本日(29日)公開の「20 世紀少年 最終章」をナイトシアターで見てきました。
夜中だというのに、満席!
テレビ局のタイアップで先週から「第一章」「第二章」と連続放映されている効果でしょうか、すごいなぁ。
オープニングのいちばんいいところで「日テレ」のマーク入るし、あざといなぁ。
で、肝心の映画の方ですが…、想像以上にいい出来でした。
「第一章」「第二章」は、原作漫画のイメージを壊さないように、かつ、エンタテイメントとしても面白くできているという意味で、及第点以上という感じだったけれど、「最終章」はまずその原作のプロットを外してくるのですよ。
で、こちらが「ん?違うんでない?そうだったっけ?」と、よどんでいるうちに、映画としてどんどんストーリーは展開してしまい、しかし紛れもなく「20世紀少年」で、ぐいぐい引き付けられて一気に最後まで見てしまいました。
名作の誉れ高い原作漫画ですが、映画もかなりな高レベルで向かい合ったという感じです。
映画でしか表現し得ない手法で原作を凌駕して、かつ、大人の作品になったと思いました。
浦沢直樹も天才ですが、堤幸彦も大した天才です。キャスティングもいいしね。
特に、エンドロールのあとにつづくプロットが秀逸で、原作では話が複雑になりすぎて、正直もたもたになって分かりにくいなぁと感じるところもあったストーリーの終盤が、すとんと胸におちて、あれは名シーンですね。
脚本も長崎&浦沢コンビなので、なにか反省材料があって、ああいう話になったのかなと思いますが、私は成功していると感じました。そぎ落としてもらって、云いたかったことが胸に届いたと言いますか…。
ボックスセット出たら買ってしまうかも?
なぜか、高橋ユキヒロが美味しい役どころで出ていて笑いました。いいんだ、これが!
洒落でいいからケンジ・春波夫・ビリーで「ミリオンダラーズ」を結成して欲しいものです。
レコード欲しくなっちゃうね。
それから、やっぱり神木隆之介君はスペシャルな存在感があるのだね、ネタばれが来るので、この話はこの辺で。
帰宅したら、12時近く…せっかく楽しみにしていたNHKハイビジョンシアターの「女殺油地獄」が、すでに半分終わっていました(号泣)。我が家の録画機器がご臨終なので、実家に頼んだ録画が無事に撮れているか心配で、なかなか寝付けないのでありました(爆)
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