2016年8月29日月曜日

歌舞伎座8月納涼歌舞伎_第三部「土蜘」「廓噺山名屋浦里」

つづきまして、そのまま劇場にとどまり第三部を。
幕間に観劇のお楽しみで生写真を買いに行ったら、なんと!写真コーナーはあるものの、猿之助以外の主要俳優の写真がまだ出ていない…えぇええ、なんで?もう19日だよぅ。そういえば、写真付きの筋書きも出てないぞ…なにかあったのか?(…ってことがありました)

【第三部】
一、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)

叡山の僧智籌実は土蜘の精   橋之助
平井左衛門尉保昌       獅童
源頼光            七之助
巫女榊            児太郎
渡辺源次綱          国生
坂田主馬之丞公時       宗生
碓井靭負之丞貞光       宜生
卜部勘解由季武        鶴松
太刀持音若          團子
石神実は小姓四郎吾      波野哲之
番卒藤内           巳之助
番卒次郎           勘九郎
番卒太郎           猿之助
侍女胡蝶           扇雀


二、新作歌舞伎 廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと)

酒井宗十郎       勘九郎
花魁浦里        七之助
牛太郎の友蔵      駿河太郎
留守居役田中      亀蔵
留守居役秋山      彌十郎
山名屋平兵衛      扇雀


『土蜘』。第二部でもブツブツ言ってしまいましたが、橋之助ファンの皆さんにも申しわけないのですが、何が悪いっていう訳は説明出来ねど、どうも退屈に感じてしまうのですよね、成駒屋さんの踊りは。立派さは感じるけれど、物の怪らしい禍々しい存在感は感じられないのでありました。(*あくまでも個人の感想です。)

そんな感じだったので、間狂言に猿之助丈と勘九郎丈が出て来た時のご馳走感はたまらんでした。巳之助丈と児太郎丈も加わって、見応えがありました。猿之助丈の踊りは柔らかくて面白い。猿之助・巳之助のダブルキャストでやってくる秋の巡業が楽しみであります。
この間狂言にはもうひとつお楽しみがありました、それは勘九郎丈の次男・哲之くんのお披露目。仮面を被ってじっとしている役だったけど、お利口にお勤めを果たしていました。子役が大活躍の夏芝居です。

そういえば、前日、虫六は江戸博の「大妖怪展」で、国芳が描いた「土蜘蛛」の錦絵を拝んできたばかりでしたよ。源頼光さまは化け物退治のスペシャリスト!妖術で病まされているけど勇ましいのでありました。絵を見たときは(このお小姓、誰!?)と思いましたが、お芝居をみて分かりました。僧智籌の正体を見破る太刀持ちの音若で、いい役どころ、團子クンはここでも好演です。扇雀丈の胡蝶も風格があって良かったです。


最後は『廓噺山名屋浦里』。タモリさんの話から笑福亭鶴瓶さんが落語にした廓噺を勘九郎さんが新作歌舞伎に仕立てたってことで、だいぶ話題になっておりました。
虫六は鶴瓶さんの落語を聞いていないので比較出来ませんが、お芝居だけの感想としては面白かったです。

堅物な田舎侍・宋十郎(勘九郎)が花魁を同行できずに留守居役仲間に馬鹿にされている御茶屋に、「花魁道中がこっちにやってるぞー、ここに入ってきたぞー」と声をかけて、舞台中央の襖が開くと、そこに浦里(七之助)が現れる場面なんか最高でした。
助六やら籠釣瓶やらを知っている観客は、想像を膨らませてワクワクするわけですが、それを裏切らない絢爛豪華な花魁オーラ全開の七之助。痺れるほど美しい〜!この存在感は、話から己が脳内でイメージするような陳腐な創造力では補えない説得力がありますね。
隅田川に屋形船がやってきて、見初めの場面で花火!なんかもキタキタって感じです。
芝居の寸法にあうってこういう事だよね。

でも、特に勘九郎丈が演じる宗十郎役には、正直なところ感情移入しにくい違和感が残りました。
…だって例えばですよ、東京営業所に配属になった県職員が懇親会で他県職員に馬鹿にされたくないからって、綾瀬はるかの事務所に「お金ないけどはるかさん一晩貸してください」っていうような話でしょ。極端な話。しかも浦里の方から間夫になって欲しいだなんて…。寓話だと思っても、こういう男はどおよ?でした。

もちろん、歌舞伎にはありか?それ?というような破綻した人格の人も、おめでたい展開もありますが、芝居的なリアリズムと役者の魅力で持って行かれてしまうってことありますので、其れを言っちゃあーお終いよ、という野暮な意見ではありますが。このついていけない感、なんでかなー?

花魁がズーズー弁で身の上話をしたり、女郎屋の親父が実は情に厚いいい人だったとか、ズッコケるような宋十郎の堅物ぶりも、落語の中のやりとりなら面白いんだろう、ホロッとくるんだろうと想像できるところも、役者の身体を伴ってしまうとその軽やかさが失われてしまうことってある。それが宋十郎の魅力を損なうことになってしまったような気がするのでありました。もしかしたら、元の話に芝居に仕立てて堪えるだけの人物造形がないのかもしれないけれど、そうだとしたら今後この人物をもっと魅力的に作っていくという方向にこの芝居の伸びしろはあるのかな。そういう意味でまだまだ面白いお芝居になりそうな作品だと思うので、うまく育てて行って欲しいと思うのでした。

本当は、見初めの場で二人とも一目惚れしていたのにね。
(…「恋」がなせる技で、周囲のみんなが出汁に使われていたという筋書きだったのかな?分かりにくいけれど。)

コクーンの『四谷怪談』も面白かったし(←すいやせん、ブログサボりましたが観てました)、中村屋には小さいエラーに臆せずトライし続けて欲しいです。


2016年8月28日日曜日

歌舞伎座8月納涼歌舞伎_第二部「東海道中膝栗毛」「紅翫」

今年の納涼歌舞伎は、染五郎&猿之助と、中村屋兄弟&獅堂&橋之助&扇雀の平成中村座チームという、虫六的には美味しい布陣です。

チケットは自制して2部と3部しか入手してなかったので(だってお高いんだもん)、1部を幕見に並ぼうか迷って、結局、午前中は銀子さんと築地で遊んで美味しいもの食べたりしてのんびり過ごしました。
築地本願寺に立ち寄ったら、ポケモンGOに打ち興じる若者たち。
いるのか?いるんだなー、そこに!…おいらのスマホには映りませんが…。

考えたら、虫六…6月の出張帰りに歌舞伎座で染・猿の「義経千本桜」を見て(←すいやせん、忙しくてブログ書けませんでした)、7月は染五郎の地方巡業を地元で見て、シネマ歌舞伎で「今月はまた歌舞伎座で染・猿の「東海道中膝栗毛」…まるで高麗屋の追っかけですね。へへへ。



八月納涼歌舞伎
平成28年8月9日(火)~28日(日)

【第一部】
一、嫗山姥(こもちやまんば)岩倉大納言兼冬公館の場
二、権三と助十(ごんざとすけじゅう)
(↑残念ながら見られなかったので、とりあえず省略)

【第二部】
一、奇想天外!お伊勢参りなのにラスベガス?!東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)
弥次郎兵衛・喜多八 宙乗り相勤め申し候


弥次郎兵衛    染五郎
劇場支配人出飛人/奉行大岡伊勢守忠相 獅童
盗賊白井髭左衛門 市川右近
天照大神      笑也
十六夜      壱太郎
茶屋女お稲実は三ツ大お新 新悟
五日月屋番頭藤六 廣太郎
梵太郎      金太郎
政之助      團子
読売屋文春   弘太郎
老船頭寿吉   寿猿
家主七郎兵衛   錦吾
役者/女札親師毬夜 春猿
石油王夫人麗紅花  笑三郎
役者/用人山田重右衛門 猿弥
闇金利太郎   亀蔵
アラブの石油王亜剌比亜太 門之助
五日月屋女房お綺羅 高麗蔵
女房お米     竹三郎
喜多八     猿之助

二、艶紅曙接拙(いろもみじつぎきのふつつか) 紅翫

紅翫 橋之助
朝顔売阿曽吉 勘九郎
団扇売お静 七之助
蝶々売留吉 巳之助
町娘お梅 児太郎
大工駒三 国生
角兵衛神吉 宗生
角兵衛清吉 宜生
庄屋銀兵衛 彌十郎
虫売りおすず 扇雀


『東海道中膝栗毛』は、染五郎丈(弥次さん)と猿之助丈(喜多さん)の“夏休みドリフ祭り”って感じのナンセンスな笑いに満ちた、頭スッカラカンで楽しめる舞台。随所に二人の小ネタ(阿弖流為とかワンピースとか)が満載で、ファンの人ほど笑いのツボが豊富に用意されてます。

劇中劇で猿弥丈と春猿丈のくさーい「義経千本桜」にドジな黒衣後見で弥次さん喜多さんが現れて、どたばた。ブロードウェイみたいな電飾キラキラの、回り舞台を使った、ど派手なキャスト紹介。…まず導入部で螺旋が切れて頭がカラカラになりました。

人生に煮詰まったコンビが、棚ぼたで手に入れた金でお伊勢参りを思いつき、泊まった宿場で調子にのって女芝居小屋の売れっ子役者(壱太郎丈)に夜這いを仕掛けるけれど、これがお化け屋敷。ドリフだね。公費出張とか自治ネタも少し。
右近丈の盗賊白髭(ワンピースのまんま!)一味や借金取りや大家さんなんかに追いかけられて例の富士川渡りをしていたらなぜか鯨(川に鯨だよ!)が現れて、そのままラスベガスに行っちゃうって、すっ飛んでますな。劇場支配人の獅童丈がいちばんイキイキ楽しそうにやっていました。
ラスベガスで披露する染・猿の連獅子の毛振り(←「獅子王」ネタ)、本水(←「鯉つかみ」ネタ?)、締めは猿之助丈の「三ヶ月の跳び納め!」の号令で二人の宙乗りと、見せ場はたっぷり。

こんなはっちゃけた舞台を大人顔負けの演技で引き締めたのは、金太郞くんと團子くんの子役二人。脱帽するほど達者なお芝居。特に團子くんの安定感、凄し。時々大人の(父とかおじさんとかですが)いじりに「ぷっ!」と吹き出してしまう子供っぽさもかわゆいのでありました。


『紅翫』は成駒屋の家の芸だそうです。橋之助丈、襲名前最後の舞台だそうなので、こだわりの演目ですね。橋之助さんて痩身の二枚目ってイメージでしたが、いつのまにか…恰幅よくなられて…。

「紅翫」というのは、浅草に実在した紅屋勘兵衛という人物がモデルで、本来は小間物屋さんらしいですが、奇人っていうんでしょうか、ユニークな楽器を持って三曲の芸を見せてまわったらしい。

そんな奇天烈な役どころのようなんですが、成駒屋さんの踊りの方はちょっと微妙でした。生真面目なお武家さんの色気みたいになっていて、芸人ぽい壊れた感じがなかったのね。そういう余韻を出せるってそうとう難しいのだろうな。で、こういうの、三津五郎さんが踊ったらきっと面白いんだろうなぁと思いながら見ていましたら、幕がしまったときに、後席の女性が三津五郎さんの思い出話を始めたので、(あぁ同じようなことを感じた人がいるんだな)と思った次第。
江戸のもの売りに扮した様々な役者さんの踊り比べみたいな趣向もあり楽しめますが、蝶々売りの巳之助丈は良かった。成長著しい巳之助丈の踊りをもっと見たいぞ(!)と思いました。それから勘九郎丈の動きも面白いので、そっちを目で追ってしまいました。

ちょっと横道にそれますが、紅翫さんの楽器が面白くて、「青竹の棹に味噌漉し(または一升枡)の胴、…転手をしゃもじで作った三味線」と筋書きにはありましたが、実際にみた転手は、しゃもじというより丸い木皿みたいなのに桜かなにかの枝を糸巻きにして刺さっていました。太鼓と鉦を帯につけているってことでしたが、三味線と合体しているように見えて、まるでチンドンの三味線版って感じで面白かった。三味線の撥こそがしゃもじを削ったみたいなもので玉付きの細い太鼓撥が合体していました。いったいどんな音がするんだろう…と期待してしまいましたが、これは弾かれることなく後見さんに手渡されました。
小道具だったのね…(´・ω・`)残念。

全体に面白さが希釈されてしまったようなもったいなさがありました。

俄の半面を変えながら踊る場面もあって、このときに最初のお面が勘三郎の目元だったように見えました。納涼歌舞伎なので中村座チームの追悼の気持ちを添えたのでしょうね。

2016年8月22日月曜日

卓球と「大妖怪展」

日本の卓球男子がブラジルの地で、巨石・中国卓球界を大いに焦らせた18日早朝のオリンピック決勝戦をみるために、その日は黒い翅をのばしにTYOに行く予定だったのを、ついつい出発を遅らせた虫六です。(夏休みだかんねー)

これまでの人生でオリンピックにもスポーツにもはまったことがない虫六でしたが、面白かったなー。三回も形態進化した「シン・ゴジラ」のごとく、一試合ごとに強さが増す水谷選手!奇跡が起こってしまいそうでドキドキしましたが残念でした!水谷君、今後はマークされて大変かもしれませんが、4年後は中国を打ち砕いて金メダルとってください。

てなわけで、遅ればせながらTYOに到着してみれば、どしゃ降り。お友だちの銀子さんちに荷物をおいて、夕方近くになっていましたが、江戸博で開催中の「大妖怪展」を見に行きました。

遅くに入館したのが幸いして、思ったより混んでもいなくて、けっこうじっくり見れました。

「大妖怪展」は8回にスケジュールを分けて展示替えしているみたいで、この日はラストステージのようでしたが、真珠庵版の「百鬼夜行絵巻」(伝土佐光信)は見られたのでラッキーでした。
太古の昔から人の心の隙間に現れる物の怪や幽霊、きも可愛い妖怪や付喪神…。なにしろ土偶の時代から人はそういうイマジネーションを形に変えて来たのだそうです。

「針聞書」や「姫国山海録」の妖怪図鑑は、ユニークだしキャラが立っているので出版したら絶対売れる!と思ってみていたら、ミュージアムショップにたっぷりグッズになったの売ってました。石蟲のクッションとか4500円もして高かった。
で、思わず一筆箋買ってしまいましたが…(゚m゚*)

北斎、国芳、国貞、芳年と、錦絵になった妖怪もたっぷり堪能。中外産業の所蔵品が状態が良くてきれいでした。
銀子さんは逃げていったけど、夢にでそうな幽霊図もきれいなのが出てました。

圓福寺の「熊野勧心十界図」が出ているの知らなかったので、ちょっと上がりました。モノスコープ持ってくれば良かったなーとか思いながらじろじろ拝見。
その他、九相圖とか地獄絵図、六道図とかエグイのもありましたが、面白くてやっぱり時間が足りませんでした。

土偶と妖怪ウォッチは別に無くても良かったけどね。

「大妖怪展」はこのあと大阪(あべのハルカス美術館)で巡回展をするようです。

2016年8月8日月曜日

7月に読んだ本

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1405ページ
ナイス数:19ナイス

花散る里花散る里感想
20年以上前に書かれた作品の再刊とのことですが、古びた感じがありませんでした。舞台は室町時代で、現世に生をもつものと、そうでないものが交わっていて、この世界感は好物です。女力士のエピソードが好き。また、女性の身体を描く線は鳥居清長の春画のように柔らかで美しく、かつ、妖しい。
読了日:7月28日 著者:近藤ようこ



恋スル古事記恋スル古事記感想
ちょっとロマンチックな古事記の入門編。よく知られた物語ばかりだったので、するするっと読めました。もっと昔に描かれたのかと思ったら意外に新しかった(2012年)。古事記の漫画編といえば、こうの史代さんも描いてますが、だいぶ違う作風なので、比べて読むのも面白いかもしれません。
読了日:7月20日 著者:近藤ようこ




五色の舟 (ビームコミックス)五色の舟 (ビームコミックス)感想
脱疽で膝下を切断した女形といえば…三世澤村田之助…ですか…と勝手にイメージかぶせて、心が掴まれました。すい寄せられるように雪之助の元に現れる特別な身体の子、家族のような見世物一座。時空の座標点という「くだん」なる不思議な生き物。SFでもあり、幻想譚でもあり何ともいえない世界感です。原作も気になります。
読了日:7月18日 著者:近藤ようこ,津原泰水


美しの首 (ビームコミックス)美しの首 (ビームコミックス)感想
中世のおどろおどろしい話も、近藤先生のあっさりした線描で表現されると後味悪くないと言うか、まさに夢物語りのよう。猿まわし、歌舞伎もの、説話…テーマはストライク。20年ぶりの新装版…ありがとうございました。「玉鬘」、朝の日の光で見る光源氏が醜く老いた男だったというのがシニカルに響きました。
読了日:7月15日 著者:近藤ようこ



フイチン再見! 7 (ビッグコミックス)フイチン再見! 7 (ビッグコミックス)感想
若き手塚治虫さんが登場してきました。上田さんも漫画界の旗手として、悪書追放運動の矢面に立っていたんですね。しかし、ああいう市民運動って戦時中の国民清心総動員運動の「パーマネント禁止!」ってやっていたおばちゃんと同じですね。上田さんはいつもそういうものに立ち向かっている気がする。そして強い女性はダメンズに弱いのであったー。(健さんをダメンズと決めつけて良いのかどうかはわかりませんが…。)そして漫画界はストーリー漫画の時代へ。何を書くべきか逡巡する上田さん、今度は自分自身の漫画に真剣に立ち向かうのか?!
読了日:7月14日 著者:村上もとか

花いくさ花いくさ感想
六角堂を仕切る花僧・池坊専好が文禄3年に前田利家邸に秀吉を迎える「御成飾り」の為に幅4間の床の間に立てた松の巨大な砂之物「立花」は、親友・利休を切腹に追い込んだ秀吉への敵討ちだった。着想の面白さは抜群!権力を手にした秀吉の狂気と美の追究者の崇高な抵抗。安土桃山時代は茶道が大成していく時代でもあったけれど、華道も同じだったんですね。さすがにクライマックスの前田家の場面はう〜んと胸がすきました…が、そこに至るまでの話はやや平坦。人物像にも物足りなさがあったかな。萬斎さんなの?ちょっとイメージ違うかな…。
読了日:7月10日 著者:鬼塚忠

日の鳥 2日の鳥 2感想
発売日に即買いしたのに、読了まで少し時間がかかりました。自分の故郷の地名があったこともあって。そうですか、百尺観音にも…、私も小学校の遠足でいきました。ぜひにおかみさんといっしょに埋もれた足を引っ張りだしてやってください。東海村での取材が2巻最後で、特別書き下ろし「小さな世界」に続くところがすごい。原子力科学館にちょっと興味を持ちました。それから、駅や線路の描写が割合多いところも個人的にはむふふ。
読了日:7月3日 著者:こうの史代

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