2014年9月9日火曜日

絵解きフェスティバル in 善光寺

この週末、残りの夏休みを使って虫六は長野に行っておりました。

 その前にカンケーありませんが、長野までの足はJR東日本の新型新幹線E7系の初乗りです。北陸開業に先立って、長野まで運行しております。けっこう運用本数も沢山あるみたいで、金沢まで開通する頃にはあまり珍し感無くなっているんじゃないかって思ってしまいましたが…中は広くて快適でした。

今回の目的地は、善光寺!長野市元善町にある無宗派の単立寺院でありますが、実質的には山内にある天台宗の「大勧進」と25院、浄土宗の「大本願」と14坊によって護持・運営されているそうです。でも、身分や性別などの制約なく誰にでも門戸を開くお寺として古くから信仰を集めているのだとか。
そんなわけで、ここ善光寺の大本願で開催されるという絵解きフェスティバルを見にやって参りましたわけです。


○第3回絵解きフェスティバル in 善光寺大本願

平成 26年9月6日(土)

主催:第3回絵解きフェスティバル実行委員会
共催:善光寺大本願・国際熊野学会

「枕石山願法寺略縁起絵伝」、「当麻曼荼羅」、「かるかや堂往生寺」(安楽山往生寺)、「善光寺如来絵伝」(双蓮山祖父江善光寺東海別院)、「熊野権現観心十界曼荼羅」、「お釈迦さま涅槃図」(金峯山長谷寺)、「刈萱道心と石童丸」(刈萱山西光寺)のそれぞれのお絵解きと、絵解き研究の第一人者、明治大学の林雅彦先生の基調講演というプログラム。

紙芝居の先行文化として、絵解きはいつも気になってはいたのものの、なかなか直接見る機会が作れずにいたのですが、やっと見れました。しかもまとめてたっぷり。
お誘いくださったZatugeiさんのおかげで、前日のリハーサルから潜入させていただき、当日も最前列の特等席で(しかも双眼鏡持参)、貴重な絵(複製もありましたですが)と語り芸を堪能しました。
詳しくリポートしたいところですが、場内は撮影禁止…、なんでも公式カメラマンが記録した映像をDVDにして販売するらしいです。興味ある人はそれを買いましょう。滅多にみれない芸能の記録です。

とはいえ、その場でみなければ分からない臨場感がこのような芸能の大事なところ。「かるかや堂往生寺」の水野さんの型を踏まえているからこそ耳に残る語り(最後の録音曲は、耳障り良く残っていた感触がぶっ飛んでしまい残念でしたが…)や、善光寺淵之坊名誉住職の落語でも聞くような自在な語り口、そして、語りに先んじて絵の中に情報を見つけ出す楽しみや、絵を刺す羽根が予想外の動きで(同じ絵を別の場面に再利用したり)コマを繰り出す面白さ…などは、やはりこの場で見ていたればこそ。
そして、沢山の絵解きを見ている内に、山口晃画伯の大画面図などはまさに絵解きに向いていることを発見し、「日本橋新三越本店 百貨店圖」に羽根棒を当ててお絵解きする図などをしばし妄想してしまったのでした。面白いだろ—ナー。

さて、フェスティバル終了後、反省会出席のZatugeiさんご夫妻と別れて、虫六は善光寺の門前をぶらついていましたら、この日はちょうど「ながの大道芸フェスティバル」の日で、道々パフォーマーを中心にした人の輪がいくつも出来ておりました。

そこで、これまたZatugei夫人のイチオシのパフォーマー、セクシーDAVINCHIに遭遇!
これはラッキー。前の方でフルコース堪能しました。
バトン・ダンス・マジック・ジャグリング・歌…を、おねえ芸で見せるようなんですが、色白で細くて綺麗で気持ち悪くない。いちいち、顔の汗をハンカチで拭いているのがかわいい。この衣装も自作のようです。

あ、この鳥人間はお隣の会場の出番がおわったパフォーマーの方が乱入してきたのです。
なんて方でしょう、ご存じの方ご教示ください。
そうとう凝ったコスチュームで、迫力ありました。竹馬かー?!

コラボ出演。
セクシースプレーのシャワーでセクシーを分けてくださっております。げほげほっ。
あー、面白かった…と、投げ銭折りたたんでお渡ししたら、かっこいいブロマイドくれました。ありがとうございました。

そして、なんとこの日は夏祭りの日であったようで、神楽一座が門付けして歩いているのにも遭遇してしまいました!
長野は芸能の町でしたー。

4 件のコメント:

  1. お疲れさまでした。また、お手伝いいただきありがとうございました。セクシーDAVINCI、堪能してくださったようで。すみません。獅子舞の門付け、われわれも権堂町で発見しました。祭り行事として地元の町会の人達が回っているようです。笛とか太鼓とか、けっこう上手で、話を聞きたかったのですが、店に入ってしまったのであきらめました。

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  2. >zatugeiさん

    こちらこそ大変お世話になりました。貴重なものを間近で拝見できてラッキーでした。このような機会を与えていただき感謝です。また誘ってくださいませ。ありがとうございました。

    ところで、あの鳥人間は誰ですか?

    また、門付けの獅子舞ですが、お囃子がいるナーと思って近づいて聞いていたら、「店の中で獅子舞をやっているから入って見て良いよ」と声を掛けてもらい見せてもらいました…が、店奥に向かって舞っているので、こちらからはお尻側しかみれず、残念でした。そのまま追っかけしようかなとも思ったのですが、結局あきらめました。その舞台が行ってしまったあと、別の丁からもお囃子が聞こえてきたので、複数のグループが街中をまわっているんだなと思いました。

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    1. 鳥人間は「nani-sole」というパフォーマーです。ウォーキングアクトというジャンルで、会場を自由に歩いてまわるパフォーマンスだったのだと思います。大神楽系の獅子舞は長野県の北部にいくつも伝承されていることは知っていましたが、長持ちまで引いているとは知りませんでした。機会があったら調べてみたいと思います。

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    2. >zatugeiさん

      「nani-sole」さんですか、ウォーキングアクトなんてジャンルがあるんですね。異形系ですね。セクシーさんが「でも、あの人と私とで、どっちが社会の迷惑かって言ったら、私ですから。あの人はアレを脱いだらただの人ですから…」とか言っていて面白かったです。
      長野の獅子舞、沢山残っているんですね、分かったらぜひ教えてください。

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