はぁ、5月の、慙愧丸P観桜会のあとから、「いろいろ」と一口では括れない出来事が動かしがたくあり、結局6月〜8月とほとんどお三味線どころでない状況になってしまいまして、お稽古をお休みにしていただいておりましたが、本日よりお稽古を再開いたしました。
もう、手もぼろぼろかなと思って、恐る恐る師匠の前に座りましたが、けっこう身体が覚えていてとりあえず最後まで弾けまして、師匠も意外そうにしてました(苦笑)
譜はみたけれども(;゚∇゚)
しかし、本番は10月13日(土)。あっという間だね。
大丈夫なんだろうか…。すでに身心くたくたなんですが。
ところで、今年の忠美恵会の会場は、なんと、宮城県知事公館であります!
長唄にはそれほど興味ないという方でも、この建物にはいちど入ってみたかった…という方いませんか。ご用とお急ぎでない方はぜひ演奏会を聞きにきてくださいませ。
虫六までご一報いただければご案内差し上げます!
こんなステキな会場で恥ずかしい演奏をして、悲しい思いをしたくないので、
これから猛練習ってことで。
冒頭に申し上げました私事に関わる「いろいろ」につきましては、心の整理がついた順にぼちぼち書くかもしれませんが、書かずに終わるかもしれません。
歌舞伎などのお芝居や邦楽、さらに大道芸、雑芸などなど、身体と視覚と聴覚が一体となった日本の伝統藝能が面白いなぁと、みちのくS市からウォッチングしております。 (近頃は体調不良のため夜更かし禁止令が出て、更新がままなりませんが、Twitterでは短めに黒い羽根伸ばし(観劇)ネタなども…)
2018年8月28日火曜日
2018年1月21日日曜日
チンチリレンでお弾き初め
虫六、今年のお三味線初稽古は15日(月)でした。
じつは正月13日(日)に一門の新年会があり、その席で、兄弟子Kさんが今度挑戦する『二人椀久』がシネマ歌舞伎ではじまったと言う話になり、先生が「明日見に行こう」という流れから、虫六がチケットをネット予約することになり、姉弟子Nさんともども映画を観にいくことになり…(一門のツアコン係なんで)で、すっかりはまってしまったのが、玉三郎丈の『京鹿子娘道成寺』。
映画は、玉三郎丈が若手4人(勘九郎・七之助・梅枝・児太郎)をひっぱっての『京鹿子五人娘道成寺』なんですけども。舞台映像としても記録価値あるものですが、それぞれが踊るパートの合間にインタビューが挿入されて、とっても見応えのあるドキュメンタリー映画になっていました。正直、この演目が歌舞伎座でかかった時は「五人ってどおよ?」なんて不遜にも思って食指が働きませんでしたが、こんなに華やかで面白い舞台だったなら見に行けば良かったなーなんて今さら思ってしまった。
前週末にNHK「にっぽんの芸能」で玉三郎の女形を解説していくシリーズが始まり、タイアップしたように『京鹿子娘道成寺』を取り上げていたので、ちょっと予習していたこともあり、この曲がいかに奥深く面白い作品か、また難しさもわかり興味は満タン。その玉三郎の深い解釈のもとに、花子が一人にも五人にも見える演出ができたんだなと、映画の途中でなんども「うーん」って唸ってしまいましたよ。
また、玉三郎がご自身の芸を伝えていく最良の方法として「同じ舞台に立つこと」を選んだことの良い意味での合理性。どんなときでも頭が涼しい方だなと感じます。そして、それぞれの経験する質や掴み方は違うのかもしれないけれど、共演した若手全員が千秋楽が来るのを惜しんでいた濃密な時間が、フィルムに映し出されていました。
映画では、役者がいったん引っ込んで、舞台裏で汗を拭いてもらったりして拵えを変えている珍しい様子が収められていましたが、このとき表舞台では、地方の皆さんが「娘道成寺の合方」(チンチリレンと呼ばれます)という早弾きの演奏で間を持たせます。お三味線好きとしては、ここが聞き逃せないところなのです。特に玉三郎丈の踊りには杵屋勝国師匠が立て三味線の楽団がほぼ必ず付きますので、楽しみ2倍ですね。
…で、みんなで「はぁあ」と満足してこの日は帰ったわけなんですが、これは翌日の初稽古はチンチリレンがくるな…と予測できたので、ちょっと復習して備えましたら、案の定でしたね。
ン年前にお稽古つけていただいたのでしたが、なにしろ久々だったので、いろいろ手が動かず…日頃の練習不足は実感しつつ、それでも昨日練習しておいて良かった。(汗)
お稽古初日から、「チンチリレン」の鬼稽古でしたー(@Д@;
今年もがんばるぞー。
ちなみに…
同時上映『二人椀久』は解説なしの舞台映像。
三味線だけでも演奏される名曲ですが、玉三郎丈の踊りになると「お茶の口切り」からのところ別の世界の扉を開けてもらうようでゾクゾクしました。そしてこちらの演奏ももちろん杵勝楽団です!
じつは正月13日(日)に一門の新年会があり、その席で、兄弟子Kさんが今度挑戦する『二人椀久』がシネマ歌舞伎ではじまったと言う話になり、先生が「明日見に行こう」という流れから、虫六がチケットをネット予約することになり、姉弟子Nさんともども映画を観にいくことになり…(一門のツアコン係なんで)で、すっかりはまってしまったのが、玉三郎丈の『京鹿子娘道成寺』。
映画は、玉三郎丈が若手4人(勘九郎・七之助・梅枝・児太郎)をひっぱっての『京鹿子五人娘道成寺』なんですけども。舞台映像としても記録価値あるものですが、それぞれが踊るパートの合間にインタビューが挿入されて、とっても見応えのあるドキュメンタリー映画になっていました。正直、この演目が歌舞伎座でかかった時は「五人ってどおよ?」なんて不遜にも思って食指が働きませんでしたが、こんなに華やかで面白い舞台だったなら見に行けば良かったなーなんて今さら思ってしまった。
前週末にNHK「にっぽんの芸能」で玉三郎の女形を解説していくシリーズが始まり、タイアップしたように『京鹿子娘道成寺』を取り上げていたので、ちょっと予習していたこともあり、この曲がいかに奥深く面白い作品か、また難しさもわかり興味は満タン。その玉三郎の深い解釈のもとに、花子が一人にも五人にも見える演出ができたんだなと、映画の途中でなんども「うーん」って唸ってしまいましたよ。
また、玉三郎がご自身の芸を伝えていく最良の方法として「同じ舞台に立つこと」を選んだことの良い意味での合理性。どんなときでも頭が涼しい方だなと感じます。そして、それぞれの経験する質や掴み方は違うのかもしれないけれど、共演した若手全員が千秋楽が来るのを惜しんでいた濃密な時間が、フィルムに映し出されていました。
映画では、役者がいったん引っ込んで、舞台裏で汗を拭いてもらったりして拵えを変えている珍しい様子が収められていましたが、このとき表舞台では、地方の皆さんが「娘道成寺の合方」(チンチリレンと呼ばれます)という早弾きの演奏で間を持たせます。お三味線好きとしては、ここが聞き逃せないところなのです。特に玉三郎丈の踊りには杵屋勝国師匠が立て三味線の楽団がほぼ必ず付きますので、楽しみ2倍ですね。
ン年前にお稽古つけていただいたのでしたが、なにしろ久々だったので、いろいろ手が動かず…日頃の練習不足は実感しつつ、それでも昨日練習しておいて良かった。(汗)
お稽古初日から、「チンチリレン」の鬼稽古でしたー(@Д@;
今年もがんばるぞー。
ちなみに…
同時上映『二人椀久』は解説なしの舞台映像。
三味線だけでも演奏される名曲ですが、玉三郎丈の踊りになると「お茶の口切り」からのところ別の世界の扉を開けてもらうようでゾクゾクしました。そしてこちらの演奏ももちろん杵勝楽団です!
2017年10月9日月曜日
松永忠五郎喜寿記念・松永忠三郎襲名記念演奏会_下浚い会
ブログでは沈黙していましたが…、
9月30日(土)は、松永会の家元・松永忠五郎師匠の喜寿記念と、そのご子息直矢さんが4代目松永忠三郎を襲名する記念の演奏会が、国立劇場小劇場で開催されました。
本番の前日(29日)、その下浚い会(リハーサルみたいなやつ)が、四谷近くの某所であるというので、忠美恵一門は、前乗りで国立劇場の隣のホテルに滞在しておりました。
眼下に眺める皇居のお堀。雲が映っていて綺麗です。
お天気が良くて良かった。
順番では1時〜3時ごろということで、少し早めに会場に入ったのですが、すでにはじまっておりまして、場内緊張感に包まれております。
東京では折々に演奏会もあるということですが、我らはこんな大きな演奏会は滅多にない経験なので、下浚い会も当事者と言うよりも珍しいものをみる心持ち。本番の日には黒紋付きで舞台にあがったり裏方を務められる名取の師匠さんたちが、それぞれお好みの着物をお召しになり妍を競っておられます。
演奏そっちのけで目の保養(笑)
下浚いの時は、紬もありなんですねー。
本当は、我らも下浚いも着物…ということだったので、季節柄、単衣か袷か、2枚(下浚いと本番)か、長襦袢は…と、錯綜することがあったのですが、先生のまさかのご英断により家元直談判で下浚いは洋服で!ということになり、荷物が半分になりました( ̄ω ̄;)
まぁ、そんな心配より演奏に集中しろってことでしょうか…汗
キビキビ立ち回っている黒服集団がいるな(!)と思ったら、お三味線屋の三雅のスタッフさんでした。カッコいいー。
粛々と順番に演奏していきますが、基本的に合わせるのは1回切り。やり直しとかやらせてもらえません。一門の中ではそれぞれお稽古はして来ている分けなんですが、本番ではプロの方々に助演をしていただきます。はじめて顔をあわせるような場合もあるわけで、長唄は長いので曲の一部を抜いたり、テンポや調子なども、このたった1回こっきりの下浚いで確認して合わせ、本番に掛けるのです。恐ろしや〜、玄人集団。
我ら忠美恵会は『太鼓の曲』(杵屋正邦作曲 1946年)という器楽曲を選曲したので、唄の要素はありませんが、三味線に鉄九郎師匠と忠三郎師匠が入ってくださることになっており、囃子方に1人太鼓をお願いしております。太鼓ははじめてお会いした梅屋巴師匠。(よろしくお願いします。)
ご挨拶もそこそこに、いきなり演奏。お囃子にあわせた演奏をするのもはじめてな上に、目の前にお家元がいて緊張して、手を間違えたりもしましたが、全体的には気持ち良く…。太鼓が入ると演奏しやすい(!)という感触をもって、下浚い終了。
あっという間でしたー。
3時には終わると思っていたのですが、もう5時頃になってました。押してますー。
いつもお世話になっている圭江先生のご一門のお浚いを拝見して、さあ片付けて帰ろうと、正座していた膝を立てたら、ここで悲劇が…。
がーん、ワンピースの裾を踏んづけてボタンのところから鉤裂きが…∑(゚∇゚|||)
このショックを明日に引きずりませんように…(T_T)
会場を出たら、すっかり暗くなっていて、ホテルに戻ったら6時を回っていました。
明日は落ち着いていこう!
タクシー待ちしてた四谷駅近くで国立劇場のポスター発見!
明日は、この方のお三味線も聴けます(=´Д`=) でへへ。
9月30日(土)は、松永会の家元・松永忠五郎師匠の喜寿記念と、そのご子息直矢さんが4代目松永忠三郎を襲名する記念の演奏会が、国立劇場小劇場で開催されました。
本番の前日(29日)、その下浚い会(リハーサルみたいなやつ)が、四谷近くの某所であるというので、忠美恵一門は、前乗りで国立劇場の隣のホテルに滞在しておりました。
眼下に眺める皇居のお堀。雲が映っていて綺麗です。
お天気が良くて良かった。
順番では1時〜3時ごろということで、少し早めに会場に入ったのですが、すでにはじまっておりまして、場内緊張感に包まれております。
東京では折々に演奏会もあるということですが、我らはこんな大きな演奏会は滅多にない経験なので、下浚い会も当事者と言うよりも珍しいものをみる心持ち。本番の日には黒紋付きで舞台にあがったり裏方を務められる名取の師匠さんたちが、それぞれお好みの着物をお召しになり妍を競っておられます。
演奏そっちのけで目の保養(笑)
下浚いの時は、紬もありなんですねー。
本当は、我らも下浚いも着物…ということだったので、季節柄、単衣か袷か、2枚(下浚いと本番)か、長襦袢は…と、錯綜することがあったのですが、先生のまさかのご英断により家元直談判で下浚いは洋服で!ということになり、荷物が半分になりました( ̄ω ̄;)
まぁ、そんな心配より演奏に集中しろってことでしょうか…汗
キビキビ立ち回っている黒服集団がいるな(!)と思ったら、お三味線屋の三雅のスタッフさんでした。カッコいいー。
粛々と順番に演奏していきますが、基本的に合わせるのは1回切り。やり直しとかやらせてもらえません。一門の中ではそれぞれお稽古はして来ている分けなんですが、本番ではプロの方々に助演をしていただきます。はじめて顔をあわせるような場合もあるわけで、長唄は長いので曲の一部を抜いたり、テンポや調子なども、このたった1回こっきりの下浚いで確認して合わせ、本番に掛けるのです。恐ろしや〜、玄人集団。
我ら忠美恵会は『太鼓の曲』(杵屋正邦作曲 1946年)という器楽曲を選曲したので、唄の要素はありませんが、三味線に鉄九郎師匠と忠三郎師匠が入ってくださることになっており、囃子方に1人太鼓をお願いしております。太鼓ははじめてお会いした梅屋巴師匠。(よろしくお願いします。)
ご挨拶もそこそこに、いきなり演奏。お囃子にあわせた演奏をするのもはじめてな上に、目の前にお家元がいて緊張して、手を間違えたりもしましたが、全体的には気持ち良く…。太鼓が入ると演奏しやすい(!)という感触をもって、下浚い終了。
あっという間でしたー。
3時には終わると思っていたのですが、もう5時頃になってました。押してますー。
いつもお世話になっている圭江先生のご一門のお浚いを拝見して、さあ片付けて帰ろうと、正座していた膝を立てたら、ここで悲劇が…。
がーん、ワンピースの裾を踏んづけてボタンのところから鉤裂きが…∑(゚∇゚|||)
このショックを明日に引きずりませんように…(T_T)
会場を出たら、すっかり暗くなっていて、ホテルに戻ったら6時を回っていました。
明日は落ち着いていこう!
タクシー待ちしてた四谷駅近くで国立劇場のポスター発見!
明日は、この方のお三味線も聴けます(=´Д`=) でへへ。
2017年1月1日日曜日
2017年、今年もよろしくお願いします
あけましておめでとうございます。
いつも拙ブログにおつきあいいただきありがとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
今年は、今年こそは
お稽古も、ブログ更新も
マメにしようと思っております。(新年の誓い)
この秋には気合の入る舞台が↑まっとりますので、
サボっている余裕はありませんです!がんばります。
2017年元旦
2015年10月21日水曜日
第四回忠美恵会と宿題
あぁー、ついにお浚い会があと10日に迫ってまいりました。
今年は3年ぶりに地元開催というか、我が師匠主催のお浚い会であります。
はたしてこの1年間に虫六には成長があったのでしょうか…。
それはさておき。
じゃーん。プログラムであります。
実はこれ、虫六お手製でして…オフィスベンダーでレーザー対応用紙を買ってきて、コピーでオンデマンドしております。先日、60部ほど作って持って行ったのですが、身内におくばりしたら無くなってしまい、
虫「もう同色の用紙は品切れです…」と訴えましたら、
師匠「あら、色違いでもいいわよ!」と、アバウトなご返答。
ならばと大胆にもう2色つかいして追加印刷してみました。
そんなわけで、
○第四回 長唄「忠美恵会」
日時:平成27年10月31日(土) 12時30分開演
会場:仙台市片平市民センター 和室
(青葉区米ヶ袋1−1−35 電話:277-5333)
入場無料
ご用とお急ぎで無い方は、ぜひ足をお運びください。
まったりお菓子でも食べながら長唄を愉しんでいっていただければ幸せです。
ちなみに、虫六の出番は一番手でありますので遅れた人は聞けませんよ。あしからず。
あ、できれば来る人はご一報くださいね、焦るので。(←メンタル華奢な人)
で、さらなる宿題は、プログラムと一緒にお配りする曲解説。師匠からのご指名(?)により、なんと虫六が書くことになっております。(ま、1/3くらいは前回と曲がダブるので、その時に兄弟子Kさんが書いたのをいただくのですが…苦笑)
自分の曲の練習もままなりませんが(←さっそく言い訳)、こちらも勉強させていただきます。がむばります!
虫六に書かせると長くなるので、どう短くまとめるかが課題ですけどね。へへへ。
今年は3年ぶりに地元開催というか、我が師匠主催のお浚い会であります。
はたしてこの1年間に虫六には成長があったのでしょうか…。
それはさておき。
じゃーん。プログラムであります。
実はこれ、虫六お手製でして…オフィスベンダーでレーザー対応用紙を買ってきて、コピーでオンデマンドしております。先日、60部ほど作って持って行ったのですが、身内におくばりしたら無くなってしまい、
虫「もう同色の用紙は品切れです…」と訴えましたら、
師匠「あら、色違いでもいいわよ!」と、アバウトなご返答。
ならばと大胆にもう2色つかいして追加印刷してみました。
そんなわけで、
○第四回 長唄「忠美恵会」
日時:平成27年10月31日(土) 12時30分開演
会場:仙台市片平市民センター 和室
(青葉区米ヶ袋1−1−35 電話:277-5333)
入場無料
ご用とお急ぎで無い方は、ぜひ足をお運びください。
まったりお菓子でも食べながら長唄を愉しんでいっていただければ幸せです。
ちなみに、虫六の出番は一番手でありますので遅れた人は聞けませんよ。あしからず。
あ、できれば来る人はご一報くださいね、焦るので。(←メンタル華奢な人)
で、さらなる宿題は、プログラムと一緒にお配りする曲解説。師匠からのご指名(?)により、なんと虫六が書くことになっております。(ま、1/3くらいは前回と曲がダブるので、その時に兄弟子Kさんが書いたのをいただくのですが…苦笑)
自分の曲の練習もままなりませんが(←さっそく言い訳)、こちらも勉強させていただきます。がむばります!
虫六に書かせると長くなるので、どう短くまとめるかが課題ですけどね。へへへ。
2015年9月27日日曜日
姉弟子のお名取のお祝い
秋のお浚い会まで残すところ約1ヶ月。先のシルバーウィーク期間中も遠出もせず、練習を欠かさなかった虫六。なんだか曲が折りたたんで身体の中に入ってきたかなーと調子に乗っていたのですが、ここ2日ばかり出張で上京したら練習脳になっていたはずが緊張の糸がほぐれて、また元の黙阿弥…_| ̄|○ 若い時の記憶力が恨めしい。
それはそれとし、今日は今年の春に名取になった姉弟子Oさんのお祝いの会がありました。
そのころ、姉弟子のCさんが大病を患いいろいろ心配したのでしたが、無事に元気になって練習再開となりまして、その快気祝いも兼ねての、嬉しい楽しい会となりました。
お名取かー。そんな日が私にもくるのでしょうか…(遠い目)
今日は、Cさんの小学校(?)の同級生がやられている仙台銀座のお寿司屋さん「鮨 仙一」で、昼から二段重ねちらし寿司をいただきました!
旨しー。鮑も入っておりました。つか、何よりネタがいい!
これに十三湖のシジミ汁とデザートがついて3700円だったかな。サービスで、とろっとろの戻り鰹もいただきました。(念のため、グルメブログではありません)
ずっと喋りぱなしで1時間を過ごし、カフェに移動してお茶しながら、今後の自主連について課題を出されて、散会となりました。
帰りに、演奏会用の帯を「作り帯」に出してきました。(これも自分に負けた気がするのですが、それでなくても緊張でいっぱいいっぱいの朝に帯がうまく締められずにパニックになるのを回避するという意味で、きっと正解だと思いまして…)ふう。
あ、今日は中秋の名月ですね。明るい夜です。
【予告】
このところサボり気味でしたが、溜まった日記をさかのぼって書き留めて行きますです。
それはそれとし、今日は今年の春に名取になった姉弟子Oさんのお祝いの会がありました。
そのころ、姉弟子のCさんが大病を患いいろいろ心配したのでしたが、無事に元気になって練習再開となりまして、その快気祝いも兼ねての、嬉しい楽しい会となりました。
お名取かー。そんな日が私にもくるのでしょうか…(遠い目)
今日は、Cさんの小学校(?)の同級生がやられている仙台銀座のお寿司屋さん「鮨 仙一」で、昼から二段重ねちらし寿司をいただきました!
旨しー。鮑も入っておりました。つか、何よりネタがいい!
これに十三湖のシジミ汁とデザートがついて3700円だったかな。サービスで、とろっとろの戻り鰹もいただきました。(念のため、グルメブログではありません)
ずっと喋りぱなしで1時間を過ごし、カフェに移動してお茶しながら、今後の自主連について課題を出されて、散会となりました。
帰りに、演奏会用の帯を「作り帯」に出してきました。(これも自分に負けた気がするのですが、それでなくても緊張でいっぱいいっぱいの朝に帯がうまく締められずにパニックになるのを回避するという意味で、きっと正解だと思いまして…)ふう。
あ、今日は中秋の名月ですね。明るい夜です。
【予告】
このところサボり気味でしたが、溜まった日記をさかのぼって書き留めて行きますです。
2015年1月5日月曜日
初稽古2015
今日は、初稽古でした。姐弟子Oさんがなんとインフルエンザでお休みで、Nさんと虫六だけの始まりとなりましたが、いつもどおりお稽古つけていただきました。
「梅の栄」ははじめ三味線の合方から教えていただいてます。
午前中にS治療院でマッサージしていただいたので、少し肩が楽になって、今日のお稽古はけっこう調子よくいきました。
…正直、去年の晦日ごろは身体が悲鳴をあげていました(涙)
さて、後半はお茶タイム。
お正月なので花びら餅を持参しまして、濃いめのお茶でいただきました。
柔らかくて美味しいお餅でした。
今年もよろしくお願いしまーす。
っていうか、明日から仕事だよ〜。10日も休んでエンジンかかなんないよー(p´□`q)
「梅の栄」ははじめ三味線の合方から教えていただいてます。
午前中にS治療院でマッサージしていただいたので、少し肩が楽になって、今日のお稽古はけっこう調子よくいきました。
…正直、去年の晦日ごろは身体が悲鳴をあげていました(涙)
さて、後半はお茶タイム。
お正月なので花びら餅を持参しまして、濃いめのお茶でいただきました。
柔らかくて美味しいお餅でした。
今年もよろしくお願いしまーす。
っていうか、明日から仕事だよ〜。10日も休んでエンジンかかなんないよー(p´□`q)
2014年10月27日月曜日
鞍馬山、未だ霧の中
虫六です。
職場では、毎週末にどっかんどっかんと血圧が上がるような行事ごとがあり、休み抜きの今日この頃、練習もままならないままに、今週末は「松の会」本番となってしまいました。あぁ。
今日は久しぶりで先生の稽古。予行演習で横並びで弾いていただきましたが…。げげ、暗譜ができてない…、手が停まってしまいました…||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||
あんなに朝練したのに、身についてないじゃないか…。(っていうほど、練習してないってことですけど)…本番で白くなるのか俺?怖いぞ。
そんなわけで、出来にダメがでまして、譜をだいぶ削られてしまいました。とほほ。
ちょっと良いところだったのですが…悔しいなぁ。しかし凹んでいる暇はありません。抜いた譜の構成を覚えなければ!今年は、譜を見ないで弾くんだもんね。
…最大の敵は自分の中にいるってことで。
職場では、毎週末にどっかんどっかんと血圧が上がるような行事ごとがあり、休み抜きの今日この頃、練習もままならないままに、今週末は「松の会」本番となってしまいました。あぁ。
今日は久しぶりで先生の稽古。予行演習で横並びで弾いていただきましたが…。げげ、暗譜ができてない…、手が停まってしまいました…||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||
あんなに朝練したのに、身についてないじゃないか…。(っていうほど、練習してないってことですけど)…本番で白くなるのか俺?怖いぞ。
そんなわけで、出来にダメがでまして、譜をだいぶ削られてしまいました。とほほ。
ちょっと良いところだったのですが…悔しいなぁ。しかし凹んでいる暇はありません。抜いた譜の構成を覚えなければ!今年は、譜を見ないで弾くんだもんね。
…最大の敵は自分の中にいるってことで。
2014年10月8日水曜日
自主練、皆既月食に阻まる
台風にもめげず出かけた今週のお稽古で、ダメ出し天こ盛りだった虫六…。だめだー、残業なんかしているバヤイではないのであります。
翌日から朝練しようと1時間早起きしたにも関わらず、朝の雑事で時間はどろどろと流れ、早めに帰宅しようものの、早く晩飯作ってくれ…とで、さっぱり時間がとれないのでありました(つまり、日頃の家事の手抜きが露見しただけでした)。
で、(家人Tが飲み会ということで)今日こそは!と6時半に仕事を切り上げて帰宅、お三味線を触りはじめたところで、虫六子が帰ってきまして、カメラと双眼鏡を持ってベランダへ。
そう、今日は皆既月食が見られるということで、なにやら望遠鏡代わりに双眼鏡でズームアップして月の写真を撮ろうというのです。
で、撮れた写真の1枚であります。コケモモみたいだ。
…それはいいんですが、「かあちゃん、三味線の音がベランダにダダ漏れだよ。近所中の人、ベランダで月見ているから、今日はやめた方がいいよ…」と。
あぁ、せっかく作った私の時間が…。びびびびー。
翌日から朝練しようと1時間早起きしたにも関わらず、朝の雑事で時間はどろどろと流れ、早めに帰宅しようものの、早く晩飯作ってくれ…とで、さっぱり時間がとれないのでありました(つまり、日頃の家事の手抜きが露見しただけでした)。
で、(家人Tが飲み会ということで)今日こそは!と6時半に仕事を切り上げて帰宅、お三味線を触りはじめたところで、虫六子が帰ってきまして、カメラと双眼鏡を持ってベランダへ。
そう、今日は皆既月食が見られるということで、なにやら望遠鏡代わりに双眼鏡でズームアップして月の写真を撮ろうというのです。
![]() |
| ベランダからみる月食 撮影:虫六子 |
…それはいいんですが、「かあちゃん、三味線の音がベランダにダダ漏れだよ。近所中の人、ベランダで月見ているから、今日はやめた方がいいよ…」と。
あぁ、せっかく作った私の時間が…。びびびびー。
2014年9月15日月曜日
合同稽古はじまる…
11月の松の会まであと一月半。
S市内のH瀬川河畔の某市民センターに、集められた我が一門…。
虫六「先生、今年は少し早めにエンジンかけようって作戦なんだな。」
牛王丸「第1回の合同稽古が始まりましたな。」
虫六「なにしろ、去年はおいらなんか譜が覚えきれずに、不本意ながら見ちゃったもんね、赤譜…」
牛王丸「それで、今年の守備は…?」
虫六「げろ〜、嫌なこと聞くねぇ。ずっと仕事が忙しくて、脳みそのメモリがそっちにまで回んないんだよ〜。なんとかお稽古の時間作って、脳みそ経由でなく曲を体に沁み込ませないと本番に立てないのよ。」
牛王丸「うぬ、このたびお稽古中の曲はたしか『鞍馬山』。牛若丸の曲ですな。私の世界は『義経千本桜』ではありませんが、義経殿はお仲間…、応援しておりますぞ。やや、姉弟子の皆さんはもう譜を見ておりませんぞ。」
虫六「うひ〜、これはまずい、練習量が…。この連休は仕事を忘れて、お三味線の自主トレせねばー!」
S市内のH瀬川河畔の某市民センターに、集められた我が一門…。
虫六「先生、今年は少し早めにエンジンかけようって作戦なんだな。」
牛王丸「第1回の合同稽古が始まりましたな。」
虫六「なにしろ、去年はおいらなんか譜が覚えきれずに、不本意ながら見ちゃったもんね、赤譜…」
牛王丸「それで、今年の守備は…?」
虫六「げろ〜、嫌なこと聞くねぇ。ずっと仕事が忙しくて、脳みそのメモリがそっちにまで回んないんだよ〜。なんとかお稽古の時間作って、脳みそ経由でなく曲を体に沁み込ませないと本番に立てないのよ。」
牛王丸「うぬ、このたびお稽古中の曲はたしか『鞍馬山』。牛若丸の曲ですな。私の世界は『義経千本桜』ではありませんが、義経殿はお仲間…、応援しておりますぞ。やや、姉弟子の皆さんはもう譜を見ておりませんぞ。」
虫六「うひ〜、これはまずい、練習量が…。この連休は仕事を忘れて、お三味線の自主トレせねばー!」
2014年1月6日月曜日
お稽古はじめ
年末年始休みが今年は少し長かったにも関わらず、J験生がいる虫六家は、特に帰省もせずお出かけもなく来客もなく、おとなしくお正月を過ごしましたが、今日から気分を切り替えて平常モードですね。
しかし、私だけは勤務シフトの関係で休暇が1日長かったのだ。そして今日はお三味線の今年最初のお稽古でありました。
年末年始は舞台写真と筋書きに和室が占領されましたので(おかげさまで無事に写真整理は終了…)、お三味線の練習もままなりませんでしたが(苦笑)、とりあえずいつもよりは練習して最初のお稽古に臨みましたのだ。「お弾き初めの会」っていうことでもなかったので、いつも通りの平服で出かけてかっちりみていただきました。去年の暮れからはじまった「鞍馬山」。今日ははじめの大薩摩からせり上げの合方まで。バチ遣いのメリハリというか間の取り方など注意されました。
先生のお宅の柚子の木。緑と黄色のコントラストがきれい、…少し雪が舞ってきました。
虫六子の本番も間近です。
しかし、私だけは勤務シフトの関係で休暇が1日長かったのだ。そして今日はお三味線の今年最初のお稽古でありました。
年末年始は舞台写真と筋書きに和室が占領されましたので(おかげさまで無事に写真整理は終了…)、お三味線の練習もままなりませんでしたが(苦笑)、とりあえずいつもよりは練習して最初のお稽古に臨みましたのだ。「お弾き初めの会」っていうことでもなかったので、いつも通りの平服で出かけてかっちりみていただきました。去年の暮れからはじまった「鞍馬山」。今日ははじめの大薩摩からせり上げの合方まで。バチ遣いのメリハリというか間の取り方など注意されました。
先生のお宅の柚子の木。緑と黄色のコントラストがきれい、…少し雪が舞ってきました。
虫六子の本番も間近です。
2013年12月19日木曜日
自主練モード
年の瀬ですね。先生の今年最後のお稽古も今週の月曜日に終了しまして、年明けのお弾き初めまで自主練モードとなりました。
とりあえず、この年越しに出された課題は最初の大薩摩。指がなかなか動かないので、ひとフレーズづつ練習していくように言われました。
うぬ、がんばるぞ〜。…先生、来年の虫六は違います。
しかし、年の瀬って忙しいんですよね…(いかん、いかん)
とりあえず、この年越しに出された課題は最初の大薩摩。指がなかなか動かないので、ひとフレーズづつ練習していくように言われました。
うぬ、がんばるぞ〜。…先生、来年の虫六は違います。
しかし、年の瀬って忙しいんですよね…(いかん、いかん)
2013年11月27日水曜日
『鞍馬山』
とりあえずパソコンが生き返りましたので、ちょっと棚上げにしておりました、次の課題曲の蘊蓄を調べてみました。
さて、『岸の柳』につきましては、宿題残しつつお浚い会は終えた虫六ですが、まだこのまま『岸の柳』を続けるか、次の曲にいくかと先生に提示されまして、「とりあえず、岸の柳はリベンジしますが、その次の曲は決めて欲しい」とお願いしまして、じゃーん、次は『鞍馬山』と決定しました。
しぇ〜!『鞍馬山』は、今回、兄弟子Kさんがお弾きになった曲で、な、な、なんと《大薩摩》が入る難曲であります。がんばるぞ〜。
_____________________________
『鞍馬山』
安政三年 1856年
作曲 2代杵屋勝三郎
(本調子)
前弾
それ(合)月もくらま(鞍馬)の影うとく 木の葉おどしの小夜あらし
(合)ものさわがしや貴ぶね(船)がは(川)(合)
天狗だふしの夥しく 魔かい(界)のちまたぞ恐ろしき
(合方)
ここに源家(ゲンケ)の正統(ショウトウ)たる牛若丸は
父の仇(アダ) 平家を一太刀(ヒトタチ)恨みんと
夜毎詣づる 多聞天 祈念のつか(疲)れ岩角に
暫時(シバシ)まどろむ(合)肱まくら
(セリ上げの合方)
思ひ出せば 我いまだ三歳の時なりしが 母常磐が懐に抱へられ
伏見の里にて宗清が(合)なさけによりて いのち助かり出家をせよと
當山(トウザン)の (合)東光坊へあづけられしを 数へて見れば一むかし
(合方)
十余年の星霜経れど おさなごころ(稚心)に忘れずして
今 目(マ)のあたり(に)見たる夢 それにつけて
も父のあだ(仇)
(合方)
剣道修行なすといえども われ一向の生兵法(ナマビョウハフ)(合)
願へば神の恵(メグミ)にて 本望遂ぐる時節を待たん
いでや琢磨の修行をなさん (合方)
木太刀(キダチ)おっ取り 身構(ミガマエ)なす(合)
時しも俄に 風起り 天狗つぶて(礫)のばらばらと 鳴動なして
凄(スサ)まじし(合)
遙かの杉のこずゑ(梢)より(合)又もや怪しの
小天狗
木太刀うち振り (合方) たちむか(立向)へば(合)
しや 小賢(コザカ)しやと牛若丸(合)
つけ入る木太刀を払ひ除け (合方)上段(合)下段 (合方)
早速のはたらき (合方)
勝負如何にと霧隠れ(合) 後に伺ふ 僧正坊(ソウジョウボウ)
優り劣らぬ(合)両人が(合)木太刀の音は反響(コダマ) 目ざましくも
又(合)勇ましし (合方)
さしもの天狗もあしらひかね(合)跡を晦(クラ)まし 失せにけり
(合方)
跡を(合)晦(クラ)まし(合)失せにけり
_______________________________
合方多し!これは、練習あるのみ…みたいな曲ですね。
浅川玉兎の『長唄名曲要説』によると、
「天狗を相手に剣道修行する牛若丸。短いがスッキリと気持ちの良い勇ましい曲、三味線は終いの方に弾き難い手がある。」と。
安政3年(1856年)11月市村座の顔見世公演で初演された「娼女誠長田忠孝(じょろうのまことをさだのちうかう)」の五立目のだんまりに使った大薩摩だそうです。常磐津の『宗清』の場面があり、常盤御前が向こうへ入ると舞台が変わって、鞍馬山の場となり、そこでこの大薩摩が始まって、稚児姿の牛若丸が肘枕で夢をみているポーズでセリ上がってくるという趣向だったそうです。前場面の宗清の情けで命を救われるくだりが牛若の夢オチという…、それで「だんまり」ということなんでしょうかね。夢から覚めて、暗やみの中で烏天狗との立ち回り…という展開なのか…。
どういうお芝居かというのは詳しく調べられませんでしたが、長田といえば、平氏に追われた源義朝が青墓の娼婦宿にいる愛人を頼って逃げていった先で、家来の長田の庄司忠致にだまし討ちにあって命を落とすというあの「長田」のことでしょうね。物語の舞台は義朝が殺されて頼朝兄弟の命乞い、源氏再興を誓って臥薪嘗胆…というところでしょうか。でも、「娼女誠…」というのは、義朝の妾の常盤御前が子どもを助けてもらうために清盛に操を犠牲にすることにテーマがあったのかもしれないです。なにしろ、常磐津の『宗清』は文政11年(1828年)に市村座で初演されているので28年もまえのヒット作のようなので。
牛若丸こと義経を演じたのは、18歳の河原崎権十郎。若き日の劇聖・九代目市川團十郎であります。烏天狗との立ち回りや、引き抜いて烏天狗→盗賊袈裟太郎(四代目小団次)や僧正坊→女盗賊お松(四代目菊五郎)という早変わりの趣向もあったとか。河竹黙阿弥の作という説もあるようですが、このお芝居、通しで観てみたいものです。
曲は「節づけがサラリとしていて割合に易しい」のだそうで、唄の方は初心者向けらしいのですが、三味線の方はお終いの方に「なかなか手のこんだ難しい所があるので、初歩の人には向きません」と!むむむ。
そうか、虫六もいよいよ中級に突入か(←ポジティブにやる気を奮い起こしている。)
まずは「大薩摩」を会得することが最大の課題でしょうね…。溌剌としなやかな牛若丸を表現できるでしょうか?!
(でも、少々苦手な色っぽい曲が続いていたので、この複雑な手をたくさん覚えられる課題曲はちょっと楽しみなのでした〜)
【今日の参考文献】
研精会譜『鞍馬山』(邦楽社 長唄新稽古本・吉住小十郎編)
浅川玉兎『長唄名曲要説』
『歌舞伎登場人物辞典』(白水社)
渡辺保『明治演劇史』(講談社)
さて、『岸の柳』につきましては、宿題残しつつお浚い会は終えた虫六ですが、まだこのまま『岸の柳』を続けるか、次の曲にいくかと先生に提示されまして、「とりあえず、岸の柳はリベンジしますが、その次の曲は決めて欲しい」とお願いしまして、じゃーん、次は『鞍馬山』と決定しました。
しぇ〜!『鞍馬山』は、今回、兄弟子Kさんがお弾きになった曲で、な、な、なんと《大薩摩》が入る難曲であります。がんばるぞ〜。
_____________________________
『鞍馬山』
安政三年 1856年
作曲 2代杵屋勝三郎
(本調子)
前弾
それ(合)月もくらま(鞍馬)の影うとく 木の葉おどしの小夜あらし
(合)ものさわがしや貴ぶね(船)がは(川)(合)
天狗だふしの夥しく 魔かい(界)のちまたぞ恐ろしき
(合方)
ここに源家(ゲンケ)の正統(ショウトウ)たる牛若丸は
父の仇(アダ) 平家を一太刀(ヒトタチ)恨みんと
夜毎詣づる 多聞天 祈念のつか(疲)れ岩角に
暫時(シバシ)まどろむ(合)肱まくら
(セリ上げの合方)
思ひ出せば 我いまだ三歳の時なりしが 母常磐が懐に抱へられ
伏見の里にて宗清が(合)なさけによりて いのち助かり出家をせよと
當山(トウザン)の (合)東光坊へあづけられしを 数へて見れば一むかし
(合方)
十余年の星霜経れど おさなごころ(稚心)に忘れずして
今 目(マ)のあたり(に)見たる夢 それにつけて
も父のあだ(仇)
(合方)
剣道修行なすといえども われ一向の生兵法(ナマビョウハフ)(合)
願へば神の恵(メグミ)にて 本望遂ぐる時節を待たん
いでや琢磨の修行をなさん (合方)
木太刀(キダチ)おっ取り 身構(ミガマエ)なす(合)
時しも俄に 風起り 天狗つぶて(礫)のばらばらと 鳴動なして
凄(スサ)まじし(合)
遙かの杉のこずゑ(梢)より(合)又もや怪しの
小天狗
木太刀うち振り (合方) たちむか(立向)へば(合)
しや 小賢(コザカ)しやと牛若丸(合)
つけ入る木太刀を払ひ除け (合方)上段(合)下段 (合方)
早速のはたらき (合方)
勝負如何にと霧隠れ(合) 後に伺ふ 僧正坊(ソウジョウボウ)
優り劣らぬ(合)両人が(合)木太刀の音は反響(コダマ) 目ざましくも
又(合)勇ましし (合方)
さしもの天狗もあしらひかね(合)跡を晦(クラ)まし 失せにけり
(合方)
跡を(合)晦(クラ)まし(合)失せにけり
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合方多し!これは、練習あるのみ…みたいな曲ですね。
浅川玉兎の『長唄名曲要説』によると、
「天狗を相手に剣道修行する牛若丸。短いがスッキリと気持ちの良い勇ましい曲、三味線は終いの方に弾き難い手がある。」と。
安政3年(1856年)11月市村座の顔見世公演で初演された「娼女誠長田忠孝(じょろうのまことをさだのちうかう)」の五立目のだんまりに使った大薩摩だそうです。常磐津の『宗清』の場面があり、常盤御前が向こうへ入ると舞台が変わって、鞍馬山の場となり、そこでこの大薩摩が始まって、稚児姿の牛若丸が肘枕で夢をみているポーズでセリ上がってくるという趣向だったそうです。前場面の宗清の情けで命を救われるくだりが牛若の夢オチという…、それで「だんまり」ということなんでしょうかね。夢から覚めて、暗やみの中で烏天狗との立ち回り…という展開なのか…。
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| 河鍋暁斎「僧正坊 牛若丸」 |
どういうお芝居かというのは詳しく調べられませんでしたが、長田といえば、平氏に追われた源義朝が青墓の娼婦宿にいる愛人を頼って逃げていった先で、家来の長田の庄司忠致にだまし討ちにあって命を落とすというあの「長田」のことでしょうね。物語の舞台は義朝が殺されて頼朝兄弟の命乞い、源氏再興を誓って臥薪嘗胆…というところでしょうか。でも、「娼女誠…」というのは、義朝の妾の常盤御前が子どもを助けてもらうために清盛に操を犠牲にすることにテーマがあったのかもしれないです。なにしろ、常磐津の『宗清』は文政11年(1828年)に市村座で初演されているので28年もまえのヒット作のようなので。
牛若丸こと義経を演じたのは、18歳の河原崎権十郎。若き日の劇聖・九代目市川團十郎であります。烏天狗との立ち回りや、引き抜いて烏天狗→盗賊袈裟太郎(四代目小団次)や僧正坊→女盗賊お松(四代目菊五郎)という早変わりの趣向もあったとか。河竹黙阿弥の作という説もあるようですが、このお芝居、通しで観てみたいものです。
曲は「節づけがサラリとしていて割合に易しい」のだそうで、唄の方は初心者向けらしいのですが、三味線の方はお終いの方に「なかなか手のこんだ難しい所があるので、初歩の人には向きません」と!むむむ。
そうか、虫六もいよいよ中級に突入か(←ポジティブにやる気を奮い起こしている。)
まずは「大薩摩」を会得することが最大の課題でしょうね…。溌剌としなやかな牛若丸を表現できるでしょうか?!
(でも、少々苦手な色っぽい曲が続いていたので、この複雑な手をたくさん覚えられる課題曲はちょっと楽しみなのでした〜)
【今日の参考文献】
研精会譜『鞍馬山』(邦楽社 長唄新稽古本・吉住小十郎編)
浅川玉兎『長唄名曲要説』
『歌舞伎登場人物辞典』(白水社)
渡辺保『明治演劇史』(講談社)
2013年10月14日月曜日
抜け殻稽古
責任者が徹頭徹尾丸投げしてきた無茶ぶり仕事を、責任はないのに協力してくれたサイドスタッフのみなさんのおかげでなんとか12日に完了し(というかスタートなんですが)、抜け殻状態の虫六です。もうカラカラ…。
気がつけば、世の中は秋色…。
夏の間、「ういヤツ」と楽しんだオジギソウもなんだか葉を落としていました。…と思ったら、オジギソウって実をつけるんですね!!発見しちゃったよ〜。どれどれとカメラを向けたのですが、近すぎてピントあってないし。ちい。
今度はどうだ!この豆に毛が生えたみたいなやつ、実です。
いや〜、いつの間に。
いつの間に…といえば、なんとお浚い会まで2週間を切ってました。
忙しすぎて、練習不足でまだ暗譜が出来ていません。この時期に…大丈夫か俺。
そんなわけで、社中は特訓モードになっており、今日も朝9時から夕方までお稽古でした。
もう、ズタボロ。
打ち拉がれて、みなさんのお稽古を床の間に寄りかかって聴いていたら、…うひ〜、気が遠くなっていく〜。(そういえば、この3日ほど神経が疲れすぎてほとんど寝ていませんでした…)
お稽古せねばー。
気がつけば、世の中は秋色…。
夏の間、「ういヤツ」と楽しんだオジギソウもなんだか葉を落としていました。…と思ったら、オジギソウって実をつけるんですね!!発見しちゃったよ〜。どれどれとカメラを向けたのですが、近すぎてピントあってないし。ちい。
今度はどうだ!この豆に毛が生えたみたいなやつ、実です。
いや〜、いつの間に。
いつの間に…といえば、なんとお浚い会まで2週間を切ってました。
忙しすぎて、練習不足でまだ暗譜が出来ていません。この時期に…大丈夫か俺。
そんなわけで、社中は特訓モードになっており、今日も朝9時から夕方までお稽古でした。
もう、ズタボロ。
打ち拉がれて、みなさんのお稽古を床の間に寄りかかって聴いていたら、…うひ〜、気が遠くなっていく〜。(そういえば、この3日ほど神経が疲れすぎてほとんど寝ていませんでした…)
お稽古せねばー。
2013年9月16日月曜日
タイフーン稽古
全国的に勢力の強い台風の影響で大変です(京都をはじめ、台風で被害を受けた皆さんにお見舞い申し上げます)が、そんな中、我が社中は本日もお稽古でした。
今日は午後からK市民センターを借りてのお稽古。
うう、練習不足できついんですけど、そうも言ってられません。
何しろ、10月26日は、松の会(東京でのお浚い会)の本番!
うわっ!プログラム出来ているし…_| ̄|○ どおする虫六…。
そんなわけで、窓の外の暴風雨よりも、師匠のお稽古は厳しく吹き荒れるのでした…。なんちて。(でも、普段の師匠は優しく楽しい人ですよ〜!)
なんて、ふざけている場合ではないのですよ、いやはや…、本番までひたすら練習あるのみの日々がやってきてしまいました。
東北地方は今晩がヤマ、と言われた台風ですが、お稽古から帰る頃には雨があがりました。
低いところに黒っぽい雲がかかって、急ぎ足で流れて行き、その隙間の穴からは白い雲が見えていて、「あー夏も終わりだなー」などと、うだる暑さを惜しみつつ…飽きもせず空を眺めていたら、高いところに青い空が見えたなぁーと思ったら、あっという間に一面夕焼けの茜色に。ヒヨドリの群れが屋根すれすれに飛んでいって、ぴいぴいリンリン…鳥の声と虫の声の合奏が鳴り続けていました。この台風が行ってしまったら、もう、秋がやってくるんでしょうね。
今年の夏は短かったなぁ。
今日は午後からK市民センターを借りてのお稽古。
うう、練習不足できついんですけど、そうも言ってられません。
何しろ、10月26日は、松の会(東京でのお浚い会)の本番!
うわっ!プログラム出来ているし…_| ̄|○ どおする虫六…。
そんなわけで、窓の外の暴風雨よりも、師匠のお稽古は厳しく吹き荒れるのでした…。なんちて。(でも、普段の師匠は優しく楽しい人ですよ〜!)
なんて、ふざけている場合ではないのですよ、いやはや…、本番までひたすら練習あるのみの日々がやってきてしまいました。
東北地方は今晩がヤマ、と言われた台風ですが、お稽古から帰る頃には雨があがりました。
低いところに黒っぽい雲がかかって、急ぎ足で流れて行き、その隙間の穴からは白い雲が見えていて、「あー夏も終わりだなー」などと、うだる暑さを惜しみつつ…飽きもせず空を眺めていたら、高いところに青い空が見えたなぁーと思ったら、あっという間に一面夕焼けの茜色に。ヒヨドリの群れが屋根すれすれに飛んでいって、ぴいぴいリンリン…鳥の声と虫の声の合奏が鳴り続けていました。この台風が行ってしまったら、もう、秋がやってくるんでしょうね。
今年の夏は短かったなぁ。
2013年9月9日月曜日
浴衣会…という名の猛稽古
オリンピック、2020年東京招致が決まりました。
テレビを見る限りはお祭り騒ぎですね。NHKまでキャンペーン張っているし。
ぐっと北の街にいる虫六周辺の空気はきわめて醒めている感じですが、体育系のシマにいけば盛り上がっているのかな?浮世離れしている虫六にはよくわかりません。スポーツ基本的に興味ないし。ま、実感としては、楽天・田中の快進撃の方がみんなを元気にしてはいるね。
ところで、経済上向きになると、国力増強して復興予算は盤石になるんでしょうか…。建設土木業あたりは、この辺りではすでにバブルな印象ですけども。
1964年の東京オリンピックのときは開会式の1週間前に東海道新幹線が開業して、日本の高い技術力もアピールしたり、戦後からの脱却と高度経済成長時代の本格的幕明きを象徴しましたが、2020年はどういう日本の姿があるんだろう。ちなみにリニア中央新幹線の開業は2027年の予定だそうなので間に合わないのね。
でもただひとつ歓迎すべきと思うこともありました。
東京招致に関して、IOCとか海外のマスコミからフクイチの放射能汚染水問題が突っ込まれ、安倍総理が急に出て来て、東電には任せず国が責任持ってコントロールするって名言しました。これは、やってもらいましょう(つか、2年半前に言ってくださいよ)。オリンピックで儲かった経済効果で、福島原発の後処理、浜通りの再生、それから輸出できるレベルの廃炉技術(放射能除去技術も含む)の確立と産業化を国にはお願いしたいと思っています。リニアはいいけど(JR東海さんの仕事だし)、そちらで世界トップになって欲しいです。
だから、海外メディアさんそこだけは厳しく報道しておいてください。
さて、話は体育系から文化系に変わりますが、昨日(8日)は忠美恵会の「浴衣会」でした。
虫六は初めての浴衣会だったのですが…。
蓋をあけて見たら先生はじめみなさん洋服(兄弟子Kさんを除く)で(ザーザー雨が降っていたので、実は虫六も)、午前中は各自練習。みんなでお弁当を食べて、予定時間に開始だったのですが、基本的にお客さんはなく、お弟子さんが順番に演奏するのをみんなで聴くだけ。と思っていたら、途中で先生のダメ出しが出たりして、姉弟子さんたち見守る中弾き直しとか入り、なにやら特訓モード。うえぇ〜ん。 ( ´;ω;`)トラの穴じゃぁあー。
(いえ、ちゃんと練習していかなかった自分が悪いんですけど…。)
浴衣会って、お茶とか飲みながら皆さんの発表を聞くものだと思ってました(汗)
「舞台があるとみんな緊張して練習になるわね」と、先生。
そんなわけで、来週もこの会場を借りて練習することになっちゃいました。
…あの、先生、浴衣会ってなんだったんですか??
テレビを見る限りはお祭り騒ぎですね。NHKまでキャンペーン張っているし。
ぐっと北の街にいる虫六周辺の空気はきわめて醒めている感じですが、体育系のシマにいけば盛り上がっているのかな?浮世離れしている虫六にはよくわかりません。スポーツ基本的に興味ないし。ま、実感としては、楽天・田中の快進撃の方がみんなを元気にしてはいるね。
ところで、経済上向きになると、国力増強して復興予算は盤石になるんでしょうか…。建設土木業あたりは、この辺りではすでにバブルな印象ですけども。
1964年の東京オリンピックのときは開会式の1週間前に東海道新幹線が開業して、日本の高い技術力もアピールしたり、戦後からの脱却と高度経済成長時代の本格的幕明きを象徴しましたが、2020年はどういう日本の姿があるんだろう。ちなみにリニア中央新幹線の開業は2027年の予定だそうなので間に合わないのね。
でもただひとつ歓迎すべきと思うこともありました。
東京招致に関して、IOCとか海外のマスコミからフクイチの放射能汚染水問題が突っ込まれ、安倍総理が急に出て来て、東電には任せず国が責任持ってコントロールするって名言しました。これは、やってもらいましょう(つか、2年半前に言ってくださいよ)。オリンピックで儲かった経済効果で、福島原発の後処理、浜通りの再生、それから輸出できるレベルの廃炉技術(放射能除去技術も含む)の確立と産業化を国にはお願いしたいと思っています。リニアはいいけど(JR東海さんの仕事だし)、そちらで世界トップになって欲しいです。
だから、海外メディアさんそこだけは厳しく報道しておいてください。
さて、話は体育系から文化系に変わりますが、昨日(8日)は忠美恵会の「浴衣会」でした。
虫六は初めての浴衣会だったのですが…。
蓋をあけて見たら先生はじめみなさん洋服(兄弟子Kさんを除く)で(ザーザー雨が降っていたので、実は虫六も)、午前中は各自練習。みんなでお弁当を食べて、予定時間に開始だったのですが、基本的にお客さんはなく、お弟子さんが順番に演奏するのをみんなで聴くだけ。と思っていたら、途中で先生のダメ出しが出たりして、姉弟子さんたち見守る中弾き直しとか入り、なにやら特訓モード。うえぇ〜ん。 ( ´;ω;`)トラの穴じゃぁあー。
(いえ、ちゃんと練習していかなかった自分が悪いんですけど…。)
浴衣会って、お茶とか飲みながら皆さんの発表を聞くものだと思ってました(汗)
「舞台があるとみんな緊張して練習になるわね」と、先生。
そんなわけで、来週もこの会場を借りて練習することになっちゃいました。
…あの、先生、浴衣会ってなんだったんですか??
2013年8月13日火曜日
夏稽古
浴衣会まで1ヶ月を切りまして、いつもの年はお盆休みなところですが、「みなさんの見通しをたててから」と今週(12日)もお稽古がありました。
7月中は仕事が忙しくて朝も夜も時間がとれず、練習もさぼりがち…で、お稽古中の「岸の柳」もなかなか仕上がらないままでしたが、先生に気合いが入ってきましたので、そんなことも言っていられず、いよいよ本気モードです。
やるど〜!
最後までお稽古つけていただいたので、まずは指使い…それから暗譜、でしょうか。
なんとなく曲も頭に入って来たぞ。
で、今日も練習!とお三味線を出しましたら…!!
ぎゃぼー、またですか (||li`ω゚∞)
やっとエンジンかかってきたのに…、しかも、湿気の多い梅雨の時期は持ちこたえていたのに…、くじけるなぁー。とほほ。
とりあえず、お三味線やさんにお盆返上で直していただくことに。
人迷惑な虫六であります。すいませ〜ん。
7月中は仕事が忙しくて朝も夜も時間がとれず、練習もさぼりがち…で、お稽古中の「岸の柳」もなかなか仕上がらないままでしたが、先生に気合いが入ってきましたので、そんなことも言っていられず、いよいよ本気モードです。
やるど〜!
最後までお稽古つけていただいたので、まずは指使い…それから暗譜、でしょうか。
なんとなく曲も頭に入って来たぞ。
で、今日も練習!とお三味線を出しましたら…!!
ぎゃぼー、またですか (||li`ω゚∞)
やっとエンジンかかってきたのに…、しかも、湿気の多い梅雨の時期は持ちこたえていたのに…、くじけるなぁー。とほほ。
とりあえず、お三味線やさんにお盆返上で直していただくことに。
人迷惑な虫六であります。すいませ〜ん。
2013年5月3日金曜日
うむむ、難技「ソトハジキ」
さあ、やっと連休がやってきましたので、日頃の練習不足を少しでも解消したいと、今日は夕方からお三味線を抱えて、「岸の柳」を(イヤ)チ チ チン チン チ チ (ン) チ トン であります。
以前の日記で、「岸の柳」は曲途中の調子変えがあるのが、今回のお稽古の最大ハードルと書きましたが、実はもうひとつ難技が潜んでいました。
お三味線では、演奏に味付けしたり、指運びや撥使いをスムーズに運ぶために、「スクイ」とか「ハジキ」という奏法が使われます。
「スクイ」は、通常は撥を弦に対して上から下に振り下ろして音を鳴らしますが、逆方向(下から上に)すくって音を鳴らす奏法です。文化譜では「ス」と表記されます。
そして、
「ハジキ」は、撥でなく弦を押さえる方の左手の指で弦をはじいて音を鳴らす奏法で、使い方で3種類の鳴らし方があります。
(1)開放弦のハジキ
(2)勘所を押さえていた指を放して弦を鳴らすハジキ
(3)勘所を押さえながら別の指で別の音程を鳴らすハジキ
となります。
で、今回、虫六が挑戦しているのは(1)のバリエーションではありますが、クスリ指→中指→人差し指と連動的に棹の外から開いていきながら、3の弦をはじいて、レ レ レン とリズミカルで連続的に開放弦音を鳴らすという技術なのです。
文化譜で、〔ソトハジキ〕と表記されているところ、「ハ」の記入の上に、横棒(ー)が3本重なっているのがクスリ指、2本が中指、1本が人差し指の印です。
し、しかし、この指がなかなかスムーズに動いてくれません!私は正真正銘の右利きなのじゃ〜!
この難しさ、文章で書くのは難しいのですが、…開放弦のハジキは涼やかな余韻のある気持ちの良い音、なんとかマスターしたいものです。
つまり、練習あるのみなのでしたー。
2013年4月7日日曜日
「岸の柳」
そら恐ろしいことですが、忙しすぎてもう10日もお三味線を触っていません。朝練すらできなかったこの状況…。1日休めば3日、3日休めば1週間、勘を取り戻すのにかかると言われる芸の道、10日休んでしまった俺っていったい… il||li _| ̄|○ il||li
ふたたび三味線に触る前に、次の課題曲「岸の柳」について下調べして、まずメンタルを取り戻そっと…。
「岸の柳」
制作年代 明治6年6月
作曲 三世杵屋正治郎
東両国の貸席で浴衣ざらいに封切られた作品。大川端から柳橋両国あたりの夏風景を諷った粋な曲。スッキリして涼味満点。(本調子、三下がり、本調子)
(「長唄名曲要説」より)
あう、ついに来たか、曲の途中で変調か。これが、虫六にとっては今回最大のハードルかも知れませんね。
「<本調子> 〽筑波根の 合姿涼しき夏衣 合若葉にかへし唄女が、
緑の髪に風薫る 合柳の眉のながし目に、
其浅妻をもやひ船 〽君に近江と聞くさへ嬉し
合しめて音締(ねじ)めの三味線も、
誰に靡(なび)くぞ柳橋 合糸の調べに風通ふ
合岸の思ひもやうやうと、
届いた棹に
<合三下り> 〽家根船の 合簾ゆかしき顔鳥を、
好いたと云へは好くと云ふ、鸚鵡返しの替唄も、
色の手爾葉(てには)になるわいな、しどもなや
<本調子> 〽寄せては返す波の鼓 合汐のさす手も青海波
合彼の青山の俤(おもかげ)や、琵琶湖をうつす天女の光り
合其糸竹の末長く、護り給へる 合御誓ひ
〽げに二つなき一つ目の、宮居も見えて架け渡す、
虹の懸橋両国の、往来絶えせぬ賑ひも
合唄の道とぞ祝しける」
曲の成立については二説あって、一つは近江屋という船宿の娘と近所の古着屋の息子が心中未遂の末に助けられて目出度く相愛の思いがかなって夫婦になったことを叙した(「君に近江」と船宿の屋号)という説、もう一つは、当時の鳴物師・岸田伊左衛門が柳橋の芸妓となじみ、念いがかなって夫婦になったことを詠み込んだ(岸田の‘岸’と柳橋の‘柳’を詠結んだ曲名)という説だそうです。岸田伊左衛門という演奏家がいつ実在したのが手元の資料ではよくわかりませんが、いけてる芸妓さんを射止めたというので、仲間が「やったな、おめでとう!」みたいなノリで作ったのかと思うとちょっと楽しい。
作曲をした三世杵屋正治郎(1827〜95)は、明治前半に活躍した長唄三味線方。新富座開場式のために《元禄風花見踊》を、九代目團十郎や五代目菊五郎のために《土蜘》《船弁慶》《素襖落》などの松羽目物舞踊劇を作曲した人物。過去の長唄曲を参考にしつつ、時代の要求に沿った魅力的な新曲も手がけたそうです。また、《京鹿子娘道成寺》のチンチリレンの合方、《鷺娘》の新合方、《勧進帳》の滝流しの合方のように既存曲に、三味線が技巧を発揮できる合方を作曲して挿入し、唄だけでなく、三味線の聞かせ所を作ったのも、正治郎の功績…とのこと。
長唄三味線の中興の祖という感じでしょうか。
曲節としては、第1の特色は「初夏の爽やかな季節感がよく出ている」ということだそうで、「大川、船、柳橋付近の水辺の叙景と、風薫る川辺の夏気分が、粋な旋律のうちに滲み出ている点は長唄中の傑作」だそうです。
スッキリ、粋に弾けと…。求められる次の課題は「爽やかな色気」ということでしょうか…。
隅田川に面した柳橋は江戸中期から栄えた花街で、明治期には新興の新橋と共に「柳新二橋」(りゅうしんにきょう)と称されましたが、柳橋芸者の方が歴史もあり、新橋よりも格上とされていたんですよね。プライドも高いという。
柳橋といえば、虫六がはじめてお浚い会を経験したのは、柳橋芸者の代名詞(?)市丸さんのご自宅を改装してイベントギャラリーにした「ルーサイト・ギャラリー」でしたが、狭い階段をのぼって2階の小さい座敷で行った演奏会でした。窓から隅田川が眺められて、江戸情緒を満喫できる建物でした…。あのとき、たしか、兄弟子Kさんの出し物が「岸の柳」でしたな。あ〜、そういう選曲だったのですか…!と6年目にして理解した虫六でした(爆)。
それにしても、市丸さん、きれいだな〜。瓜実顔で、スッキリと小股の切れ上がった…という日本型美人というのはこういう人をいうんだな。
【今日の参考文献】
「長唄名曲要説」(昭和51 浅川玉兎著)
「日本の伝統芸能講座 音楽」(平成20 淡交社)
ふたたび三味線に触る前に、次の課題曲「岸の柳」について下調べして、まずメンタルを取り戻そっと…。
「岸の柳」
制作年代 明治6年6月
作曲 三世杵屋正治郎
東両国の貸席で浴衣ざらいに封切られた作品。大川端から柳橋両国あたりの夏風景を諷った粋な曲。スッキリして涼味満点。(本調子、三下がり、本調子)
(「長唄名曲要説」より)
あう、ついに来たか、曲の途中で変調か。これが、虫六にとっては今回最大のハードルかも知れませんね。
「<本調子> 〽筑波根の 合姿涼しき夏衣 合若葉にかへし唄女が、
緑の髪に風薫る 合柳の眉のながし目に、
其浅妻をもやひ船 〽君に近江と聞くさへ嬉し
合しめて音締(ねじ)めの三味線も、
誰に靡(なび)くぞ柳橋 合糸の調べに風通ふ
合岸の思ひもやうやうと、
届いた棹に
<合三下り> 〽家根船の 合簾ゆかしき顔鳥を、
好いたと云へは好くと云ふ、鸚鵡返しの替唄も、
色の手爾葉(てには)になるわいな、しどもなや
<本調子> 〽寄せては返す波の鼓 合汐のさす手も青海波
合彼の青山の俤(おもかげ)や、琵琶湖をうつす天女の光り
合其糸竹の末長く、護り給へる 合御誓ひ
〽げに二つなき一つ目の、宮居も見えて架け渡す、
虹の懸橋両国の、往来絶えせぬ賑ひも
合唄の道とぞ祝しける」
曲の成立については二説あって、一つは近江屋という船宿の娘と近所の古着屋の息子が心中未遂の末に助けられて目出度く相愛の思いがかなって夫婦になったことを叙した(「君に近江」と船宿の屋号)という説、もう一つは、当時の鳴物師・岸田伊左衛門が柳橋の芸妓となじみ、念いがかなって夫婦になったことを詠み込んだ(岸田の‘岸’と柳橋の‘柳’を詠結んだ曲名)という説だそうです。岸田伊左衛門という演奏家がいつ実在したのが手元の資料ではよくわかりませんが、いけてる芸妓さんを射止めたというので、仲間が「やったな、おめでとう!」みたいなノリで作ったのかと思うとちょっと楽しい。
作曲をした三世杵屋正治郎(1827〜95)は、明治前半に活躍した長唄三味線方。新富座開場式のために《元禄風花見踊》を、九代目團十郎や五代目菊五郎のために《土蜘》《船弁慶》《素襖落》などの松羽目物舞踊劇を作曲した人物。過去の長唄曲を参考にしつつ、時代の要求に沿った魅力的な新曲も手がけたそうです。また、《京鹿子娘道成寺》のチンチリレンの合方、《鷺娘》の新合方、《勧進帳》の滝流しの合方のように既存曲に、三味線が技巧を発揮できる合方を作曲して挿入し、唄だけでなく、三味線の聞かせ所を作ったのも、正治郎の功績…とのこと。
長唄三味線の中興の祖という感じでしょうか。
曲節としては、第1の特色は「初夏の爽やかな季節感がよく出ている」ということだそうで、「大川、船、柳橋付近の水辺の叙景と、風薫る川辺の夏気分が、粋な旋律のうちに滲み出ている点は長唄中の傑作」だそうです。
スッキリ、粋に弾けと…。求められる次の課題は「爽やかな色気」ということでしょうか…。
隅田川に面した柳橋は江戸中期から栄えた花街で、明治期には新興の新橋と共に「柳新二橋」(りゅうしんにきょう)と称されましたが、柳橋芸者の方が歴史もあり、新橋よりも格上とされていたんですよね。プライドも高いという。
柳橋といえば、虫六がはじめてお浚い会を経験したのは、柳橋芸者の代名詞(?)市丸さんのご自宅を改装してイベントギャラリーにした「ルーサイト・ギャラリー」でしたが、狭い階段をのぼって2階の小さい座敷で行った演奏会でした。窓から隅田川が眺められて、江戸情緒を満喫できる建物でした…。あのとき、たしか、兄弟子Kさんの出し物が「岸の柳」でしたな。あ〜、そういう選曲だったのですか…!と6年目にして理解した虫六でした(爆)。
それにしても、市丸さん、きれいだな〜。瓜実顔で、スッキリと小股の切れ上がった…という日本型美人というのはこういう人をいうんだな。
【今日の参考文献】
「長唄名曲要説」(昭和51 浅川玉兎著)
「日本の伝統芸能講座 音楽」(平成20 淡交社)
2013年1月14日月曜日
お弾き初め
13日に、今年のお三味線のお稽古がはじまりました。
実は12日に忠美恵一門の新年会があり(美味しいイタリアンでした!)、その場で「明日お弾き初めするわよ!」と。…せ、先生…明日ですか?! ∑(゚∇゚|||)
そんなわけで、我が師匠は今年も全開です。ついていきます!
うひ〜、半襟付ける時間がないよ〜とか、そうとう焦りましたが、はじめた当初2時間も掛かっていた着付けも、今日は1時間以内で収めましたぞ!
お弾き初めは、昨日の新年会のメンバーがそのまま話しの続きをしている感じで、まったりすごし、夕方近くに、そんじゃ弾きますか…ということで、「春興」とか「チンチリレン」とか、各自去年お稽古した曲なんか弾きました。
今年、何をやるか…というコトにもなったのですが、虫六の課題曲は決まらず、次回までに先生が考えてくださることになりました(ドキドキ)
今年もよろしくお願いします。
【面白かった話題】
おしゃべりで面白かったのは、方言のはなし。忠美恵一門は京都から北海道まで出身地がバラバラなのですが、日常会話での違和感が話題になりました。
例えば、「ごはんをお茶碗に入れる」ことをなんて言うか…。
「よそう」「つぐ」「盛る」「よそる」…と、当たり前とおもって使っている言葉なのに聞き慣れない表現もあることにビックリ(ちなみに福島出身の虫六は「よそう」派)、地域差とはいえ、けっこう国民のシャッフル状態がすすんでいる現代日本では家庭差のレベル(夫婦間)でも日常会話が混濁していることが判明しました。
先生んちのM嬢がネットで調べたら、これ、けっこう話題になっているみたいでした。
ちなみに、全体的に西の方は比較的「つぐ」を使用して、東の方は「よそう」が主流のようでした。どこかに境目がありそうですね。日本人の主食に関わる大事な言葉、なんだか興味深くないですか?誰か調べている言語学者さんとかいそうですよね、ご存じの方がいたらご教示ください。もともとお米の食べ方にも関係ありそう、現在のように「お米が立つ」ようなご飯を調理できるようになる前はきっとお粥みたいなものだったのかな?と思うと、「つぐ」という表現の方が古い感じがしますね。「よそう(装う)」だと、ご飯をモデリングできる物体として認識している感じです。ちなみに、あっさり入れるニュアンスで「よそう」。「盛る」というはもっと嵩張るニュアンスで使い分けるという説明もありました(山盛りとか)。
そのほかにも、方言の話題で盛り上がり…、こういう話は尽きることがないのですよね。
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