2013年4月3日水曜日

3月に読んだ本

2013年3月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1321ページ
ナイス数:20ナイス

山口晃 大画面作品集山口晃 大画面作品集感想
やっぱりこのくらいおっきい画面でみると、細かな表現も堪能できて、時間を忘れます。買いです!
読了日:3月31日 著者:山口晃





乞胸 江戸の辻芸人乞胸 江戸の辻芸人感想
江戸時代、巷には宮芝居や見世物小屋、雑芸を披露する辻芸人の姿があり、黒山の人だかりを呼ぶ人気だった。乞胸は、元は浪人武士で食うために雑芸をみせて物乞いをした。だがそれは乞食をする非人のテリトリーを侵すと訴えられ、町奉行が「身分は町人だが家業をする時は非人頭の支配を受ける」という奇妙な存在とした。農民出自の香具師とは似て非なる芸能集団だそうだ。江島生島事件や天保の改革の弾圧でもしぶとく生き残っていた彼らが、明治維新であっけなく消えてしまったというのが、日本の芸能を考える上でとても重要だと思った。
読了日:3月31日 著者:塩見 鮮一郎

ちはやふる(20) (BE LOVE KC)ちはやふる(20) (BE LOVE KC)感想
申しわけないが、完全に太一に肩入れしております。決勝戦、ちはやが勝って、正直、あーあ。勝たせたいなぁ。名人戦に送ってやりたいです。そして、ちはやはクイーン戦の予選けって修学旅行ですと!3人の心のうずうずよりも、太一の成長…これだけが楽しみなのでした。それにしても、いつの間にか20巻ですか。
読了日:3月31日 著者:末次 由紀



伝統芸術とは何なのか―批評と創造のための対話伝統芸術とは何なのか―批評と創造のための対話感想
「武智歌舞伎」のリアルな時代は知らないけれど、その知識教養の深さや慧眼・審美眼は現代では変わる人物がないのだろう。富岡さんでなければ相手になれないと思わせる刺激的な二人の対談。伝統芸能愛好者や研究者からイデオローグとしての自覚をうながす「ナンバ」の発見と理論化。日本の芸能の原点は『農の原理』に立っている。歌舞伎はある意味では天保時代にもう存在価値を失っていたと。今の私達が「伝統」だと思っている歌舞伎は、それ以後に作られた團十郎の十八番や明治の名人の芸を基準にしてますよね。伝承とともに批評の大事さを痛感。
読了日:3月17日 著者:武智 鉄二,富岡 多恵子

つらつらわらじ(5)<完> (モーニング KC)つらつらわらじ(5)<完> (モーニング KC)感想
越中に越されぬ山が二つある…ですか。やはりこれ見よがしに正論を吐いて事態をつまらなくするリーダーってのは魅力無いのでして、人心を集める人物って、「知る」ことを愉快がる心の余裕や、枠にはまらない大らかさをもっている。そんな器のでかい魅力的な殿様だから、男・女、敵・味方、近習から奴まで立場の差にカンケーなく、馬までも(!)惹きつけられちゃいます。こればかりは法律や金や権力なんかじゃ得られないのですよね。四角四面の越中守にはわからんだろう。個人的には長門をもっと出して欲しかった。スピンオフよろしくお願いします。
読了日:3月3日 著者:オノ・ナツメ

へうげもの(16) (モーニング KC)へうげもの(16) (モーニング KC)感想
目の脇の小じわの表現力がすごい。しかし、戦を知らない世代の子供たちが織部らの剽げ趣味に感化されて、歌舞伎ものを気取りつつヤンキー化していくっていうのが…。
読了日:3月3日 著者:山田 芳裕

読書メーター

0 件のコメント:

コメントを投稿