家人Tの仕事のおまけで金曜日〜日曜日の行程で。
目的の1つは京都鉄道博物館の見学でしたが、なにしろ鳴り物入りで4月29日にオープンしたばかりで、きっと混みに混んでいるに違いないと思われたので、行くなら平日(金曜日)の午後しかあるまいと狙いを定め、入り口のチケット売り場で並ぶ時間はもったいないと、
地元のセブンイレブンで前売り券を、ぜんぜん乗り気でないTの分もむりやり購入し、
京都駅に着いて宿に荷をおろしその足で向かいました。
入り口に修学旅行の子供たちがたむろっていたけれど、平日の午後は思ったほど混んでないみたいでちょっと安心。日除けテントの下にずら〜っと並んだ結界ポールが週末の行列のものすごさを想像させてくれました (lll゚Д゚)
入り口から照明ぎらぎらの演出が待っているかと思えば、意外にも屋根が掛かっただけの野外展示。プロムナードというコーナーで博物館らしいモニュメント車両がお出迎え。0系新幹線、クハ86系電車、C62系蒸気機関車がずらりです。
これも珍しい寝台客車、マロネフ59系1号車。皇族・貴賓専用の1等寝台車です。
ベルベットのシートが高級感ありますね。華奢な梯子が掛かっていて、上下2段の寝台が配されていますが、戦後は珍しかった「ブルマン式」という寝台車だそうです。
0系新幹線の中は資料館のような展示空間になっています。
ブルトレの客車(カフェになっていました)なども眺めつつ、プロムナード終了。反対側は、O系のおしり(?)、DD54形ディーゼル機関車、大阪環状線で活躍したクハ103系電車が並んでいます。
というわけで本館とうちゃーく。
JR西日本といえば、300Km/hでの営業運転を実現した500系新幹線。カワセミみたいな顔が特徴です。国鉄時代「つばめ」「はつかり」に昼夜運用されたクハネ581形特急形交直流電車、「雷鳥」「しらさぎ」に運用されたクハ489形特急形交直流電車。床の絨毯のビューッっていう柄が凄いね。スピードが迫ってくる感じっす。
500系、先頭車両だけなので翼型パンタグラフは付いておらず、なんかもの足りません。旧・交通科学館には展示してあったけれど、京都鉄博には見つけられませんでした…お蔵入りしちゃったのかな?
大正時代に輸入されたアメリカ製の電気機関車EF51形。
鉄道のあゆみを紹介するゾーン。15のコーナーで資料も交えて分かりやすく解説。
EF58形電気機関車が牽引した特急「つばめ」のヘッドマークと電化完成記念の特急「つばめ」のヘッドマーク。本物は迫力あるなー。
こちらは東海道新幹線開業記念の切符。
硬券切符の焼け方が半端ないのは、弁天町時代から展示されていた資料かしら?
この電柱はもう使われていないのであろうな…。
「こだま」といえばボンネット型が愛らしいクハ151形直流電車ですが…
あう、フェイスだけですか〜。(弁天町時代の展示の都合ですでに無かったと想像。)
気を取り直そう…。この一段高くドドーンと展示されているのは、DD51形ディーゼル機関車ですが、…でっかいです、迫力満点。
で、この展示がまたすごいのは、車両検修庫のように車体の真下にもぐって台車やエンジンなんかが見られるようになっていること。
で、もぐってみたらビニールが張ってあるのでなんでかな?と思ったら、ディーゼルエンジンなので、油がたれるのをガードしていたのね。うお、溜まってる〜。
しかし、どうしてこんな風にかさ上げされているかというと、この博物館の下には朱雀大路の遺構があって、それを壊さないように設計する必要があったから、だそうです。うひー、さすが京都。どこを掘ってもそこは遺跡。
そして、対岸には高速貨物列車として開発されたEF66形直流電気機関車が!
こちらも台車のお腹がじっくり観察できます。
といっても素人の虫六には何が何だか…これがモーターでしょうか…。
ライトアップもしてあり、なんていうか厳かな雰囲気すらあり、まるで石棺遺跡の中みたいです。いえ、石棺に入ったことはありませんが…。
京都鉄博の展示コンセプトは、鉄道の歴史や車両の紹介だけでなく、鉄道技術・安全・文化を学べる場にするということのようで、車両を動かすしくみや鉄道施設の紹介にもだいぶスペースが割かれています。それぞれのコーナーで子供たち向けの体験型教育プログラムも組まれているようです。こちらは送電施設のコーナー。
いきなり水銀整流器がおいてあるぞ。でかっ。
どこでも人気の運転シュミレーターのコーナー。運転だけでなく、運転士の1日を疑似体験できるそうです。台数が多いので平日はけっこう待たずに予約できそうな感じ。やりませんでしたが。
親子連れが盛り上がっていたのは、模型車両に取り付けられたカメラの映像をモニターで見ながら運転するコーナー。実は「ATS」「ATC」という安全装置を学習するコーナーです。見ただけでしたが。
はじめにどの指令かを選ぶようになっているはずなのですが…、「輸送指令」しか選べない…?「電力指令」「信号通信指令」「施設指令」はただいま準備中のようでした。たぶん。
こういうのも珍しいよね、列車のトイレ。
アコモデーションというらしいのですが、車内の乗り心地や居住性を快適にするために、どんな工夫がされているかについても展示コーナーがありました。
座席予約システムも機械化してさらに進化しています。こちらは昭和60年ごろから使われたマルスM型。
ちょっと休憩したいときは開放的なレストランで。窓から京都駅や東寺も見えるそうですが、今回は時間もないのでパスです。本当はお茶したいところでしたが…(涙)。
こちらが話題の線路長1,000m超のHOゲージ(1/80)鉄道模型のジオラマ。
パノラマで撮ってみました。
大宮の鉄博と同じシアター風。運転時間が決まっていて(平日は4回)、その時間に並ばないと動いている車両は見られませんので、他の展示をみる時間と上手く調整して行かなければなりません。
虫六達はぎりぎり入ったら後ろの席には入れずにいちばん前におじゃんこ座りでみることになりましたら、台が高くて奥の方とかよく見えませんでした。見るときは高くなった後ろの席がオススメです。
そして、京都鉄博といえば、梅小路機関区。
鉄博ができる前は「梅小路機関車館」として親しまれていました。
本館から機関庫に向かう途中のテラスからは、SL第2検修庫の作業風景を見ることができます。この日はD51形200号機の全般検査を行っていました。
この検修庫は日本唯一の蒸気機関車専用の検修庫として2015年9月に開設され、梅小路運転区に所属する動態保存の蒸気機関車8両の整備をしているそうです。車両の動態保存に欠かせない運転や整備の技術もあわせて継承・保存していこうというJR西日本の心意気は立派です!天晴れですね。
で、動態保存されている蒸気機関車はSLスチーム号として実際に運行されているわけで…
乗らないという理由はありません。
汽笛の音も迫力ありますが、蒸気の牽引はなんだか力強いんですよねー。
運転士さんにカメラを向けたら、ピースで返してくれました。
お疲れさまでしたー。ありがとうございました。
こちらは上からながめた梅小路機関車庫です。扇状車庫とターンテーブルが一望できます。
扇状車庫のなかには、20両に及ぶSLの名機が…。
こちらはお召し列車を牽引したC581。(もちろん他にもいろいろありますが、そのあたりはもっと詳しいサイトをごらんくだされ)
元よりあった「梅小路機関車館」とどこがどんだけ違うのかよく分かりませんでしたが、初めて見に来た家人Tはここがいちばん面白いといって急に元気になっていました。
( ̄▽ ̄;)
SLがずらーっと並んでいるのを上から眺めるというのも、なかなか壮観であります。
そんなこんなでたっぷり閉館時間までみて、京都初日のミッションは果たせました。
館をでたら、隣の公園に京都市電の保存車両がありました。
屋根はかかっていないけれど、綺麗に保存してありました。
けっこう歩いたかもと、スマホの万歩計をみたらこの日の歩数19130歩。
疲れたわけだー!(ちなみに、午前中は新幹線で移動だよー)
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