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演奏会といっても、ごく内輪な方にご案内をして、お茶お菓子などお出しして、吟味した小さな会場でまったりと演奏を聴いてもらうという趣向です。
去年は、人気芸者だった市丸さんの柳橋にある旧居をギャラリーにしたルーサイト・ギャラリーが会場で、隅田川を眺めながら…という趣向でしたが、今年は広尾にある有栖川「清水」が会場。ながーいテーブルについて、きれいなお庭を見ながら、お稽古の成果を聞いていただくという感じでした。お茶席とはまた違うけど、おもてなしの心得が大事にされているという印象。舞台でやる演奏会とはまた違う形態ですね。
私たちの一門はS市から出かけるので、ちょっとした修学旅行モードで虫六は師匠や姉弟子の尻尾について行動、演奏会もさることながら、いろいろな話を聞けて勉強させていただくことも多く、実りある楽しい行事です。
で、肝心の演奏の方は…出発ぎりぎりまで練習して行って、「手は覚えた!」と自分を信じていけるとプラス思考で暗示をかけて緋毛氈の上に上がったのでしたが、やっぱり緊張して一瞬シロくなってしまい Σ(;・∀・)、手がスコーンと抜けて、替え手の師匠の手を止めてしまう( ̄◆ ̄;)という場面もあったのですが、基本的に皆さん優しい人ばかりで、暖かく聞いてくれて、後半は師匠の上手なリードもあり、なんとか弾き切ることが出来ました…。なんだか、反省も、課題も山脈ができるほどたくさんありましたが、これでやめておこうというダメージはなく、前向きな気持ちで帰ってきた次第です。
やっぱりお三味線は面白いし、まだまだいけてないところはあるけれどそれも伸びしろなのだと思うと、有り難いしがんばらねば〜と思うわけです。とにかく練習しなくっちゃですね。
東京の皆さんも我が一門の姉弟子も、お上手な人ばかりなのですが、お互いのドキドキ感も共有できるので、みんな優しく気さくな方々で、新参の虫六は有り難いです。何より、あんなぶっちゃけた演奏してしまったにも関わらず、「音は良かった」と励ましてくれた我が師匠の心の広さ(汗)に感謝!!であります。
いまやちょっと珍しい趣味ですが、いわゆるプロの演奏家とは違う市井の人々の趣味芸能として長唄や三味線が好まれた時代は、耳も肥えているし難しさも分かる人たちがたくさんいて、玄人衆を支え、ついては歌舞伎や邦楽文化を支えていたのだなと思うのでした。
演奏会は「柔らかもの」と言われる染めの着物を着るのがスタンダードで、今回も皆さんの色とりどりのお召し物で目を楽しませていただいたのですが、(あ、二重太鼓はなんとか一人で着られました…(゚▽゚*;) )虫六的には、お弟子の演奏をサポートしたり伴奏したりする松永の教授陣のお召しになっている「黒紋付き」がなんと言ってもカッコイイのです。
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かっこよすぎる〜。しびれまくりです。
(ちなみに、圭江先生のこの帯は主宰なのでちょっとイレギュラーらしいです。)
次は5月の家元の会。また東京だ!がんばって、練習と貯金しなくっちゃであります。(なぜこうも前向きか〜、虫六?)
広尾の清水というと、もしかすると図書館の脇にある、道からズーっと入った家ではありませんか。違ったらごめんなさい。図書館に行くときに前を通りながら、どんな店なのか家なのかと、気になっていたところではないかと、読んでいて思ったものですから。なにはともあれ、お浚い会無事終了、おめでとうございます。
返信削除>zatugeiさん
返信削除どもです。私も土地勘がないので自信がありませんが、愛育病院の脇の道からテニスコートなどを眺めて細い道に入った、かなり分かりにくいところにあり、タクシーの運転手さんも迷っていました。
これまた分かりにくい入り口から奥の方まで入っていくと閑静な屋敷風な建物があり、奥が深くで、小部屋や結婚式などもできる広いお座敷もあるようです。前の政権の要人なども会合に使っていたそうですよ。
周りには大使館などがたくさんあるそうで、お浚い会が終わって帰る道で、ちょうど10/31だったので子供たちがハロウィーンの仮装の格好で練り歩いてました(もちろんほとんど日本人ですが)。どこの国だよ、ここは!って感じでした。
三味線はいいですよね。。。
返信削除私は何故か替手の方が好きでして。間に入っていく「間」のタイミングを取るのがたまらず。
また三味線を習いたくなってきました。
>Linさん
返信削除お、お三味線やってましたか〜。
替手がつかえるとは、かなり上級者とお見受けしました (*´ェ`*)
音が分かれていったり、追いかけてきたり、楽しいですよね。
今度聞かせてくださいましね!