2009年12月5日土曜日

秋田にて浅野梅若師匠の写真に出会う

なぜか秋田に来てしまいました。家人Tが仕事で秋田に行くことになって、秋田には義姉もいるので、久しぶりの再会も兼ねて、便乗家族旅行です。
今回は高速バスを利用してみることにしたのですが、食べたり話をしたりしにくい雰囲気で、電車の旅とはだいぶ勝手が違いました。一人旅向きですね、バスは…。でも、到着するのは秋田駅。なまはげ君がお迎えしてくれました。



家人Tは仕事に行ったので、虫六と虫六子は市内観光。さすがに12月とあって秋田は激寒でありました(((゚Д゚)))
ホテルの近くに県立美術館があったので足を向けて見たのですが、企画展等はなく、市民グループの写真展が開催中でした。なんでも秋田市内に迷い込んだ丹頂鶴が1羽いて、市内のカメラマンがこぞって望遠もって追いかけているという話を聞きました。お隣は平野政吉美術館で、こちらには藤田嗣次やロートレックの常設があったらしいのですが、写真展ですでに虫六子の興味は失せていて、観に行かせてもらえませんでした(u_u。)


千秋公園の入り口に歌手の東海林太郎の歌碑がありましたが、すでに冬支度で、スピーカー等にカバーが掛けられていました。

あまり目的もなく、民俗芸能伝承館にいきました。秋田の代表的な夏のお祭り「竿灯祭」をはじめとする民俗芸能の保存伝承や後継者育成のための練習発表のための施設だそうです。


展示ホールは吹き抜けで、竿燈や梵天、土崎神明社祭の曳山などが展示してあり、祭りを紹介したビデオが流れていました。練習施設ということで、実物の竿燈を持ってみたり出来るようになっています。竿燈のねぶり流し、究極の放下芸ですね。かなり面白そうに思えて、夏に来て本物を見たいなと思いました。


展示ホールの他に展示室もあり、郷土の芸能をいろいろ紹介しています。秋田万歳のマネキンや資料も展示され、ビデオも流れていました。秋田万歳は、三河万歳や尾張万歳が宗教的系統を引いているのに比べて、儀式的なカラーが強く、秋田弁丸出しのユーモラスな掛け合いなどしゃべくりが付くのが特徴だそうです。後継者はもういないのかな…。

そして!3階の展示室のいちばん端っこにひっそりと、秋田民謡の大家・浅野梅若師匠のお写真が展示されていました!しえ〜!!こんなところでお会いできるとは!

でも、このコーナー本当に場末感あるんですけど。

他にも、鳥井森鈴師匠や畠山浩蔵師匠など秋田民謡界の大御所の方々の写真や資料が数点展示され、どうも秋田民謡のコーナーのようだったんですけど、気合い入っていない感じでした。現代の津軽三味線の隆盛に比べて、秋田の三味線は一般的とは言えない感じですが、民謡界では秋田といえばレベルも人口も凄いらしいです。もっともっとアピールして欲しいです。他のコーナーみたいに、音源とか聞ける構成にして欲しいと思った次第です!

ちなみに、梅若師匠の「秋田荷方節」は本当にすばらしいです。目が覚めますです。白眉です。
こちらのCDで聞くことができますので、興味関心のある方はぜひ。
   ↓
「日本禁歌集 五 みちのくの戯れ唄 」
http://www.metacompany.jp/cd/offnote/AUR/AUR-18.html

「日本禁歌集」は全5集です。

http://www.metacompany.jp/special/nihonkinka/nihonkinka.html



2 件のコメント:

  1. 秋田芸能伝承館、いらっしゃいましたか。私も数年前に行きましたが、確かに場末感が漂っていたかもしれません。でも、そもそもこうして万歳や民謡の伝承館が、県庁所在地の街の真ん中にあることに、私は感動したのでしたが・・・。鈴森師の万歳も民謡と祝福芸の交わりのようなものを感じて、結構おもしろかったように覚えています。

    返信削除
  2. >zatugeiさん
    行ってしまいましたよ。竿燈の方は大きなお祭りで、その時期の観光客が来てもいいように展示してあるんだなぁという感じでしたけれども、2階の伝統芸能コーナーや3階の民謡コーナーが、観光ガイドにこそ載りませんが、けっこうちゃんと作られていて、ビックリしました。美術館でシラケモードだった虫六子がここでは面白がっていたので、一般的に見ても面白いんだと思います。でも民謡コーナーはもっと充実できそうですよね。あのコーナーがどういう経緯で作られたのかは分かりませんが、秋田は民謡人口が多くてそれなりのヒエラルキーもあると聞いたことがあるので、資料などはそれぞれの所有者のもとでまだ眠ったままなのかもしれませんね。無くなっていないことを祈るばかりです。

    返信削除