2011年9月30日金曜日

今年(平成23年)の人形浄瑠璃「文楽」地方公演

毎年恒例の、「人形浄瑠璃「文楽」地方公演」が今年も来てくれました。
松竹大歌舞伎も恒例だったのですが、今年は震災方面には来ない方針のようで、予定がないようだったので、文楽が変わらず来てくれて、なんだか有り難いです。会場も人が入っていました。
そうとう前から予定に入っていたので、今日は全休を取ってあったのに、けっきょく午前出勤…_| ̄|○
(最近、このパターン多し (*`ε´*)ノ)
疲れた頭で望みたくないんですけど…。寝てしまうと勿体ないので…。
 
○人形浄瑠璃「文楽」 平成23年10月地方公演

主催 財団法人 文楽協会
後援 文化庁

(仙台公演)
9月30日(金)
主催 TBC東北放送・(財)東北放送文化事業団・(財)仙台市市民文化事業団
後援 宮城県教育委員会・仙台市教育委員会
入場料 全席指定¥4000

【昼の部】
・双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
  八幡里引窓の段

   中 豊竹 つばさ大夫
     野澤 喜一朗

   奥 豊竹 呂勢大夫
     鶴澤 清治

   長五郎母  玉也
   女房おはや 蓑助
   濡髪長五郎 玉輝
   南方十次兵衛 勘十郎 ほか

・新版歌祭文(しんばんうたざいもん)
  野崎村の段

   中 豊竹 咲甫大夫
     鶴澤 清丈

   前 竹本 三輪大夫
     竹澤 宗助

   切 豊竹 咲大夫
     鶴澤 燕三
   ツレ鶴澤 清馗

   娘おみつ  清十郎
   久松    一輔
   親久作   玉也
   娘お染   蓑二郎
   母お勝   玉勢
   船頭    蓑次  ほか


【夜の部】
・団子売(だんごうり)

   お臼 竹本 南都大夫
   杵造 豊竹 希大夫
      豊竹 咲寿大夫
      鶴澤 清丈
      鶴澤 寛太郎
      鶴澤 清公

   お臼 紋臣
   杵造 幸助

・摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)
  合邦住家の段

   中 豊竹 睦大夫
     鶴澤 清馗

   前 竹本 津駒大夫
     (鶴澤清二郎改め)
     鶴澤 東蔵

   後 豊竹 英太夫
     鶴澤 清介

   親合邦  玉志
   合邦女房 蓑二郎
   玉手御前 勘十郎
   奴入道  玉佳
   浅香姫  蓑紫郎
   俊徳丸  勘市  ほか

   望月太明蔵社中


清治さんの太棹の緊張感にはいつも圧倒されます。重いけど繊細で、切れがある。まるで秘剣を伝習された侍のようです。長五郎が二階から姿を現す場面では、「はっ!」の気合いに飲まれて目が釘付けになり、床を見ていたら、舞台では大きなシーンが済んでいたところでした。清治さんの刃にかかって切り刻まれたい(爆)

今年は住大夫さんや綱大夫さんの参加もなく、ボリューム不足かという印象もなくも無かったけれど、「野崎村」の咲大夫&燕三さんも良かったし、「合邦ヶ辻」の津駒大夫&東蔵さん、英太夫&清介さんの浄瑠璃もとても良かったので、大満足しました。
午後の部だけ観に来た家人Tも珍しく良かったと言ってました。「摂州合邦ヶ辻」は話も面白いのでね。
東蔵さんのお三味線良かった!CD出てるかな?
若手の方々も顔を覚えてきたこともあるけど、成長しているんだなぁあ…と力強いものを感じました。
被災地での公演ということで、気合いも入れていただけたのかなとも感じますが、人形も浄瑠璃もどの方の舞台も素晴らしかったと思います。

ながいながい歴史の中で洗練されてきた芸能を、人生をかけて修行して、真摯に積み上げていく技芸員のみなさんに感銘を覚えました。

先日、北野たけしの「アートビート」に薬師寺の西塔を建てた宮大工の棟梁・小川三夫さんが出ていたのですが、その時も1300年前に建立された東塔を教科書に当時の大工たちの声を聞き、樹の声を聞き、自らも卓越した大工の腕を磨きつつ寺社建立にかける姿に、なんだかこういうものにかなうものはないんだよ…と思ったのでした。

ありがとうございました。


【今日思い出せなかった人】
文楽の昼の部が終わったとき、斜め前の方に座っていたおばさんに声を掛けられた。
「あれ、中学か高校のときに一緒じゃなかったですか?…名前とか思い出せないんだけど。(笑)」
(誰だ?この人…ぜんぜん記憶の片隅にもないんですけど… ( ̄◆ ̄;) つか、この人と同級生なのか…、俺。)
で、そのおばさんは自分の出身校もいわず去っていったのでした。
客観的に己を知るいい出来事でした(爆)

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