2011年5月7日土曜日

相馬に帰省(1)_長友グランドで原釜朝市5月4日

3日の夕方、虫六子の帰宅を待って、相馬の実家に帰省しました。
家族のスケジュールがばらばらで結局まとまった連休が取れないので、できればボランティアでもと思っていた気持ちが情けなくも計画倒れになり、せめて少しゆっくり両親のそばにいるか…と、とりあえず帰ってきました。

先日帰った時に、崩れかかって危険な状態だった石蔵をいよいよ取り壊すことになり、すでに屋根が無くなっていました。

父が42才の時に立てた石蔵だったそうです。
取り壊すのは、悔しいだろうなぁ。
(でも、屋根のない石造りの建物って、ちょっと地中海ぽいなぁ)

城下の長友公園で、朝市をやっているというので、歩いて行ってみることにしました。

散歩の途中でかわいい猫発見!
ふくちゃんという名前のメス猫でした。人懐っこくまん丸の顔がかわいい。
はまる虫六子…結局、帰省中に4回も会いに行ってました。

お墓の石も…無残。

杉の木が一本、見守っております。

野馬追いの行列が出発する大手門にも、危険防止の赤コーンが…。
庇の屋根瓦が落ちてきましたか…。

お、やってました。
原釜地区の漁協さんの主催の朝市のようです。

さっそくドンコ汁のサービス。いただきます!!
そのほかにも、成田もやしを無料で配っていたり、蟹や、カレイ・穴子などの揚げ物が1パック300円の大盤振る舞い!飛ぶように売れていました。お昼のおかずにいろいろ買いました。
頑張れ!相馬漁港!

同級生のまゆみちゃんに会いました。

向こうのテントでは、相馬出身のアルパ奏者・志賀昭裕さんの出前コンサート。
青空に南米の音色が明るく伸びやかに響いて、爽快でした。
アルパという楽器も魅力的でしたが、志賀さんのボーカルも上手かった。
最後に地元のおばちゃんが「コーヒールンバ」をリクエスト。好きな曲ですが、こんな面白かった?というくらい複雑なアレンジで、すごく良かった。
ありがとうございました、志賀さん!

帰り足、避難所になっていた元・相馬女子高校の校舎へ。
7日の大きな余震で建物の耐震性に問題が出て、避難所としては閉鎖されてしまいました。
人の出入りはあるみたいですが、ひっそりしていました。
時計も植栽も、在校時と同じ…。閉校してしばらく立ちますが、この樹木などはだれが手入れしているんでしょうね。

グランド側。
時間が止まったようですね。
遅刻魔の虫六はこちら側からこっそり教室に入ったことも一度ならず…時効ですかね。

水仙…。ここにも咲いております。なんだか植物は逞しいなぁ。

この蒲公英も変わらないなぁ…。何年経つのかなぁ…と考えて、ぎょっとしました!
だって虫六子の年の頃ですよ、ここに通っていたのは ( ̄◆ ̄;)

かつての近道通学路を通って河原にでました。
フォトジェニックなコノテガシワ発見。かっこいい。
 
この、穏やかで暢気な風景が、いま原発の恐怖に晒されています。
浪江や双葉や飯舘を汚染している放射能がこの地区をも汚してしまうかも知れない…。
特に贅沢をするでもなく、その日その日を堅実に暮らしている人たちの生活を再起不能にするかも知れない…。そうならないことを、祈ることしか出来ないのがもどかしい。
避難しているフクシマの人たちも、自分の土地に、早く、早く帰してあげたい。
希望を持ってもいいのだろうか…。

自然ばかりが春の景色をたたえています。




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