いきなりですが、今日の一句。
「黄に染めて 犬散歩する 雪の道」
忙しくてなかなか文楽レポート書けずにいましたら、なんとこの週末も大雪が降ってしまいました。自動車はアウト!って感じの振りっぷりでありましたので、今日は職場まで歩いていきました。雪だるまになりながら…。
先週の雪が根雪となって山と残っておりますので、さらにうずたかく積もってしまいました。雪かきしてよける場所なし。
こんなに日にお客さん来るわけないと思いきや、それでもゼロではありませんので締めるわけにもいかず、窓の外にしんしんと降り積もる雪を尻目になんだかまったりやってました。午後になったら交通遮断してきたので、早仕舞いとなり、虫六も少し早めに歩いて帰宅しました…。
そんなわけで、見つけてしまったのよ、可視化された犬地図を…。とくに大木の根元はすごかったな…。レモンシロップがけかき氷状態。
それはそれとし、土曜日は休みの家人Tが珍しく職場で会議があるといって朝の8時前に出ていったのですが…。夕方「電車もバスも止まっているようですが帰って来れるの?」と何げにメールしたら、
…「笹谷トンネルの出口でバスが止まってまだ山形についてません」
と返事が返ってきたよ。(…はい?)
えっ?またも都市伝説ですか?
いえ、笑いごっちゃなく、全然動かなくなっちゃったらしいのです。
で、高速を脱したのが午後7時ごろ…。「やれやれ。とにかく今日は帰れないから」というメールが入るも、そのあと唖然とする事態に展開。なんと、研究室の鍵を(つまり家の鍵ごと)忘れてきて部屋に入れないので、今晩泊まることができないから、市内で空いているホテルを探して予約入れてくれと!
(…はい?)
ところが、5件くらい適当なホテルを探して電話するも、今日はどこも満室で空きがなく…。
(しえ〜、この雪のなか寝るところもなくどうするの?)感がどんどろ〜と漂ってきたのですが、投げ出すわけにもいかずしつこく電話していたら、「さっきキャンセルが出たので1室ご用意できます」というホテルがあり、なんとか予約がとれまして、家人Tこの極寒の夜空の下で難民にならずにすみました。
いやはや。
やっとホテルに到着した家人Tより写メが届きました。キャンセルでゲットできた部屋、立派なツインの部屋だったらしい。
なんだか無駄に満ちた1日のようですね…。
歌舞伎などのお芝居や邦楽、さらに大道芸、雑芸などなど、身体と視覚と聴覚が一体となった日本の伝統藝能が面白いなぁと、みちのくS市からウォッチングしております。 (近頃は体調不良のため夜更かし禁止令が出て、更新がままなりませんが、Twitterでは短めに黒い羽根伸ばし(観劇)ネタなども…)
2014年2月15日土曜日
2014年2月11日火曜日
yukigeshiki、もしくは、珍しい経験
8日から9日にかけて、用事が中止になった夜はホテルでニュースを見て過ごしました。
宿の近くに美味しそうなお弁当屋さん(亀戸升本のすずしろ庵門前仲町店でした)があったので、お昼用に幕の内を1つゲット。
そして、日が変わる頃到着したS市。
ほんとだ。こりゃ深いわい。
秋田山形の雪に比べたらなんてことないんだろうけど、S市ではこんな雪は最近みたことないね。昼過ぎにおさまったのに道路の路面が出てこないのは珍しいと運転手さんが言ってました。
しかし、自宅についたらしっかり雪かきしてあって、人も車も通れる状態になっていました。
休日だったこともあるでしょうが、なんと素晴らしい我がマンション住民の自治性。
震災の時の粛々と協力しあった日々が思い出されました。
テレビではつぎつぎに鉄道の不通情報が加わっていき、駅や空港で行き場の無くなった人がインタビューを受け、「無理な外出を避けてください」を連呼してました。地下鉄の入り口付近の階段は凍結しているので注意しろとか、けが人が何人でたとか…。こうなると、東京ではうっかり出かけられないみたいです。
なんちゅうか、大雪で狼狽する東京に直面したぞな。今回の旅ではスケジュールがタイトだったので荷物を小さくするためにパジャマを省略したのですが、ホテルあたっかくて良かった。
9日は文楽を見る予定にしていたので、用心のため朝早く出かけて、国立劇場へ。
用心しすぎて1時間も早くついてしまいました。
国立劇場スタッフのみなさん総出で雪かきしてました。ご苦労様です。
とりあえず、文楽の感想は明日にまとめますが…。
この日は1日通しだったので、11時から夜の9時まで劇場に缶詰めの予定…。
しかし、この間、例の大雪は東北地方に移動中。…自分は今日帰れるんだろうかと、不安はよぎります。78年ぶりの積雪っていうし。ちゃんと新幹線でるのかなーと、休憩のたびにネットで不通情報をチェック(なにしろ昨日のパニックを目の当たりにしましたのでね)。S市の雪は午前中で落ち着いた感じなので、たぶん席をとっていた最終の新幹線は出るでしょう。こいつが出ないと駅のホームで1夜を明かすことになる。勘弁してけろー。
そして、問題は都内の交通事情が読めないことです。
終演は夜の9時、新幹線の出発時間は9時44分。
普通の状況なら終演後に出る東京駅行きの直通バスに乗れば間に合いそうですが、なにしろ昨日の今日ですから…劇場の人に聞いても保証できないと。タクシーの予約はできますか?と聞いたら、自分で呼べと。しかも、時間ちょうどに来るかどうかも保証の限りにあらず…と。終演にあわせて、何台かタクシーさんも来るんですが、今日はそれも保証できないと、不確定な情報しかなく…。
うへぇ、舞台に集中できないよ…。
それで、最後の段(←これが見たくてやってきたのよ)の時に席を立って出口の近くへ移動して最後までみて、一番に会場を出てタクシーを拾う、もし、タクシーがいなかったら国会議事堂前まで走って地下鉄丸ノ内線にのって東京駅まで行こう!と決断。肚を決めました。
そして、終演!ダッシュで会場を出ると、いた〜!タクシー!
思わず飛び乗りまして、東京駅八重洲口まで運んでもらいました。
そのタクシーの中で聞いた耳を疑うようなお話。その運転手さんは今朝9時頃都内でお客さんを拾って成田までと注文を受けたそうなんだけど、無線で確認したら、首都高速が何だかってインターまでは通れるよといわれたのでそこまで高速で行ってその先は下道でいいですかと高速に乗ってしまったが最後、300メートル進むのに1時間もかかる大渋滞にはまって、結局、成田までいくことができず、お客さんに「東京駅に引き返してくれ」と言われて戻って降ろしたら午後5時だった…と。
…それ、都市伝説かなにかですか?
私の方は余裕で東京駅につきまして、一安心。
余裕ついでに、最近は東北新幹線では姿が見えなくなったE4系の連結など撮ったりして…。(意味なし)
5分遅れで最終新幹線はS市に向け出発したのでした。たとえ遅れてもトラブっても乗ったからにはとりあえず帰れるだろ〜よ。
そして、日が変わる頃到着したS市。
ほんとだ。こりゃ深いわい。
秋田山形の雪に比べたらなんてことないんだろうけど、S市ではこんな雪は最近みたことないね。昼過ぎにおさまったのに道路の路面が出てこないのは珍しいと運転手さんが言ってました。
しかし、自宅についたらしっかり雪かきしてあって、人も車も通れる状態になっていました。
休日だったこともあるでしょうが、なんと素晴らしい我がマンション住民の自治性。
震災の時の粛々と協力しあった日々が思い出されました。
ま、私は文楽見て遊んで帰って、恩恵に与るだけで最低なやつなんですが…。
申し訳ないのう。
2014年2月9日日曜日
大雪の大当たりってやつですか
一昨日まで相模原周辺に潜伏していた虫六ですが、いったんS市に戻ったものの、今日は某研究会に参加するためふたたび上京…でありましたが

なんつうか、大雪で、肝心の研究会が延期になってしまいました(; ̄ェ ̄)
よりによって、なんでこんな日に?!
自然に文句言ってもしょうがありませんが、言わせていただきましょう。
おいらの交通費を返せ!
それにしても、東京中の交通が麻痺しているようで、大変な騒ぎです。
帰宅難民がたくさんいそうです。
虫六も用事がなくなったので、早めにホテルにチェックインして、パニクる都市の状況をニュースで眺めておりました。
先日滞在していた橋本があるJR横浜線もストップしてますね。
沿線住民の皆さんには申し訳ないのですが、虫六子の受験日に被ってなくて良かったと胸をなで下ろしました。でも、今日あたり受験日の学科もあったナー。大変ですよね、現場は。

とにかく雪です。豪雪です。東京の雪、初めて経験しました。細かい氷みたいなやつで、暴風いっしょに襲ってきてきつかった。最近ではS市でもあんまり雪は降りませんが、降ってしまったときの対策というか覚悟はあるね。

で、今回はメンバーのみなさんといつもお世話になっているKさんに、虫六超オススメのニコルの牡蠣のオイル漬けを3瓶お土産に持参していたのですが、渡せなくなりどうしましょだったのです。これは、本気でもったいない。
しかし、今日、お昼にお会いしたFさん、電話をくれて上野での受け渡しに応じてくれたKさん、晩ごはんをつき合ってくれたNさんに、それぞれ喜んで貰っていただくことができて、ニコルの牡蠣大使としての役目は果たせたのでした。良かった。
いちおう、東京まできた甲斐があったということで。
【追伸】
一夜明けて、東京の方は雪は落ち着きそうな気配ですが、今晩帰宅する予定のS市の方は、78年ぶりの積雪っていうんですけど、帰れるのか虫六!?
-- iPadから送信

なんつうか、大雪で、肝心の研究会が延期になってしまいました(; ̄ェ ̄)
よりによって、なんでこんな日に?!
自然に文句言ってもしょうがありませんが、言わせていただきましょう。
おいらの交通費を返せ!
それにしても、東京中の交通が麻痺しているようで、大変な騒ぎです。
帰宅難民がたくさんいそうです。
虫六も用事がなくなったので、早めにホテルにチェックインして、パニクる都市の状況をニュースで眺めておりました。
先日滞在していた橋本があるJR横浜線もストップしてますね。
沿線住民の皆さんには申し訳ないのですが、虫六子の受験日に被ってなくて良かったと胸をなで下ろしました。でも、今日あたり受験日の学科もあったナー。大変ですよね、現場は。

とにかく雪です。豪雪です。東京の雪、初めて経験しました。細かい氷みたいなやつで、暴風いっしょに襲ってきてきつかった。最近ではS市でもあんまり雪は降りませんが、降ってしまったときの対策というか覚悟はあるね。

で、今回はメンバーのみなさんといつもお世話になっているKさんに、虫六超オススメのニコルの牡蠣のオイル漬けを3瓶お土産に持参していたのですが、渡せなくなりどうしましょだったのです。これは、本気でもったいない。
しかし、今日、お昼にお会いしたFさん、電話をくれて上野での受け渡しに応じてくれたKさん、晩ごはんをつき合ってくれたNさんに、それぞれ喜んで貰っていただくことができて、ニコルの牡蠣大使としての役目は果たせたのでした。良かった。
いちおう、東京まできた甲斐があったということで。
【追伸】
一夜明けて、東京の方は雪は落ち着きそうな気配ですが、今晩帰宅する予定のS市の方は、78年ぶりの積雪っていうんですけど、帰れるのか虫六!?
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2014年2月5日水曜日
なぜか橋本で映画『小さいおうち』を観る
なぜか上京して相模原市付近に潜伏中の虫六です。
虫六子の付き合いで3日ばかりホテル住まいとあいなってしまったのですが、悲しいことに何もできない。
銀座方面にも出かけられず…せつないのう。
ふと、ホテルから出てみたら、なんと隣のビルが映画館でした。
(やたー、シネマ歌舞伎か(^◇^;)?などと都合のいいことを考えたけど、なかなか面白そうなのがなくて、唯一食指が動きましたのが山田洋次監督の『小さいおうち』。松たか子と黒木華の共演なのだ。賠償智恵子さんのおばあちゃん演技がリアリティあって凄い。女中のタキさんの生き様は、当時東北に生まれた娘たちにとっては、珍しいものではなかったものだと思います。
亡くなった実家のおばあちゃんを思い出しました。

はじめて入る見知らぬ土地の映画館。
でも、心配ごとがあると、なかなかすんなり映画にも入り込めないものですね。
-- iPadから送信
虫六子の付き合いで3日ばかりホテル住まいとあいなってしまったのですが、悲しいことに何もできない。
銀座方面にも出かけられず…せつないのう。
ふと、ホテルから出てみたら、なんと隣のビルが映画館でした。
(やたー、シネマ歌舞伎か(^◇^;)?などと都合のいいことを考えたけど、なかなか面白そうなのがなくて、唯一食指が動きましたのが山田洋次監督の『小さいおうち』。松たか子と黒木華の共演なのだ。賠償智恵子さんのおばあちゃん演技がリアリティあって凄い。女中のタキさんの生き様は、当時東北に生まれた娘たちにとっては、珍しいものではなかったものだと思います。
亡くなった実家のおばあちゃんを思い出しました。

はじめて入る見知らぬ土地の映画館。
でも、心配ごとがあると、なかなかすんなり映画にも入り込めないものですね。
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2014年2月1日土曜日
1月に読んだ本
2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1165ページ
ナイス数:41ナイス
政と源の感想
腐れ縁の幼なじみのシニアコンビにつまみ簪職人の師匠と弟子。あいかわらず面白い設定をもってくるなーと即買いしたのですが、期待したほど面白くなかったかな。人物造形と組み合わせが基本的にマンネリっぽく感じられ、ステージを変えただけ?っていう印象が残りました。お話とはいえ70数年生きた老人のものの考え方や行動パターンってこんなものかなぁ?現実離れしたあの挿絵のせいかもしれませんが…。唯一好感を持った(質量を感じた)のは国政の奥さんの清子さん。ハガキのエピソードはさすが!と巧さを感じました。
読了日:1月29日 著者:三浦しをん
勘三郎伝説の感想
客席と楽屋を自由に往来できる著者ならではの立場から十八代勘三郎の思い出を綴った1冊。小さい時から見続け応援してきた著者の喪失感は、若殿を失った乳母のような感じなのかな…。太地喜和子さんとのエピソード以外はプライバシーというより中村屋が芸の肥やしにした交友関係を紹介した内容。家族や大竹さんや野田さん、釣瓶さんというよく知られた友人とのことにはあまり触れられていない。記憶に残る何気ない会話にも中村屋の死に至る予感めいたものを見いだして筆が止まっている様子も伝わってくる。1年過ぎても埋められない喪失感は同じだ。
読了日:1月13日 著者:関容子
虹の娘 (Feelコミックス)の感想
「あれがいいこれがいい」と一緒に大人買いで一気読み。こちらは初期の短編集。とりあえず、この方の描き出すものは見てみたいと思わせます。『愛され洋輔』は名作ですね。全体的に、携帯のモニターに出る文字が手書き文字というアナログ感が可笑しい。
読了日:1月13日 著者:いがわうみこ
あれがいいこれがいい (Feelコミックス)の感想
書店でお薦めしていて衝動買いしてしまいました。赤裸々でテンポのいい筋立ては明らかに娘世代が読むラブコメですが、かつ、この絵も巧いのかどうか微妙ですが(しっかり女子の描き方が女装男子と区別つかない)、面白く読んでしまいました。誰かに感情移入させるわけでもなく、「頑張れ」とか「かわいそう」とかいう感想を強要してこない、温度の低いところが惹きつけます。年頭から注目作家に出会った感じです。
読了日:1月13日 著者:いがわうみこ
今日の「あまちゃん」からの感想
つくづく「あまちゃん」は奇跡のようなドラマだったと思う。著者の鋭い観察眼は深読みに次ぐ深読みで、琥珀を磨くどころか隧道をさらに掘り進み思わぬ鉱石や光穴まで探しあててしまう。それは脚本や演出や音楽など作り手の意図したものも、役者の演技の中に生まれたものも、ただの偶然だったものもある。ブログで少し知っていたので自分には手に負えないかと覚悟して脚本を脇にして読み始めたが結果はそれを開くことはなかった。取り上げられた場面はほぼ記憶のどこかに引っかかっていたものだった。6月20日「椅子からの視線」は二度泣きした。
読了日:1月5日 著者:細馬宏通
読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1165ページ
ナイス数:41ナイス

腐れ縁の幼なじみのシニアコンビにつまみ簪職人の師匠と弟子。あいかわらず面白い設定をもってくるなーと即買いしたのですが、期待したほど面白くなかったかな。人物造形と組み合わせが基本的にマンネリっぽく感じられ、ステージを変えただけ?っていう印象が残りました。お話とはいえ70数年生きた老人のものの考え方や行動パターンってこんなものかなぁ?現実離れしたあの挿絵のせいかもしれませんが…。唯一好感を持った(質量を感じた)のは国政の奥さんの清子さん。ハガキのエピソードはさすが!と巧さを感じました。
読了日:1月29日 著者:三浦しをん

客席と楽屋を自由に往来できる著者ならではの立場から十八代勘三郎の思い出を綴った1冊。小さい時から見続け応援してきた著者の喪失感は、若殿を失った乳母のような感じなのかな…。太地喜和子さんとのエピソード以外はプライバシーというより中村屋が芸の肥やしにした交友関係を紹介した内容。家族や大竹さんや野田さん、釣瓶さんというよく知られた友人とのことにはあまり触れられていない。記憶に残る何気ない会話にも中村屋の死に至る予感めいたものを見いだして筆が止まっている様子も伝わってくる。1年過ぎても埋められない喪失感は同じだ。
読了日:1月13日 著者:関容子

「あれがいいこれがいい」と一緒に大人買いで一気読み。こちらは初期の短編集。とりあえず、この方の描き出すものは見てみたいと思わせます。『愛され洋輔』は名作ですね。全体的に、携帯のモニターに出る文字が手書き文字というアナログ感が可笑しい。
読了日:1月13日 著者:いがわうみこ

書店でお薦めしていて衝動買いしてしまいました。赤裸々でテンポのいい筋立ては明らかに娘世代が読むラブコメですが、かつ、この絵も巧いのかどうか微妙ですが(しっかり女子の描き方が女装男子と区別つかない)、面白く読んでしまいました。誰かに感情移入させるわけでもなく、「頑張れ」とか「かわいそう」とかいう感想を強要してこない、温度の低いところが惹きつけます。年頭から注目作家に出会った感じです。
読了日:1月13日 著者:いがわうみこ

つくづく「あまちゃん」は奇跡のようなドラマだったと思う。著者の鋭い観察眼は深読みに次ぐ深読みで、琥珀を磨くどころか隧道をさらに掘り進み思わぬ鉱石や光穴まで探しあててしまう。それは脚本や演出や音楽など作り手の意図したものも、役者の演技の中に生まれたものも、ただの偶然だったものもある。ブログで少し知っていたので自分には手に負えないかと覚悟して脚本を脇にして読み始めたが結果はそれを開くことはなかった。取り上げられた場面はほぼ記憶のどこかに引っかかっていたものだった。6月20日「椅子からの視線」は二度泣きした。
読了日:1月5日 著者:細馬宏通
読書メーター
笑いの芸術「野村万作・萬斎 狂言公演」in Sendai 2014
今年も野村万作・萬斎さんの狂言地方公演がやってきました。
○笑いの芸術「野村万作・萬斎 狂言公演」
日時:1月30日(木) 午後7時開演
会場:東京エレクトロンホール宮城
【番組】
解説: 野村 萬斎
小舞「八島 後」 中村修一 地唄 内藤連・深田博治・飯田豪
狂言「墨塗」 大名:石田幸夫
太郎冠者:月崎晴夫
女:高野和憲
後見:内藤連
狂言「止動方角」 太郎冠者:野村萬斎
主:深田博治
伯父:野村万作
馬:飯田豪
後見:中村修一
いつも感心するのですが、萬斎さんは解説がうまい!たっぷり30分。これから見せていただく演目を動作を交え、見どころを踏まえて分かりやすく、面白く、淀みなく教えてくれます。これがひとつの演目のようにさえ思える。1時間でも聞いていたいほどなのでした。
今回は若手による小舞「八島 後」がはじめにあり、狂言師のトレーニングの一端を垣間見ました。きびきび揃っていて迫力がありました。
「墨塗」は、「平中物語」などに見える古来の説話を素材にした狂言だそうで、訴訟のために遠国から都入りしていた大名が、コトが解決したので帰郷することになり、在京の間に馴染みになった女性に別れ話を切り出しにいく話。
自分から言いだしにくくて、同伴させた太郎冠者に「お前から言え」とむちゃぶりするご主人様がお茶目で可愛かった。で、女は女でしたたかでありまして、鬢水入れの水で目をひたひたさせて泣いたふり…。それを見つけた太郎冠者が主人に耳うちするんだけど、「バーロー、あいつは俺に惚れてるんだぞ、そんなわけあるかー」と信じてくれない。そこで機転を利かせて…。
萬斎さんが解説で「狂言の女形はがっかりすると思います」と言って会場を沸かしていましたが、たしかに“記号・女”って感じなのに、なんだか愛嬌が感じられ、親近感が湧きました。逞しや、中世の女。
狂言って紙芝居のポンチ漫画みたいだな。
つづく「止動方角」は干支にちなんで馬が出てくるお話。見栄っ張りな主人に命じられて、おじさんのところにお茶くらべに使うお茶を借りにやらされることになるのですが、主人は「お茶は極上のやつ、ついでに太刀と馬も借りてこい」と、これまたむちゃぶり。
言いにくい交渉ごとを何とか上々に済ませて、注文の品を借りることができたものの、この馬にクセがあり、後ろで咳をすると暴れだすという。馬を鎮めるためには呪文があって、それが「止動方角」。
モノを与え呪文を教える万作さん演じる伯父さんは、まるで魔法使いのようです。去年は風邪で休演されたのですごく心配しましたが、今年はお元気な姿が拝見できて眼福でした。
せっかく言いつけを果たしてきたのに、わがまま主人は太郎冠者の労をねぎらうどころか「遅い!」と叱りつけ、なんだかんだと文句たらたら。堪忍袋の緒を切らした太郎冠者は馬に乗った主人の後ろで咳払い…。
この“記号・馬”がヘン!なんとも言葉では表現できませんが…。しかし、たしかに正面からみると馬に乗ってる人に見えました。
このユルさ、大らかさはクセになりますね。来年も楽しみです。
それにしても万作さんのシテの演目をたっぷりみたいなー。
○笑いの芸術「野村万作・萬斎 狂言公演」
日時:1月30日(木) 午後7時開演
会場:東京エレクトロンホール宮城
【番組】
解説: 野村 萬斎
小舞「八島 後」 中村修一 地唄 内藤連・深田博治・飯田豪
狂言「墨塗」 大名:石田幸夫
太郎冠者:月崎晴夫
女:高野和憲
後見:内藤連
狂言「止動方角」 太郎冠者:野村萬斎
主:深田博治
伯父:野村万作
馬:飯田豪
後見:中村修一
いつも感心するのですが、萬斎さんは解説がうまい!たっぷり30分。これから見せていただく演目を動作を交え、見どころを踏まえて分かりやすく、面白く、淀みなく教えてくれます。これがひとつの演目のようにさえ思える。1時間でも聞いていたいほどなのでした。
今回は若手による小舞「八島 後」がはじめにあり、狂言師のトレーニングの一端を垣間見ました。きびきび揃っていて迫力がありました。
「墨塗」は、「平中物語」などに見える古来の説話を素材にした狂言だそうで、訴訟のために遠国から都入りしていた大名が、コトが解決したので帰郷することになり、在京の間に馴染みになった女性に別れ話を切り出しにいく話。
自分から言いだしにくくて、同伴させた太郎冠者に「お前から言え」とむちゃぶりするご主人様がお茶目で可愛かった。で、女は女でしたたかでありまして、鬢水入れの水で目をひたひたさせて泣いたふり…。それを見つけた太郎冠者が主人に耳うちするんだけど、「バーロー、あいつは俺に惚れてるんだぞ、そんなわけあるかー」と信じてくれない。そこで機転を利かせて…。
萬斎さんが解説で「狂言の女形はがっかりすると思います」と言って会場を沸かしていましたが、たしかに“記号・女”って感じなのに、なんだか愛嬌が感じられ、親近感が湧きました。逞しや、中世の女。
狂言って紙芝居のポンチ漫画みたいだな。
つづく「止動方角」は干支にちなんで馬が出てくるお話。見栄っ張りな主人に命じられて、おじさんのところにお茶くらべに使うお茶を借りにやらされることになるのですが、主人は「お茶は極上のやつ、ついでに太刀と馬も借りてこい」と、これまたむちゃぶり。
言いにくい交渉ごとを何とか上々に済ませて、注文の品を借りることができたものの、この馬にクセがあり、後ろで咳をすると暴れだすという。馬を鎮めるためには呪文があって、それが「止動方角」。
モノを与え呪文を教える万作さん演じる伯父さんは、まるで魔法使いのようです。去年は風邪で休演されたのですごく心配しましたが、今年はお元気な姿が拝見できて眼福でした。
せっかく言いつけを果たしてきたのに、わがまま主人は太郎冠者の労をねぎらうどころか「遅い!」と叱りつけ、なんだかんだと文句たらたら。堪忍袋の緒を切らした太郎冠者は馬に乗った主人の後ろで咳払い…。
この“記号・馬”がヘン!なんとも言葉では表現できませんが…。しかし、たしかに正面からみると馬に乗ってる人に見えました。
このユルさ、大らかさはクセになりますね。来年も楽しみです。
それにしても万作さんのシテの演目をたっぷりみたいなー。
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