2009年9月20日日曜日

ヒゲの未亡人S市に出現!!

「ヒゲの未亡人」のライブがあるというので、Sメディアテークに出かけました。

メディアテークでは、いま毎年恒例の「ショートピース!仙台短編映画祭」を開催中でして、「ヒゲの未亡人」ことスタディスト・岸野雄一さんの「映画音楽ってなんだろう?」という講座がプログラムの1つになっていたのです。「ショートピース!仙台短編映画祭」も今年9回目を数えるそうです。


メディアテークのオープンスクエアを会場に、「映画音楽ってなんだろう?」というテーマで講座が開かれました。岸野雄一さんは、俳優・音楽家・著述家でもありますが、それらの仕事を包括して「スタディスト(勉強家)」という肩書きを名乗っています。講座では、大きなスクリーンにさまざまな映画の一場面を投影しながら、映画音楽の秘密を解き明かしていきます。

映画で使われる音楽には大きく2つの領域があるそうです。

一つは作中に音楽のソースのありかが明示され、登場人物にも聞こえている音楽…これを「第一の領域」とします。もう一つは、登場人物には聞こえていないけれども、観客には聞こえている音楽で、映画では「アンダースコア」という技法として確立しているもので、登場人物の心理や置かれている状況などを強調したり補強したり暗示したり…することを目的として、映像の叙述と並走する音楽…これが「第二の領域」だそうです。(この他、ミュージカルなどに使われたりしている、さらにファンタジーの階層が深くなると、ソースの明示はないけれど、どうやら主人公だけには聞こえているらしい音楽…「第三の領域」?…というのもあるらしい。)

特に映画音楽として発展してきたのは「第二の領域」ということになりますが、この映画音楽の機能を実例をあげながら、面白いように分析していきます。また、「第一の領域」から知らず知らずのうちに「第二の領域」に移行したり、また戻ってきたり…なんてことも。(いえ、まだまだ面白い解説はあったのですが)映画は、音楽によって観客の意識を巧妙にナビゲートしていたのですね。

…いいように操られていました(爆)

何回かの連続講座でききたいような内容でした。




レクチャー後の交流会では、黒いドレスにお召し替えした岸野さんもう一つの顔「ヒゲの未亡人」のライブが行われました。

今日のライブ(仙台メディアテーク 2009年9月20日)は、

1.登場曲
2.毎日
3.誰が教えたの?
4.三十路の小娘
5.I Married Myself(スパークスのカヴァー)
6.神様はサディスト
7.未亡人の休日
8.退場曲

の全8曲!

ムード歌謡 meets バート・バカラックとでもいうのでしょうか。テーマは「LOVE」で、シャンソンあり、米バンド「スパークス」のカヴァーあり、パフォーマンスの独特のダンスは日本舞踊の素地から来ているとか…よく、わかりませんが。いかがわしさと優しさが混在した何とも言えない存在感で、面白いを通り抜けて、すごくクールだなぁと心が震えました。

実は、岸野さんと家人Tは、2年前に「スパークス」の日本公演を岸野さんがコーディネイトしていた時に、少し仕事をお手伝いさせていただいた関係でお友だちだったので、我が家には「ヒゲの未亡人」関係の音楽がよく流れているのですが、本物のライブはやっぱり圧倒的に面白いです。特に、なるほど映像の使い方はコミカルな部分も含めてよく出来ていて、音楽とバック映像がこんなに効果的にマッチしたライブを見たこと無いなぁと思いました。

ちょっと興味の出た方は、こちらで映像をみられますのでどうぞ。

「ヒゲの未亡人の休日」

「神はサディスト」


「登場曲」

「退場曲」



最後に、「岸野さんのサイン入りショートピース映画祭のポスター」をゲットするジャンケン大会。
なんと勝利したのは、Kガイさんでしたー。

それにしてもこんな面白いのに、参加者が少ないのがもったいなかった!

みなさん、「ショートピース!仙台短編映画祭」まだやってますよ。どうぞ足を運んでくださいまし。
http://www.shortpiece.com/

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