2011年9月2日金曜日

8月に読んだ本

8月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:2050ページ

日本語 語感の辞典日本語 語感の辞典
辞典なのですみずみまで読んだわけではありませんが、調べると言うより、つい読みいってしまいました。気がつけば「…やや古い感じになりかけている漢語」とか、「ちょっと崩した感じに発音する和語の語形」とか、そんな言葉を見つける快感が…。ルーペのマークで語感の違う類語が示されていて、ちょっとニュアンスが違うと感じた言葉を探すのに役にたちそう。これで、私の野暮ったい文章も良くなるか?!「離島に持って行く1冊」に加えておきましょう。
読了日:08月31日 著者:中村 明

へうげもの(13) (モーニングKC)へうげもの(13) (モーニングKC)
おおぉ、織部が数寄の手管でどんどん大物になっていく…。政治には数寄の妙技をこそ活かさなねばってことですか。北政所の特製陣羽織でご満悦の家康公が可笑しい。
読了日:08月28日 著者:山田 芳裕

芸のこころ芸のこころ
八代目三津五郎と劇評家・安藤鶴夫。昭和44年に上申された対談集の復刊。お二人の仕事はもちろんリアルタイムに体験しておりませんが、なぜこの本が今復刊なのかは分かる気がします。そもそも対談の初っぱなが「本歌取り」!慧眼!日本の芸能と「新古今和歌集」との関係の深さについてのくだり…、「新古今」は後鳥羽上皇が流刑地隠岐島で選んだものが決定版で、そのもののあわれにこそ日本人の芸の理想があると。栄華を極めた人が流人という究極の精神で歌を選び直す「わび」。本質を捉える心にブレがなく、おもわず背筋が伸びる対話でした。
読了日:08月20日 著者:八世 阪東 三津五郎

双調 平家物語〈13〉治承の巻2 (中公文庫)双調 平家物語〈13〉治承の巻2 (中公文庫)
あの大河ドラマは見ていないはずなのに、後白河法皇がどうしても平幹二郎さんと被る。雅なオーラと腹の中が見えない太々しさと、人を惑わす倒錯した色香…。その寵をめぐって世が混乱していくよ〜。怖ぇえー。全てを手に入れながら、院につれなくされて憤って粛清を断行する成り上がりの清盛。栄華の絶頂にあるように見えながら、思慮の嫡男・重盛を失ったとたん急速に求心力を失う平家一門。いよいよ「いざ鎌倉」か。前半は鬼界ヶ島に流された「俊寛」のエピソード。お芝居とはだいぶ違うけれどこんな話だったのか。流刑ってとことん絶望的。
読了日:08月19日 著者:橋本 治

海街diary 4 (flowers コミックス)海街diary 4 (flowers コミックス)
今号は、お姉ちゃんたちの恋はちょっとおいといて、中学生のすずと風太の胸キュン・ラブコメ編という感じでした。なんでもいいけど、風太にケータイを買ってやってくれ〜(笑)。ヒマラヤの鶴のエピソードは印象に残りますね、次号に期待。
読了日:08月18日 著者:吉田 秋生
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