2009年10月1日木曜日

9月に読んだ本

9月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1105ページ

トリツカレ男 (新潮文庫)トリツカレ男 (新潮文庫)
ジョゼッペは〜、ララ、何かにぃ〜トリツカレるとぉ〜、ララ、ちゅうとぉはンぱにゃできないぃ〜、ルル、キワメちゃう男だよぉ〜。でもぉ、トリツカレの虫がぁ〜いなくなるとぉ〜、レレ、もうどうでもよくなっちまうんだぁ〜。そんな男がぁ〜、ララ、ペチカって女の子にぃ、トリツカレちまったァああ。ああ、この恋はぁ、どうなるのかなぁ〜。おろろろろ〜。
読了日:09月25日 著者:いしい しんじ

すゞしろ日記すゞしろ日記
今日び画家のエッセイもマンガです。とはいえマンガの文法など一切無視のひたすらコマ漫画。しかも定規も使わなければ写植もなし。むかしノートに書いていた落書きみたいなヤツであります。しかし、これが実に味があって面白い。登場人物は山口画伯とそのおかみさんなんですが、まんまなのか虚像なのか、それは相手がアーティストなのでよくわかりません。でも嫌いになれない感じ。とにかくちょっとした筆遣いにスゴーク巧さを感じます。手書き文字をこんなに大量に読んだも久しぶりですけど(苦笑)
読了日:09月24日 著者:山口 晃

鬼がゆく 江戸の華 神田祭鬼がゆく江戸の華 神田祭
平成17年5月の神田祭の附祭で「大江山凱陣」を復活して話題となった、文化資源学会と都市と祭礼研究会が取り組んできた神田祭研究の成果として編集されたものだと思われますが、たくさんの図版がふんだんに掲載されているビジュアル本になっている点と、安易に「江戸の神田祭」こそが正しくそれを復活することに答えを求めず、歴史の変化の中で祭りがどう変わって現在の祭りの形があるのかを纏めてあるところが、単なる調査報告書とは一線を画しています。
読了日:09月22日 著者:木下直之・福原敏男編

舞台を観る眼舞台を観る眼
「白州正子の思い出」ではじまり、「折口信夫という存在」で終わるところに文筆家・劇評家としての渡辺保の覚悟や気概を感じました。普段は歌舞伎ものを読むことが多いですが、現代劇やミュージカル、舞踊、舞踏…など、実は守備範囲が広いことにも驚き。大野一雄の舞踏評など「ちくま」連載時は知らなかった(最近書店で買わないのでそういうものをゲットできません…涙)ので、所収されていて儲けた(!)感がありました。日経新聞の連載エッセイも渡辺氏の文章の巧さがよく分かり、「鯛の釣針」など演劇とは関係ないネタですが出色です。
読了日:09月20日 著者:渡辺 保

でも、まぁいいか。 (BEAM COMIX)でも、まぁいいか。 (BEAM COMIX)
「いきどまり」時代を生き抜く秘策は、「ハミチン」なのか!?どうもそうらしい…。大らかに生きたいですね。
読了日:09月08日 著者:しりあがり 寿


そこはいきどまりだよ。 (BEAM COMIX)そこはいきどまりだよ。 (BEAM COMIX)
「なんとなく閉塞感」を漫画で描ききる、しりあがり氏の才能を再確認。「やじきた in Deep」以来、あんまり関心を持っていませんでしたが、やっぱり面白いね、しりあがり寿って。
読了日:09月07日 著者:しりあがり寿


日本禁歌集の宇宙日本禁歌集の宇宙
硬骨のルポライター・竹中労が40年前に制作し、4巻で頓挫していた伝説のレコード『日本禁歌集』が、未発表のままだった秋田民謡の巻を加え、5枚組CDとして再発売された。この書籍は、その制作に関わった人や竹中の周辺で音楽や芸能に関わっていた人等が原稿を寄せた大衆文化論考集。竹中が果たした偉業ぶりもさることながら、芸人さんや関係者の質の高さ・濃さが凄い…奇跡とはこのことか。CDも含めまさに宝物を手にした気分です。
読了日:09月06日 著者: 記忘記同人編

読書メーター

(今日のお稽古)出勤前30分。

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