2010年10月31日日曜日

のんびり酒場ニコルで、のんびり6時間

10月30日に、ヒロシさんの遺作集と遺作展の打ち上げをしました。
みんなの強いリクエストで会場は「のんびり酒場ニコル」!!
「せまいので〜」と遠慮気味なnicoさんに頼み込んで6人の予約をとらせていただきました。

えっ?7人だろうって?


実はこの日は虫六子は塾の日だったので勘定に入ってなかったのですが、始まる時間とズレがあったので、急遽、ニコルで「横手焼きそば」を食べさせてもらって、ここから塾へ出発したのでした。後に残った大人どもは酒宴なのに…、偉いぞ!中学生!

つわけで、大人はビール!
1杯目は岩手蔵ビール・フジヤマ・ランビック。
滑らかで芳醇…。寒くても美味いッス。

2杯目はこれです。
岩手蔵ビールのできたてオイスタースタウト。
繊細な泡がまるで生き物のようです。落ち着いてから飲むです。

お通しはnicoさんご自慢の生牡蠣。
長いもの醤油づけも美味しかった。

名物のアジフライ。
以前に来た時は売り切れ (´;ω;`)だったので、これが食べたかった〜。
外はカリカリ、でも中はお刺身です。
ウマ〜イ。チハルさん天才です。

D君はオイスタースタウトを中グラスで注文。
これは泡が大人しくなるのに1日かかりますかね。

ノドグロの煮付け。
贅沢に一人一皿頼んでしまいました。
そしたら、今日の収穫8匹だったそうで、他のお客さん済みませんでした!

ビールを注ぐnicoさん。
決まってますね。
折しも今日は台風が到来していました。
外は雨です。

寒くなったので、店内石油ストーブで暖房中。

この間に我々、伯楽星のぬる燗、日輪田の熱燗→冷や…と日本酒でしっぽりやっていたのに、誰ですかワイン・ガブガブコースにステージを変えてしまったのは…。

とはいえ、のんびり出てくるお料理が激旨なので、お酒もすすんでしまうのですよ。
これは牡蠣フライ。なんと1ボールに4個の牡蠣が入ってます。タルタルソースがこれまた絶品。

お料理は、このカウンターの奥の厨房で奥さんのチハルさんが1人で作っているのです。

もち豚ロースの自家製ハム。

そうこうしているうちに、虫六子が塾を終わって店に戻って来ました。
明日試験なので、まっすぐ帰って勉強するといっていたはずが、なんかこっちの方が気になったのでしょうか。そのまま酔っ払いに付き合うつもりか。いいのかなぁ〜といいつつ、帰るつもり全くなしの両親です。あらら。まぁ、食え食え。

ワインのボトルも次々空に…。
もち豚酢豚ステーキ。リブです。
また胃がでかくなりそうです。

中学生相手にサービス精神旺盛なYさん。

N子さんも楽しく飲んでます。

って、気がつけば日が変わる寸前でした。
夕方6時からはじめたので、なんと6時間も同じ店でのんびり飲んでしまいました。
つか、満足しました。

また行きたいなぁ。

……
翌日。
がっつり仕事があった虫六でしたが、二日酔いで午前中は使い物になりませんでした〜(;´д`)トホホ…
虫六子の試験はどうなったんだか?


2010年10月26日火曜日

振休につき映画三昧_その2「男女逆転『大奥』」

次は男女逆転「大奥」
こちらは反対に、よしながふみの原作をしっかり読み込んでありますので、どうしても比較してしまいましたが…。

ま、アイドル映画と思えばこんなものでしょう。
原作の1巻分のみの映画化で、それはいいのですが、キャラクターや人物関係がなんだかちがっていたような。映画化では珍しくないけど、人の数を減らしている訳でもないのにな。キャスティングの微妙なズレか。
(もう、みんな原作読んでいるつもりで書いてますが…)

二宮和也が水野役?ということについての違和感は、あまり身長が高くない二宮君のまわりに背の高い役者が揃いすぎて、原作にある「水野」役の颯爽としたイメージが半減。また、二宮君、猫背すぎです。
それから、吉宗役の柴崎コウはかわいげのなさやせっかちに歩く様子までは、役作りということで納得なのですが、口跡の悪さはどうにかして欲しいな。もごもご。

いちばん原作のイメージに近かったのは、加納久通役の和久井映見(←巧い!)と八重役の宍戸美和公(漫画にそっくりの人を探してきたのかと思いました)

もちろん、漫画よりも映画のリアルさが緻密にイメージを構築するってこともあるんですが(例えば、水野の裃の仕立ての粋さとか)、大奥は何度も映像化されているので、この奥屋敷のセットはちょっと小さかったのかな?みたいなことまで感じられて、なんだか複雑でした。

ところで、この耳に残るテーマソングってホルストの「ジュピター」に似てないすか?

振休につき映画三昧_その1「十三人の刺客」

日曜出勤の振休で、映画のレディースデイが休みになったので、今日は映画三昧と決めて、朝からいつものシネコンにいきました。



昭和38年に封切られた工藤栄一監督の同名映画のリメイクです。
とはいえ、この元の映画は見たことがなかったので、比べようにも材料がありませんが、筋書はあまり違ってないんだろうなと思うと、かなり面白かったでしょうね。
宿場町1つ買い取ってトラップをしかけ、200人相手に13人で立ち向かうというのは迫力ありますね。しかも狙う命は1つ。後半の殺陣のシーン、ながいながい。
平山九十郎がやられるシーンの横長のスクリーンを縦に撮るというのは、三池監督のオリジナルでしょうか?不思議なカットでしたが。

ただ、見慣れた役者さんばっかりで、なんだか日本映画も層が薄いなぁとは感じました。

伊勢谷友介ねらいで見に行った感があったのですが、ちょっと超絶の山男役にしてはカッコ良すぎでしたね。思わぬ収穫は稲垣五郎の松平斉韶役です。原作では菅貫太郎が演じていて、その暴君悪役ぶりはかなり凄まじかったらしいですが、ゴロちゃんもあの映画の中にあっては、頽廃ぶり・異常者ぶりがキてて異彩を放っていました。かつ、殿様としての雑味のなさも今の役者さんのなかでは希有な存在感かと。最近キワモノ役が多いみたいですが、次のステージに行こうとしているのでしょうかね。(あんまり、「十三人の刺客」そのものの話とは違いますね)

松方弘樹の往年のスターらしい芝居くさい殺陣が、むしろカッコ良かったです。

2010年10月25日月曜日

変形電柱

職場の健康診断で「要再検」をくらってしまったので、とある専門医に精密検査をしてもらいにいきました。「要再検」が「要治療」にならないといいなぁーと、ちょっこしドキドキ。

その帰り道。変わった形の電柱発見!

某TH大学正門前の横断歩道の信号電柱です。
根っこのところがくびれていて、先っちょが尖って、コンクリート製。
古い匂いがしますね。

2010年10月23日土曜日

コスプレー菊日和

本日は晴天なり。
T岡公園では、「マチゲキ」こと「れきみん秋祭り」の本番ですが、虫六は仕事で見に行けません(爆)

で、出勤してネットニュースをチェックしていたら、「スプレー菊の出荷盛ん 南三陸などから首都圏へ」ての一文を
「コスプレ菊 三陸鉄道から首都圏へ」と読み間違ってしまい、
うぬ、三陸鉄道がまた何を?!と、焦ったワタシはちょっと疲れてますかね(T_T)

2010年10月21日木曜日

シネマ歌舞伎 大江戸りびんぐでっど

去年の暮れ(12月)に歌舞伎座でやっていた中村屋一座の「大江戸りびんぐでっど」がシネマ歌舞伎になって、S市にやってきたので仕事帰りに見に行ってきました。

「大江戸 歌舞伎」って、タイトル違ってますけど( ̄◆ ̄;)
電光掲示板の文字数足りなかったのか?
会場に入ると、予想通りといいますか、シルバー度高いといいますか、観覧者数も数えられるくらいで、夜の部とは言え「特典無し・割引き無しの2000円ぽっきり」なんてのにするから余計に客足遠のくんでないか?と思いました。そして、本編上演の前に、予告編流してどおすんの?もう見に来てますから!

でも、映画は(というか芝居は)想像以上に面白くて満足しました。

げげげ、こんなに面白かったらやっぱり12月の公演を無理しても見に行けば良かったよ、でありました。
例えば、「彌十郎丈にギャル言葉で話させる」とかいうと、そういうアイディアはいかにもありそうで、いかにもな陳腐なイメージも沸くんですが、実際に役者の身体を通すとなんだかやっぱり面白いんですね。不思議なことに。
中村屋の新作も、染五郎丈が若手とかける新作も、脚本の出来不出来はいろいろあるのかもしれませんが、それを凌駕して稽古数日で「芝居」にしてしまう歌舞伎役者の身体能力の高さというか、消化力というのは、毎度凄いなぁと思うのですが、このお芝居もそれでした。まずは。

とはいえ、松竹さんや勘三郎さんには公算があったのかもしれませんが、コクーンやパルコではなく、いきなり歌舞伎座のお客さん(しかも、さよなら公演)相手に新作を任されたクドカンのプレッシャーやいかに???…と、ちょっともの凄すぎて想像がつきませんね。大人計画のお客さんが来ても多勢に無勢でしょうし。(でも、勘三郎さんはそういうお客さんを歌舞伎座に呼んできたかったのでしょう)
実際にもあの当時は賛否両論だったそうですが、どこが賛でどこが否だったのか知りたく思いました。虫六は見る前は「どおよ?」だったのですが、☆4つくらいはあげたいです。実際に舞台を見ていたらまた変わっていたのかもしれないですけども。
とにかく、同時代的に旬の歌舞伎を表現していきたいという勘三郎丈の心意気は十二分に伝わってきました。
映画のメリットもあって、ダンスシーンなどは天井からのカメラアングルもミックスして、躍動感ある編集で良かったです。


そして、虫六としてはクドカンの脚本・演出も面白かったのです。全体を流れるシュールでシニカルな死生観は、クドカンというよりしりあがり寿的世界という感じがしました。舞台絵もしりあがり氏だったせいもあるけれど、これは「真夜中の弥次さん喜多さん」の世界観の延長上にあるなという感じでした。「弥次喜多」の映画も撮っているし(しかも七之助で)、近しいイメージを持っているのかな。脚本・しりあがり寿と言われても違和感なし!とは言い過ぎですかね。

一応、パンフレットは買ってみましたが、これは失敗。
誰に読ませたいのか?と声に出して言いたくなりました。しかも700円。
どこまで、割高なんだシネマ歌舞伎!

とか言いながら、「わが心の歌舞伎座」の前売り券を買ってしまいました (;´д`)
またも特典なしだよ。この切符のデザイン以外は。
まさか面白いんだろーなー。
頼みますよ、松竹さん。




2010年10月18日月曜日

気のせいか…

今月ははじめの方が、先生の体調不良などでお稽古が休みでしたが、昨日(日曜日)と本日(月曜日)連続でお稽古付けてもらいました。やったー!

実は私も、肩こりが背中全体に回って調子が良くありませんでした。先週の週末には、身体がこちこちで首は苦しいし、髪を切りにいってシャンプーしてもらうのに身体の向きを変えられただけで、吐きそうなくらい苦しくて、どうなることかと思ったのでした。

ところが、続けざまにお三味線のお稽古したら、身体のきつさが少々緩和しました。
いい姿勢をせざるを得ないせいでしょうか。
なんだか、少し身体が楽になった気がする今日なのでした。

…でもまぁ、気のせいですかね。明日、仕事にいったとたんに背中が悲鳴をあげたりして

(爆)

2010年10月16日土曜日

文楽 平成22年10月地方公演

年に一度の「文楽」地方公演が今年もS市にやってきました。
(…9月、横浜帰りに新橋演舞場に仁左衛門丈を見に行って以来、一月半ぶりの舞台(つか、伝統芸術)!我慢したぞー、俺!)

今年の演目は、
【昼の部】
「仮名手本忠臣蔵」
  五段目 二つ玉の段
  六段目 身売りの段
      早野勘平腹切の段
「釣女」

【夜の部】
「曽根崎心中」
  生玉社前の段
  天満屋の段
  天神森の段

「勘平腹切」は、豊竹呂勢太夫さん(義太夫)と鶴澤清治さん(三味線・人間国宝です)のコンビで、これが三浦しおんの『仏果を得ず』の健と兎一兄さんを彷彿させるなぁと思っていたのですが、パンフレットでも解説でこの小説が取り上げられていて、文楽協会が狙って出してきたのだろうと思っちゃいました。かぶりますね ( ^ω^ )
でも、呂勢太夫さん熱演で大変良かったし、何より清治さんの六段目が聞けて行った甲斐がありました。浄瑠璃の三味線は、腹にしみるような力強い音色が印象的なのですが、清治さんの三味線はそれに華やかさが加わるところが素晴らしい。緊張したところで、「ハッ、べべんっ!」と入る糸もただ強いだけじゃない、絶妙のタイミングと強さ。
もっとたっぷり聞きたかったです( ´;ω;`)
真っ赤になって語る義太夫に、顔色一つ変えず演奏にだけ情感を盛る三味線、三人遣いの美しい人形…不思議な芸能ですよね、文楽って。

「仮名手本忠臣蔵」は歌舞伎でも知られすぎているくらいの名作ですが、原作は人形浄瑠璃で、寛延元年(1748)、竹本座が初演です。同じようでいて、やっぱり違うところがいろいろありました。
歌舞伎ではニヒルな悪党として登場する斧定九郎も山賊っぽくてなんだか雰囲気が違っていたし、勘平の断末魔の申し開きのセリフも微妙に違ってました。(頬に血糊をつけて、「色に耽ったばっかりに…」とか言わないですね、やっぱり ( ̄◆ ̄;) )
当然といえば当然ですけども、やっぱり役者の身体を通して表現されつつ、歌舞伎は歌舞伎なりの変容をしているんだなと実感しました。

しかし、夜の部の「曽根崎心中」の天満屋の段、平野屋徳兵衛(人形遣いは吉田蓑助←この方も人間国宝)が縁の下で遊女お初(桐竹勘十郎)の足首を掴んですりすりする、歌舞伎でも有名な場面では、ちらりと見える人形の足が華奢で色っぽく、それを大事そうに顎の下に当てる人形の仕草が哀しかった。歌舞伎以上に心に食い込みました。鶴澤清友さんの三味線が上手い!
それにしても、どうしても死ななければならなかったのですかね?あのお二人は…。とか、近松にはてなマーク付けてどおするよ?ですが、あの時代に敏腕弁護士でもいれば、あの詐欺野郎(油屋九平次)をギャフンと言わすこともできたであろうに。切ない、後味の良くない筋書ですね。天神森の段のツレ三味線のベンベンベンベン…という重低和音(?)がいつまでも耳に残りました。

昼夜見たのに、あっという間でしたな(爆)


2010年10月14日木曜日

今日は「鉄道の日」

10月14日は「鉄道の日」だそうです。
そんな記念の日に、JR北海道が興味あるニュースを発信していました。

えらいな、JR北海道。
他のJR旅客会社は乗り出さないのかな?

とか書いていたら、家人Tが「明日はCOOPの日」とか言ってます。
…また底値を調べているのだな。

2010年10月12日火曜日

虫六ベーカリー

家人Tはパンヲタである。
どの程のパンヲタかというと、例えば大阪に出張があると「ブランジュリー コム・シノア」のパンを朝食にするために、わざわざ神戸に宿を取り、帰りに紙袋1つ分(または2つ分)のパンを買い込んできたり、あるいは、家族旅行に行った先でホテルの朝食を頼まずに、事前に調べたパン屋さんまで早朝から荷物などもったまま散歩(というより移動)させられ、カフェコーナーがあればまだ良し、無ければ近くの公園で今買ったパンをブランコなどに乗りながらホームレスの方を尻目に家族で食するというケースなども招きいれてしまう、ご迷惑なパンヲタである。

そんなわけで、虫六家の朝食は頑固に「パンとコーヒー」なのでありました。

が、そんなこだわりすぎるパン好きがいるために、これまで我が家にはホームベーカリーという発想がなかったのでありますが、先日、姉弟子Sさんがホームベーカリーを愛用していて、かつ、もう何代目かのやつを使っているというお話をきいて、ちょっと興味をそそられていました。その矢先に、なんだか安い商品を見つけてしまったので、おもちゃ代わりに買ってみることにしました。家人Tに「ちょっと早めのクリスマスプレゼントにしよう」と提案したら、却下されました(爆)

奥さん、これ5978円でっせー。
全自動ホームベーカリー(13種類コース/1斤~2斤対応)。
これ以上、何も望みません。

とりあえず、粉とドライイーストなんかがセットになった「食パンミックスセット」も同時購入したので、さっそく作って見ることにしました。5時間ほどかかります。
作り方は、なんと、内釜に水を張って、セットの粉をかぶせるように入れ…

室温で柔らかくしたバターと真ん中にドライイーストを入れて…

本体にセットし、
スイッチ、ポン!
これだけです。
こんなに手軽で良いんですか〜?!

勝手にういんういんと粉を練りだしたので、放置して買い物に行きました。

すっごい太い飛行機雲が空に直線を描いておりました。
上空がかなり湿っているのでしょうか。
「見上げれば…、見上げれば青空でございます」という、クマガイコウキの新訂版・慙愧丸のエンディングがフラッシュバックしました。

帰ってみると、ホームベーカリー君(←いつの間にか擬人化&敬称)がしっかり働いて、パンの種が膨らんでおりました。
ちょっと、あの端っこの微妙な形の歪みが心配ですが、怖くて手を出せません。

そうこうしているうちに、良い匂いがしてきて、パンがこんがり焼かれました。
お、形もなんとか膨らんでいるじゃあーりませんか!

と思ったら、やっぱり歪なままでした(爆)
が、別に味に支障はありません。
柔らかほかほかのメープル食パンができあがり!

できたてのパンってこんなに美味いのか〜って、家族中のテンションが上がりました。

家人Tは早くも「天然酵母」で食パンを焼くという企てを目論んでいるようです。

2010年10月10日日曜日

ふちがみとふなと2010東北ツアー「みちのく秋景色」

bookcafe火星の庭に、「ふちがみとふなと」のライブを家族で聴きに行きました。
去年の11月以来およそ1年ぶりとのことですが、それは聞き逃したので、一昨年10月の火星の庭ライブ以来2年ぶりでした。

会場入りしたら、船戸さんのおっきなベースが立てかけてありました。

床には、純子さんのトイ楽器がいろいろ。
東北ツアー千穐楽ということで、たっぷりと聞かせてくれました。
「私におこると思わなかったこと」「teach your children」「古本屋のうた」「愛さずにいられない」「泣く女」「フロシキ仮面」「池田さん」「バナナボート」「ゴー・ゴー・マングース」「ヘブン」(←大好き)「ワイルドサイドを歩け」(←ルー・リードの曲)「ベンのテーマ」、(この辺から新曲)「後ろ前」とその姉妹曲(タイトル失念(;´д`))「稜線」「6月の歌」「horn」…などなど(順番は失念です)。「ワイルドサイドを歩け」(←ルー・リードの曲)の熱唱で本編を締め、アンコールは「Don't Think Twice, It's All Right」(ボブ・ディランの曲を友部正人の訳詞で)と「at home」の2曲。

何度かの陸奥ツアーをしながらできた曲「稜線」は踏み絵を踏むような気持ちで歌うと行っていました。東北道を行くときにずっと付き添ってくる見慣れた山脈の風景が脳裏に浮かびました。
「horn」は、ジャズぽくてすごくカッコ良かった!
アンコールに「at home」を歌ってくれて、夏草の匂いを感じた気がして、「あぁ、夏も終わるなぁ」と思ったのですが、すでに10月でしたね(爆)

新しいCDが出るのが、本当に待ち遠しいです。

二人の間にながれる優しい空気が、このグループの魅力でもあります。
ちょっとハスキーな声質の純子さんが一生懸命歌ってライブをリードしますが、シャイな船戸さん、ベースはカッコ良く弾いているのに、コーラスの部分(といっても何曲もないんですが)になると、とても恥ずかしそうに天井に視線を送りながら歌います。そんなしぐさも妙な空気感を創り出してますね (* ̄ー ̄*) 。

CDはすでに全部持っているので物販コーナーに買うものがないなと思っていたのですが、私家版ぽいDVDがあったので、買ってサインをしてもらいました。
ほっほー(v^ー゜)!!

来年もぜひ来てください。
 

何かが違う、東北大医学祭のポスター

散歩道に、東北大医学祭のポスターを見つけて、なんだか衝撃を受けた。

なんつか、学生がつくる文化祭というテイスト皆無。
浮かれた気分で来るんじゃねーぞ的な、大学祭もオープンキャンパスですから(どこもそうなのかもですが)みたいな。
かつては医学部の学祭に原節子主演の映画とか見に行ったものですが…、そういう横道にも好奇心を注ぐ余裕のある医学生はいないのか…時代は変わったんですかね。

2010年10月7日木曜日

アサガオの狂い咲き

夏に蝸牛に喰われて瀕死状態だったアサガオが、なんとか蔓をのばして、今頃咲きはじめました。

天高く 四十路朝顔 仰ぎ見て

2010年10月3日日曜日

鉄道フェスティバルin東北/JR貨物ふれあいin東北

JR貨物の宮城野駅で「鉄道まつり」が開催されるというので、ちょっと見に行ってみました。
普段はコンテナなどを積み入れして忙しく機能している駅の構内を、一晩で片付けて、年に一度のふれあい祭りを開催しているそうです。すごいなぁ。

鉄道祭りというものに、はじめて足を踏み入れてみたわけですが、現場感が漂う会場には、鉄道各社さんがさまざまブースを設けて、オリジナルグッズや産直品などを販売し、鉄道ファンや親子連れで賑わっておりました。

で、虫六の食指を動かしていたのは、イベントステージで行われる「津軽三味線演奏」。もしかして、柴田三兄弟ですか?とあたりを付けていきましたら、なんと五所川原の「三絃小川会」さんでした。さすが、JR東日本(つか、貨物?)!フィールドが広くていらっしゃる。
会主の小川準栄さんを立てに五挺(…といっても初めて拝聴するんですが)で、津軽じょんがら節、リンゴ節、嘉瀬の奴踊り、津軽よされ節、あどはだり、と五曲を熱演。
貨物駅の、イベント会場、ですから、かなり騒々しかったわけですが、ちゃんと聞かせるのは津軽三味線であればこそ!という感じがしました。お疲れさまでした。

つわけで、屋根下の鉄道ブースにも色々ありましたが、人気はこの金太郎ことEH500ですかね。長い列が出来ていました。

個人的には、電車部品や使用済み切符には手が伸びず、財布は開かずに帰ろうと思っていたのですが、つい三陸鉄道の久慈ありす手ぬぐいをお土産に買ってしまいました。個人的には釜石まなちゃんの方が可愛いかな?とも思ったのですが、なぜかこちらに手が…。
虫六手ぬぐいコレクションに異色のアイテムが…。


2010年10月2日土曜日

岩波映画「ある機関助士」

とある勉強会で、昭和38年制作の岩波映画「ある機関助士」というドキュメンタリー映画を観ました。


【概要】水戸電化開業を間近に控えた昭和37年秋、常磐線では優等列車を牽引する蒸気機関車が上野口最後の活躍中。水戸駅に3分遅れて到着した上り急行「みちのく」が上野定時到着を目指して、機関士と機関助士が回復運転に奮闘する。取手から先は国電区間のため回復運転が困難、上野定時到着には取手までが勝負。駅を通過する毎に遅れを2分半、1分半と詰めていく運転が臨場感を持って映し出される。また、助士の様子や機関士らの懇談の様子を織り交ぜ、当時の国鉄の姿を記録した名作。

企画:日本国有鉄道
監督:土本典明
制作:岩波映画 昭和38年
上映時間:37分
(研究会資料より)

 昭和37年の常磐線三河島の列車脱線多重衝突事故への批判を受けて国鉄の安全対策をPRするために制作された映画ということです。迫力ある蒸気機関車やキハ81系はつかりの雄姿など今も鉄道ファンをしびれさす要素満載と思われました。が、計算去れ尽くした感のあるカメラワークや、「台本読んでますね?」的セリフ、思わせぶりな音楽は、昭和39年のドキュメンタリー映画「東京オリンピック」(昭和40年公開・市川昆監督)を思い出させました。記録映画という名の宣伝映画が作られた時代だったのか?とはいえ、当時のリアルを映し出していることに変わりはないのかも知れませんが。

 上映の後、それぞれの見方を語る第2部があったのですが、別件で身が空かず聞けませんでした。残念!
 


2010年10月1日金曜日

9月に読んだ本

9月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2017ページ

円朝の女円朝の女
主人公は幕末から明治に活躍した大名人・三遊亭円朝。語り手は元門弟で五厘の円八。噺家よろしく流暢な語り口がまず巧くて、落語を聞くような心地よさ。社会制度も身分もがらっと変わってしまったご一新の時代に芸人が邂逅し心をかよわす女達。身分も境遇もいろいろだけど、必死で自分の生を生きている。松井作品のあの人この人にちょっぴり重なって、どっちがかモデル?と思わなくもないですが、この時代の女の生き方を描くのが松井先生のテーマでもあるのかな。どうして円八が語りだったかという下げも含めてお見事でした。
読了日:09月26日 著者:松井 今朝子

にんげん蚤の市にんげん蚤の市
稀代の女優・高峰秀子のエッセイ集、復刊本です。少々辛口なシャッキリしたお人柄が行間に滲み出ていて好ましい気持ちとちょっぴり恐い気持ちが入り乱れます。こういう人の文章を前にも読んだなぁと思い出したのは白洲正子さんですね。エッセイ自体はおっちょこちょいを強調なさっているけれど、古き善き時代に自立していた女性の気骨というものなのかも。繊細な方なのでしょう。女優時代のエピソードは思ったほど出て来ませんが、その仕事をどんなに冷めた態度でこなしていたかは伝わってきます。
読了日:09月21日 著者:高峰 秀子

双調平家物語8 - 保元の巻(承前) 平治の巻I (中公文庫)双調平家物語8 - 保元の巻(承前) 平治の巻I (中公文庫)
保元の乱とは、藤の一族(摂関家)が自滅する戦いだったんですね。東武者の源義朝の痛いほどの「俺が俺が」感に対して、都武者・平清盛の抜け目のないクレバーさ。怖えぇ。中大兄皇子と鎌足が夏草の上で語り合った国造りの理想はいずこ…。それにしても、やっと軍記物らしくなってきました。勝ち名乗りの大仰は芝居好きには堪えられませんな。
読了日:09月19日 著者:橋本 治

THE LAST SHOW 坂東玉三郎「ありがとう歌舞伎座」THE LAST SHOW 坂東玉三郎「ありがとう歌舞伎座」
2009年7月に出た篠玉コンビの講談社版「ザ歌舞伎座」は内容的に買う程じゃなかったな感があったので、これはどおよ?でしばし迷いましたがこちらは満足度ありました。歌舞伎座ラスト3ヶ月の舞台裏表のドキュメント。舞台屋上からのショットや立ち稽古と本番の同じ場面のショットは見応えあり。あの頃役者も最後の舞台に気迫がこもっていました。ずっと玉三郎を撮り続けてきた篠山。その思い入れを受けて歌舞伎座の地霊のようなものまでイメージに収めいてぐっときました。安齋重雄のアートドキュメンタリー写真集と見比べてみるのも面白い。
読了日:09月14日 著者:篠山 紀信

ウツボラ(1) (F×COMICS)ウツボラ(1) (F×COMICS)
正統派耽美ですね。朱と桜、…謎です。睫毛が罌粟系植物の雄蕊みたい。溝呂木の若い時代がちょっとかっこいい。何かあるのかな。話の行方はまだ闇の中。
読了日:09月09日 著者:中村明日美子

卒業生-春- (EDGE COMIX)卒業生-春- (EDGE COMIX)
うわっ、間違って「春」から読んじゃいました。ハラセンの「目玉焼き妄想」がキテて可笑しい。それに比べて真壁君の涼やかなエロさよ。佐条君のほんのり頬を染めてはにかんだ表情に勝てるものなし(爆!)それにしても、女にキョーミのない男子ってなんでかっこいいんでしょうね?
読了日:09月06日 著者:中村 明日美子

卒業生-冬- (EDGE COMIX)卒業生-冬- (EDGE COMIX)
よくぞこんなに爽やかに繊細に、かつ、エロくBLが描けたものか。脇もいいですね。ハラセン、谷君、巧い!つか、間違って先に読んじゃった「春」を再読だ!
読了日:09月06日 著者:中村 明日美子

坂東玉三郎―歌舞伎座立女形(たておやま)への道 (幻冬舎新書)坂東玉三郎―歌舞伎座立女形(たておやま)への道 (幻冬舎新書)
たぶんはじめに「玉三郎美しい(大好き)。歌右衛門グロテスク(嫌い)」があって書いている気がするのは穿った読み方でしょうか?劇界の政治や慣習ということも確かにあろうし、歌右衛門と玉三郎の関係がなんとなく闇に包まれているのも気にはなるけれど、たとえ文献に残るメッセージひとつにも、他の人には嫌みに聞こえる言葉が、身をもって芸道の中にいるもの同士でしか(そしてある高見に到達したもの同士でなければ)分からない心の交流や了解というものがあると思うのです。そんな風に信じたいけどな。だって芸は玉三郎に伝わっているわけだし
読了日:09月05日 著者:中川 右介

大奥 第6巻 (ジェッツコミックス)大奥 第6巻 (ジェッツコミックス)
ファムファタル綱吉の老いの描き方が秀逸。男にも女にも憎まれつつ愛された権力者の最後がせつない。右衛門佐との真の心を交わせたのが救いです。…などと思っていたらもっと強烈な登場人物が。左京…この方も屈折しまくりのバックグランド(っていうか、この母親怖すぎです)を抱えつつ、どう大奥の政治に食い込んでくるのでしょうか?そして、絵島生島イキますか!
読了日:09月01日 著者:よしなが ふみ