2011年10月15日土曜日

相馬より、古米届く

先日来、我が家のコメの在庫がなくなっておりました。例年なら、コメが無くなっていようが余っていようが、実家からどどーんと新米が送られてくる季節であるわけです。
「相馬の米」であります。

つい先日、福島県の米の放射線量が規定値内であるので出荷できるという福島県の発表と、放射線量がND(不検出)の米以外は出荷させないというJA福島の発表があったばかりです。

正直いいまして、放射能のことは置いといて、相馬の米は美味しいのです。マジで。
被災見舞いで、知人のSさんが京都のお米屋さんが扱っている新潟産コシヒカリを送ってくださったので、いま、そのお米を有り難くいただいておりますが、天下に名高いブランド米よりも相馬の米の方が粒も大きくて艶もあり美味しいのです。
虫六子も「相馬の米ないの?!」と無責任に贅沢を言っている始末。(この罰当たりが!)

福島の米生産の主幹地は会津および中通りなので、浜通りの米が出荷制限になってもあまり影響ないとかいうツイートも目にしましたが、何をいうか!我が家的には大問題です。

何より、もう引退モードで、娘家族に「新米」をいち早く食べさせることくらいしか楽しみがなかった両親のことを思うと、さすがに「今年の米はいらない」とは言えません。しかし、不安な米を毎日食べるというわけにも行かず、ずっと連絡するのを躊躇っていました。こんなことが自分の人生に訪れるなんて…、本当に。

しかし、相馬の状況も心配なので、思い切って電話してみました。
虫「相馬のお米ってどんな感じなの?」
父「うん、新米は採れているんだけど。県は出荷してもいいって言ってるみたいなんだな」
虫「でも、それって規定の範囲の数値だっていうだけで、どこの米が何ベクレルとか不検出とかハッキリ出ていないよ」
父「そのうち発表されるのかもしれないけど、様子みたら?とりあえず、まだ去年の米もいっぱいあるから、米が無いなら古米を送ってやるから」
虫「えっ。でも古米は貴重なんじゃないの?」
父「なんだか、去年の米売ってけろって、よく頼まれるんだな。だから、今回は古米を送るから、古いの食べなさい。」

そんなわけで、実家から古米が送られてきました。
なんとも複雑であります。

昨日、やっぱり心配で、福島米の産地ごとの線量データを調べてみました。

米(本調査) 相馬市(旧中村町) ヨウ素131_ND セシウム134_13Bq/kg セシウム137_ND サンプル採取日_2011-09-21 結果公表日2011-09-28

やっぱりNDではなかったか。
このお米、結局相馬の人たちが食べちゃうのかな。
う〜〜〜〜ん、う〜〜〜〜ん。

相馬にあった大事なモノが1つ、また1つ奪われていく…。


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