館)、9/18(火)、10/9(火)
入館料 一般・大学生  100円(50円)
小・中・高校生 50円 (20円)
( )は20名以上の団体料金
※満70歳以上の方は無料(要証明書)

紙芝居のクイズの源流ですかね、どうやら。
11月9日までかー。今年はもう無理ですね _/\○_
図録あるのかな…。

2012年9月25日火曜日

小沢昭一さんがラジオ休演

今日(9月25日)の朝日新聞によると、小沢昭一さんが名物のラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」をお休みすることになったらしいのです。体調を崩したとのこと…、心配です。
とにかく元気で戻って来て欲しいです、お祈りしています。


2012年9月23日日曜日

大阪漫遊③_住吉大社でギャフン

車両のことは詳しくないので印象だけなんですが、JR西日本の車両のフェイスはなんとなく曖昧でメリハリがないというか、どっちつかずで無責任な表情をしている。JR東日本の電車はなんていうかオーソドクスで「文書で出してください」って感じかな?(←我ながら分かりにくい説明ですが…)そんなもんで、特に車両写真を撮ろうという意欲も沸かなかったんですが、南海電鉄のホームに来ましたら…。

なんだ、なんだ、この強烈な車両どもは!
これは、なんばから関西空港へ行く「特急ラピート」。石森章太郎が車両になった感じですかね??

こちらは「特急りんかん」 30000系。
昭和な近未来デザイン?!濃いですね〜、南海電鉄。

つまり、JRの環状線から南海電鉄に乗り継いで、住吉大社駅まできました。
高架の駅で下町の雰囲気のある界隈ですね。

南海電鉄の住吉大社駅は、阪堺電軌の発着駅にもなっています。
大阪のチンチン電車だよ。

さーて、住吉大社、行きますか!

お、神社の前の道にチンチン電車(阪堺電軌)が走っています。

でっかい石灯籠がお出迎え!

太鼓橋の傾斜もすごい!

着いたー!
んっ?あの赤い仕切り戸は…。こっち側でおじさんが拝んでいるんですけど。

がーん!
なんとすでに閉門時間が過ぎていて、中に入れてもらえませんでした。
大失敗なり、虫六!後悔先に立たず…。
電車見てのんびりしている場合じゃなかったよ〜。
「住吉大社は逃げない」っていうものの、いったい次にいつ来れるって話ですから…。
(ん?明日の朝早起きして来いって?ムリムリ!)

まわりをうろついても、閉門は閉門なんだなこれが…。空しい。

そんなわけで、ややトーンダウンしつつ、せっかくなので阪堺電軌に乗ってJR環状線に戻りました。阪堺電軌上町線・天王寺行きはあの背高ビルに向かってまっすぐ線路が延びているそうな。帝塚山や阿倍野の住宅地を眺めながら、チンチン電車に揺られました。やっぱり市電は風情がありますね。

本日、大阪たっぷりメニューで堪能させていただいた現地案内人のF田さんには、ホントにホントにいろいろお世話になりました。新世界の串カツを食べられなかったのは残念ですが(虫六が明日の芝居への体調を考慮して揚げ物を遠慮しました。すみませんでした!)、がんこ寿司ほか、いろいろとご馳走さまでした!!!!!
このお礼は出世払いで!(というか、お礼をするチャンスがあるのか?という距離感で、本当に申し訳ないです。)それまで青年の若さのまま、いつまでもお元気でいてくださいませ!ご来仙の折りには、おすすめ甘味処にお連れしますゆえ。



2012年9月21日金曜日

ナメクジが…

今夜は職場で○ォ○コンテストの審査会があり、深夜帰宅。
疲れたびー!と家に帰ってきたら、家人Tが同僚のアーウィン先生からもらってきた無農薬自家栽培の野菜の中にナメクジが混入していたと判明して大騒ぎ…。

華奢なナメクジですが、「伊達の旨塩」攻撃!
(うぅ、もったいない)

もだえ苦しむナメクジ…。なぜか脱皮?をはじめました。
うりょ〜〜〜。しぼむぅ〜〜〜。

大阪レポートの途中ですが、今日は疲れたので閑話休題でしたー。

2012年9月19日水曜日

大阪漫遊?_②交通科学博物館

出張というわけでなく純粋な夏休みなので、はじめは予定に入れてませんでしたが、結局来てしまいました。↓

ここは、JR大阪環状線・弁天町駅より徒歩1分の「交通科学博物館」
まじめだな〜、虫六!
JR西日本が所有し、公益財団法人交通文化振興財団が運営している施設で、この筋の交通系ミュージアムの老舗どころです。


何でJR西日本の施設にリニアモーターカー(マグレブML-500)とか0系新幹線がおいてあるの?と一瞬思いましたが、つまり、この博物館が作られた1957年(昭和32)頃の事業体は国鉄だったのですね。
その頃、国内では神田の交通博物館が唯一の交通系ミュージアムで、大阪にも分館を…という構想が、「分館としてではなく、交通博物館とはコンセプトの異なる現代・未来の交通に関する展示を中心とした博物館として設置することになった」(Wikipedia)のだそうで、ちょっと納得しました。国鉄がJRに分割民営化したのは1987年(昭和62)ですから、この博物館ができてずっと後の話になるわけです。
しかし、リニアのテスト車両や0系車両を(昭和32年のオープン時にはなかったと思いますが、)見せられても、いまさら「未来の交通」というコンセプトは正直伝わりにくい気がするほど、この50年間の交通の世界の発展は著しいものがあります。

0系新幹線の運転席。座れます。

第2室、昔の駅。映画のセットのようです。

昭和33年に登場した国鉄で初めての電車特急151系「こだま」。
東海道本線の東京―大阪間を6時間50分で走りました。その後、昭和35年には6時間30分まで短縮され、東京―大阪間の日帰りを可能にしました。今回、虫六は仙台ー大阪間5時間ほどでした…日帰りはしたくないですがね。

国鉄よりさらにずっと以前の「関西鉄道」時代の古ーいダイヤやポスターも展示。

マルスの指定券印刷機です。すでにマルスの切符も珍しい…。

戦時中の米原ー岡山間列車運行表もあります。
(車両などよりもこういうものに反応してしまう虫六でした…)

これは、硬券切符(小さくて紙の厚い切符ね)の、地模様活版です!しびれますね。

この辺りは東海道新幹線の開業時の関連資料です。

ずら〜!蒸気機関車のナンバープレート勢揃い。
このくらいあると圧巻ですなー。

こちらの造形物は、JR西日本の500系新幹線「のぞみ」の電車に使われているパンタグラフ。500系は山陽新幹線の航空機に対する競争力強化を目指して開発されたので、より一層の高速化を実現するため、車体強度・台車強度・力行性能などすべて320km/h対応として設計・計画された車両です。高速での気流の乱れや騒音に配慮してパンタグラフもオリジナルの構造を持っています。

じゃーん、ここで本日の案内人F田さん登場。F田さんは、このパンタグラフの開発を手がけた技術士さんでした。
「F田です…JR西で新幹線の電設をやってます。子供は3人みんな独立してしまい、いまは夫婦ふたりで静かに暮らしています。カミさんには頭が上がりません。」

それにしても自分が開発したものが博物館のパーマネントコレクションになるってどういう感じなんでしょうね?
虫六的には外見と言動にギャップありすぎのなーんだかとぼけたお父さんなんですが、世間的にはど偉い人だったのですね。(しかし、なんだろね。こういうケースが妙に多いんですけど、虫六の周辺の方々って!)
…つか、これを見せたくてここに来たんすか?( ̄◆ ̄;)もしかして??

こちらは保線の様子を紹介したコーナー。
踏切の設定なのに、架線は新幹線用とはこれいかに?
(う〜ん、気にしない気にしない)

今はなき餘部鉄橋の橋梁遺構の一部が…。

鉄道模型パノラマコーナーも。レール延長400メートルのHOゲージ用のジオラマ。しかし、平日は3回の運行と決まっていて、タイミング悪く動いているのは見られませんでした。休日はもっと混んでいるそうですが、この日は平日だったので館内はだいぶ空いていました。
展示品はもっともっといっぱいありましたが、ホンの一部の紹介ですから。

屋外には、7100形蒸気機関車「義経号」、キハ81形ディーゼルカー(東北線の特急「はつかり」に運用されました)、D51形蒸気機関車、230形蒸気機関車、C62形蒸気機関車なんかが展示してあります。

…とか
じっくりみていたら、夕方にさしかかってしまったので、慌てて一番の目的地「住吉大社」へ!

2012年9月15日土曜日

大阪漫遊?_その①お初天神と大阪駅・新駅舎

大阪まで勘九郎の襲名公演を追っかけてきたおかげで、関西ひとり旅のおまけがついてきました。
しかし!大阪…東北そだちの虫六にはアウェー感ありあり。旅慣れたお友だちに下情報をお聞きしたのですがいまいち有力な情報が得られず…。昼間知らない町をぶらつくのは良いのですが、晩ごはんとかどうしようかな?と、仕事で仲良しになったJR-Wのお父さん(F田さん)にダメ元で連絡をしましたら、「案内してあげる」と休みを調整して現地案内人を引き受けてくれました。
ぎょー、虫六はただの夏休みなんですけど〜。申し訳ないナー。
というわけで、御用達の「阿部酒店」で、関西人向けにファーストインプレッションが華やかな「宮寒梅 純米大吟醸ひやおろし 蔵の華」を吟味してもらいお土産に持参。
いざ、大阪へ。

新大阪駅に着くと、新幹線乗り換えの改札でF田さんが待っていてくださり、こっちこっちと迷路みたいに駅内を引率され、エレベーターを降りたらそこが大阪駅行きのホームだったりしてマジックみたいでした。

ひとり旅はひとり旅でも、夏休みに親戚の叔父さんの家にやってくる小学生の気分なり。

で、最初に向かったのは大阪駅のとなりの阪急ビル。
こののっぽビルから駅周辺を“国見”しました。

これ!新しいJR大阪駅の巨大天蓋を見下ろしております。

こちらは阪急の梅田駅側。阪急電車が3路線ひっきりなしに往来していました。
大阪はさすがに高層ビルばっかだなー。淀川が横たわっております。
(っていうか、この雲行きがどおよ?なんですけど…)
鳥の目で市内を眺めながら、地図で本日のコースを確認。

最初に向かったのはお初天神。
ビルの谷間にひっそりと…。

なんだなんだ、このブロンズ像は。

お初が一生懸命お参りしてたお稲荷さんだね。(きっと)

去年の秋から、文楽・小説(角田光代の)・歌舞伎・三谷文楽と「曾根ヶ崎心中」づいている虫六。ついにお初天神に参りました!ここか、ここだったのか!
残るは近松の原作のみ…(爆)

ついでなので、曾根ヶ崎川の跡へも足を伸ばしました。
今はこのあたりは北新地の高級歓楽街だそうです。
高そうなお花やさんがいくつかありました。(おじさん達がママへのお土産に買うんでしょうか?)

たぶん地割りなども追えるんじゃないかなとか思いましたが、うろつくのに勇気が要る地域だったので記念碑だけチェックして、次の目的地へ。

さきほど上からチラ見した新しいJR大阪駅
片屋根の大きな天蓋に覆われて、巨大な吹き抜け構造になっております。
広々したコンコースは両側が大きなビルに直結していて、南側の「サウスゲートビルディング」は大丸梅田店とホテルグランヴィア大阪が入居、また駅の北側は大阪駅開発プロジェクトに基づいて建設された2棟構成の「ノースゲートビルディング」があり、JR大阪三越伊勢丹やファッションビル「ルクア」(LUCUA)、シネコンの「大阪ステーションシティシネマ」やスポーツクラブ、オフィスなどが入居しています。

コンコースからホームを見下ろしました。
本当はホームの屋根は取り払う予定だったのですが、駅の屋根が高いため雨風が吹き付けるのでけっきょく残したとか。

ず〜〜〜〜〜っと、エスカレーターを登って頂上までいくと…。
(それにしてもこの駅、でかっ!壮観な眺めです)

そこには癒しのスペースが。
屋上が開放空間になっていて、ベンチで寛ぐ市民の姿がありました。
天気が良ければ待ち合わせなんかに利用できて便利そうです。

貨物のターミナルが見えました。現在移設中で一部残っているのだそうです。

屋上はさらに続いていて階段を上っていくと、「天空の農園」なるスペースがあります。
ちょっとしたハイキングコースだと看板がでていました。

登りきったら葡萄棚がありました。

これから苗を植えるのかな?いま植え付けの作業中の様子。畑のまわりにテーブルとベンチが置いてあり、一息入れている人の姿がありました。

ここでは稲を栽培中。
駅もいろんなこと考えているんですねー。

そんなわけで、次はJRの市内環状線で交通科学博物館へ行きます。