2010年11月7日日曜日

「弘月の会」その壱

長唄の兄弟子、Kさんのプライベートコンサートがありまして、行ってきました!

「弘月の会」 その壱 anniversaryアニバーサリー

2010年11月7日(日)7:00pm
S市戦災復興記念館

プログラム

【三味線独奏】
  津軽三味線・近藤義彦
・津軽三味線「六段」
・津軽あいや節〜おけさ
・十三の砂山〜おしまこ
・ワイハ節〜弥三郎節

【スペシャルゲスト】
  バイオリン演奏・佐藤英里
・浜辺の歌
・ジュピター
・魔法にかけられて
・花のワルツ

【民謡】
  唄・佐藤正義
  太鼓・菊池和左鶴
  三味線・近藤義彦
・南部じょんがら節
・南部追分
・とらじょ様
・江差馬子唄
・津軽じょんがら
・津軽あいや節

【アンコール】
・北海○○節(←すみません、曲名失念。楽しい曲でした)
・黒石よされ節

なんでアニバーサリーかというと、初代高橋竹山の生誕100年と、後藤桃水の生誕130年と、マッチこと近藤真彦のデビュー30年(←これは、K先輩とよく似た名前でよく混同されるからということで…)を記念して、ということらしいです。
今度、師匠にお名前(弘月)をいただくことになって、このような会を開くことを思いついたそうです。

兄弟子Kさんは、長唄の三味線も良くしますが、ホームグラウンドは太棹の津軽三味線で、しかも本業は弦楽器職人でいらっしゃいます。

いつものお稽古で、お上手なのはよくよ〜く知ってましたが、やっぱすげ〜。
曲弾きも、唄づけも、MCも巧い。つか、唄づけ出来るっていうのは、かなりですよ、かなり!!
あまり気合い入れずにリラックスしたコンサートでしたが、こういうの返って難しいですよね。音楽は、こんな風に小さなコンサートができていいですね。とはいえ、人は100人くらい入っていました。
(講演会なんかで人を集めようと思うと大変なんですけど…、これもKさんの人望か。)

それにしても、久しぶりで民謡などたっぷり聞きましたが、民謡、面白いなぁ。
佐藤正義師匠は、盲目の歌手で、痩身でいらっしゃいましたが、ものすごい声量でビックリでした。2曲もアンコールに応じてくれました。もっと聞いてみたかったなぁ。






うっ!よつが破けました

今日は午前中お稽古だったのですが…

そのお稽古中に、な、なんと表の皮が破けてしまいました。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。 
練習前に、三の糸巻きが外れていて、どうも3の糸が決まらず調子が狂うなぁと思いながら練習していたら、「ぶちっ!」という破裂音がしたので、糸が切れたか??と思ったら、皮が破けた音でした。…どへ〜 (lll゚Д゚) 

それにしても、豪快な裂けっぷり…。

明日、お三味線やさんに修理に出すことになったのですが、この年末間近な時期に予定外の出費は痛いッス (;´Д`A ``` 

来週の日曜日は「芋煮会」という名のお浚い会があるので、それまでに直していただかなくてはなりませんが、練習どうするよ??


2010年11月3日水曜日

10月に読んだ本

10月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1836ページ

阪急電車 (幻冬舎文庫)阪急電車 (幻冬舎文庫)
ひと駅毎に登場人物が入れ替わるオムニバス形式の群像劇みたいで、そのまま映画になりそうだと思ったら、やっぱり映画化でしたか。偶然乗り合わせた電車で人のやりとりを目の端にとらえたり、聞き入っちゃったりすることってよくありますね。で、いろいろと想像を膨らませたり。アトランダムに人生が交差する不思議な箱なんだな電車って。それにしても、鉄ヲタの男性作家なのだと思って読み始め、この繊細な心理描写に「よくぞ〜」と感嘆しておりましたら、読後、実は恋愛小説の筋では有名な女性作家だと分かって、大納得(自爆)。不勉強を反省。
読了日:10月31日 著者:有川 浩

きのう何食べた?(4) (モーニングKC)きのう何食べた?(4) (モーニングKC)
ケンジの手際の悪さと献立の不器用さが自分に被って胸がシクシクしました(爆)。シロさん熱に浮かされながら「ああ…、ケンジ水 水だしすぎ…」と突っ込むところ、イテテ〜。でも、卵焼きでほっこり気持ちも伝わって良かったね。より波風のないドラマ展開になっていますね。
読了日:10月27日 著者:よしなが ふみ

双調平家物語9 - 平治の巻I(承前) (中公文庫)双調平家物語9 - 平治の巻I(承前) (中公文庫)
巻頭の系図のところには栞をしたまま読んでいますが、系図って立体的に見るものなんですね。系図小説ですね、ある意味。それから、この物語が中国の古史から始まった訳にやっと合点がいきました。インテリで成り上がりの信西の極刑政治で、むごい最後を遂げる為義の一族、憐れ。落とし穴に落ちるように力を致命的にそぎ取られる摂関家。でも、そのすき間に増長するのは男寵の信頼。それにしても親兄弟皆殺しにされて平気な義朝どおよ??平安から中世へ人々の感性も変化しているのでしょうか。どちらも分からないところはあるんですが…。
読了日:10月26日 著者:橋本 治

結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日
キャリア・バリバリってわけじゃなく、気がつけば婚期が過ぎていたなぁという感じはよくありますよね。漠然と横たわる、この先自分はどう生きていくのかなぁ?的不安や、花の20代.30代をどう過ごしてしまったんだっけという喪失感。自分はたまたま結婚と出産・育児と宙ぶらりんな仕事で30代があっという間だったので「ゆるやかな自由」はなかったわけですが。シングル人生もありだったと思ってます。独身でがんばっている友達にお勧めしたい気もするけど、微妙に痛すぎるかな?既婚者に勧められるのは嫌なものかな?読んで見る?
読了日:10月16日 著者:益田 ミリ

つらつらわらじ(1) (モーニングKC)つらつらわらじ(1) (モーニングKC)
参勤交代ものってあんまり聞いたことないですが、確かに面白い筋書が期待できます。オノ先生のデフォルメ系作品はこれまではあまりピンと来ていませんでしたが、この作品はいい感じ。キャラひとりひとりに魅力を感じますし、描き分けが絶妙。目が凄い!御武家同士の駆け引きもいろいろありそうだし、ナンといっても大阪商人の鵬池の旦那がステキ!五葉が終わって楽しみが無くなったけど、これは待ち遠しい連載になりそう。
読了日:10月14日 著者:オノ・ナツメ

物語とはなにか―鶴屋南北と藤沢周平の主題によるカプリッチオ物語とはなにか―鶴屋南北と藤沢周平の主題によるカプリッチオ
鶴屋南北のお芝居も藤沢周平作品も日頃から関心を寄せている分野なので思わずポチリ(自爆)。第一部の南北の「盟三五大切」についての論は、フランス哲学特有の迂遠な論法と自分の読解力のつたなさを棚に上げてもあまり成功しているようには感じませんでした。歌舞伎独自の世界観や約束事を一般化するための断り書きが問題の本質をどんどん遠ざけているような…。僭越ながら苦戦の程が偲ばれました。比べると第2部の「蝉しぐれ」の方は分かりやすくて共感もでき、再読したくなりました。蛇足_2作品に共通の人物は最近では市川染五郎丈ですね。笑
読了日:10月11日 著者:淺沼 圭司

さらい屋五葉 8 (IKKI COMIX)さらい屋五葉 8 (IKKI COMIX)
仲間を守りたい気持ちもナミナミあって、信じて欲しいのに真に心を開いてもらえないもどかしさ、心から信じてやれない不甲斐なさ。心情だけではいかんともし難いのが世の中だろうけれど、ガラスのような弥一の、帰る場所(家族)と成りきれた政の計り知れない懐の深さよ。そして五葉の仲間も…。粋ですねぇ。しかし、この巻、いちばん心が震えたのは弟・文之助の信頼を失う原因となった幼い日の出来事に触れて「あの時私は不機嫌だったのだ」と自分の未熟さを詫びる下りです。こういう柔らかなところが政の魅力ですね。
読了日:10月06日 著者:オノ・ナツメ

近代歌謡の軌跡 (日本史リブレット)近代歌謡の軌跡 (日本史リブレット)
「歌えない日本人」が三味線の歌舞音曲を放棄して、五線譜音楽を近代国家の政策として移植し、時に軍歌として、時に大正モダニズムの流行として、また録音技術の輸入で放送や映画として浸透したりという近代歌謡の通史をわかりやすく紹介してました。文明開花のまっただ中のご時世にスカラ座で活躍したソプラノ歌手がやってきて迎賓館のような会館で政府高官に歌を聞かせたのに、居眠りして興味を示さなかったというエピソードは、世界の音楽を無条件に受け入れ楽しんでいる現代の日本の状況からすると新鮮ですらありますね。
読了日:10月05日 著者:倉田 喜弘

2010年11月2日火曜日

ちょっとお宝拝見

T森中学校の紙芝居公演のあと、仕事がらみでお借りするモノがあって、古紙蒐集家のNさんのお宅に行きました。そこで、いろいろと珍しいコレクションを拝見していたら、こんな麗しい資料を発見!

きっと六代目の歌舞伎公演の宣伝だと思うんですが、切符の裏に印刷してあったんですよ。
面白いですね。


中学校で街頭紙芝居公演

今日は、S市内のT森中学校の開校20周年記念イベントで紙芝居をやってくれと頼まれて、ネットワークのメンバーに出演をお願いしてやってきました。

前半は、お馴染みチボリ兄弟舎。
「はなくそハナちゃん」と「雛人間」の、無敵のプログラム。
虫六は秘かに横浜で披露した「ハナちゃん」の続編がでるかと期待したのですが、改訂を検討中ということで、今回の演目にはなりませんでした(残念!)
それにしても、全然不安なく見られるね、チボリは。凄い成長だなぁ。
40分間、中学生の興味も鷲づかみって感じでした。

後半は、のんきやあややちゃんのコーナー。
長時間座りっぱなしの生徒達のために、身体ほぐしのメニューをかねて、立ってクイズ。
分かったら、ジャンプしながら手を上げるのです。
これが、えらくヒートアップ!盛り上がる、盛り上がる。
美味い手考えましたな、あややちゃん。
正解の子には、校長先生プレゼンツのお楽しみ袋がもらえます。

締めは、M県図書館所蔵の街頭紙芝居「妖怪大名」(水木しげる作の銘があるけど、実は水木先生の作品ではない)を特別に貸し出していただき上演しました。
グロい内容でもありましたが、あややちゃんの小気味よい語り口調と紙芝居らしい絵柄で生徒達もだいぶ集中して聞いてくれました。

中学生も先生方も、公演前は「え、紙芝居…ふーん」という反応だったらしいのですが、いい意味で期待を裏切ることができたかな?

瀧原君、あややちゃんご苦労様でした。
今後ともよろしくお願いいたします。



2010年11月1日月曜日

松竹大歌舞伎秋季公演_板東三津五郎一座

今年は歌舞伎座が閉場のためか、いつもより松竹歌舞伎の地方公演が多いのでしょうか。今年2回目のS市公演がありました。


平成22年度 松竹大歌舞伎 秋季公演

一、浦島(うらしま)
     浦 島  坂東 巳之助


二、泥棒と若殿(どろぼうわかとの)
   松平 成信  坂東 三津五郎
   梶田重右衛門 坂東 秀 調
   鮫島 平馬  坂東 亀 寿
   宝久左衛門  坂東 亀三郎
   伝九郎    尾上 松 緑


三、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)
    山蔭右京  坂東 三津五郎
    太郎冠者  坂東 亀三郎
    侍女千枝  坂東 亀 寿
    侍女小枝  坂東 巳之助
    奥方玉の井 尾上 松 緑

でも、月曜日の夜の部開始が5時30分はきついです。
働いている人は来れない時間だし、来れる人は昼の部でいいのものね。
(虫六は月曜がちょうど休みでラッキーでしたが)
巡業スケジュールの都合もあるのでしょうが、観客が入らない時間設定はいかがなものか?と思います。私のまわりのお客さんもそんな話をしてましたし、遅れてきた人も少なからずいたようでした。

ま、それはそれとし。

S市の公演が初日でしたので、ちょっと危なげなところとかいろいろありましたが、最後の「身替座禅」ですべてさっ引きました。
なぜなら、長唄の立てが「杵屋東成(元・禄蔵)」さんだったからです。うれし〜。
いやいや艶度200%といいますか、この唄を聴きに来たと思えば再三がとれたというものでしょう。地方公演で聞けるとは思わなんだ。ちょっとテンションがあがりました。三味線の立ては杵屋巳吉さん。六枚六挺でした。
「身替座禅」は狂言から材をとった松葉目ものですが、前半の、山陰右京が恐妻の玉の井をうまく誤魔化して浮気相手(花子)の元に出かける段は常磐津の伴奏ですが、自分に変わって座禅をさせておいた太郎冠者が見つかって玉の井と入れ替わっているともしらず、気持ち良く酔っ払って帰って来る段は、松葉目の幕が上がって、長唄の楽隊がずらっと並んで出るところがしびれる格好良さ。そして、酔態の体で現れる右京にのせる長唄がまた色っぽいのです。
三津五郎丈はちょっと軽薄なプレイボーイという役はニンですね。ピッタリでした。松禄丈の玉の井は、怖いと言うより可愛いという感じ。醜女で妙なドスが利くというところの迫力はいまいちでしたが、自分の旦那様が大好きという一途さは伝わってきました。亀三郎丈の太郎冠者も良かったです。
「浦島」では、扇がつっかえたりしてハラハラした巳之助丈でしたが、「身替座禅」の小枝はとてもいい踊りでした。公演も終盤の方ではだいぶ成長するんでしょうね。

そんな役者さんの成長を見せていただくのも楽しみですので、また来て欲しいと思います。