2011年10月4日火曜日

板東玉三郎特別舞踊公演_日生劇場

奇跡のようなゴールデンチケットが手に入りまして、やってきました日生劇場へ!!
うほ!
玉さま等身大パネルがお出迎えであります!

○日生劇場「坂東玉三郎特別舞踊公演」
平成23年10月2日(日)~26日(水)

一、傾城 吉原絵巻(けいせい よしわらえまき)
       傾城  坂東 玉三郎

二、藤娘(ふじむすめ)
       藤の精  坂東 玉三郎

三、楊貴妃(ようきひ)
      楊貴妃  坂東 玉三郎
      方士  坂東 彌十郎

こんな前の方で、申し訳無い。
つか、この状況下、虫六ばかりがこんないい思いをしていいのかという思いはよぎるのだけど、どうか勘弁してください。

舞踊公演の時の玉三郎丈は、歌舞伎で出演する時とはまた違うんですね。もともとまぶしいばかりのオーラを放っているのに、さらに役者がひとまわり大きく見えるし、まさに水を得た魚というか、神に選ばれた舞踊家というか。
かつ、地方さんも最高のメンバーを選んでくるし、演出も凝っているので、本当に満足度が高いです。それだけにチケットも争奪戦…。
みなさん楽しみにされてお召かししていらっしゃるようで、旅先モードの普段着で座っていたら、ちょっと浮きましたかね (^-^; 

それにしても、やっぱり圧倒されました。
ネタばれになるので、あまり申しませんが…。
「傾城」は、半端な女形さんでは表現できないであろう、まさに「傾城」とはこういうものという、絢爛たる存在感。幕開きの演出で「籠釣瓶花街酔醒」の八ッ橋がフラッシュバック、そのまま玉様ワールドに誘っていただきました。会場内に波状に漏れ出るため息。
廓情緒の中に織り込まれる四季の風情。
長唄演奏は、立唄は杵屋直吉、立三味線は杵屋勝国!待ってました!!阿古屋の玉三郎でもお馴染みの「直吉・勝国」。うひゃあ、贅沢です。これ一演目で元を取った気分の虫六でした。

玉様の「藤娘」を拝見するのは、初めてではありませんが、毎回進化しているのが凄い。この人、本当に踊るの好きなんだろうな。恋心をくどく娘の可愛いこと、酔っ払って千鳥足になる娘の色っぽいこと、理屈でなく何かを凌駕していて、言葉がでません。しかも、これも「直吉・勝国」の長唄 (* ̄ー ̄*) 今回は長唄が2曲で、本当に嬉しい。こんな贅沢は滅多に出来ない。舞台のセットも凝ってます。本当に藤の精に見えますよ。

最後は、「楊貴妃」とこちらは中国ものなんですが、開演前に、年季の入ったファンらしいご婦人に「こういうのもやるんだけど、やっぱり玉三郎は日本舞踊がいいのよね」と、ポスターの前で講釈をいただきまして、私もそんな風に思っていた節もあったのですが…。なんの!「楊貴妃」素晴らしい。何が凄いかっていうと、中国をモチーフにしたもので、昆劇など中国の演劇に通じた玉三郎だから、そのようなモノかと思うと、これがちゃんとした日本舞踊として演出されているところ。それぞれの伝統をきちんと取り入れて、玉三郎丈でないと表現できない、極めてオリジナリティの高い表現になっていることに、感動しました。

玉三郎を生で見られる時代に生まれて良かった。歌舞伎の神様に、また感謝しなければなりません。100年のストレスがすっ飛びました(1日だけでも)。

それにしても、玉様の公演はサービスが行き届いています。
冒頭に見つけた等身大パネルは、記念撮影用でした。群がるお姉様たち…。
公演2日目で生写真などあるわけ無いか…と、あきらめていたら、以前の公演のブロマイドも少し売ってました。至れり尽くせりです。

劇場の面のポスターにも、撮影隊が群がっておりました。
もちろん、虫六もちゃっかり撮りましたが…ほほほ。

0 件のコメント:

コメントを投稿